幻想の大地に新しい風が吹く 〜バージョンアップを堪能せよファンタジーアース体験入国奮闘記:渡る世界は敵や味方やモンスターばかり(その6)(3/3 ページ)

» 2006年04月26日 00時34分 公開
[ITmedia]
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ゴブリンとホブリン 1文字違うだけなのに……

4月某日

 そういえば今更ではあるが、このリポートのタイトルは「渡る世界は敵や味方やモンスターばかり」というものだ。ここ何回か言及していることだが、最近はもっぱら戦争ばかりで「敵」と「味方」には遭遇するが「モンスター」と遊ぶ時間がめっきり少なくなってしまった。前回モンスターレベル3のフィールドでオークを何とか倒せた、というところまでは確認できていたので「よーし、ここはひとつ、モンスターレベル4の土地に踏み入ってみますか。へっへっへ」と余裕しゃくしゃくなところを見せるkirian。しかしこれは惨劇の序章だった……。

 中央に位置するエスセティア大陸内のドランゴラ荒地はモンスターレベル4のフィールドだ。ちょうどここを自国が統治していたので、さっそく入ってみることにした。景色は他のフィールドとさほど変わらない。まずは近場のモンスターでも見学して、やばそうだったら即逃げよう、とうろうろし出すkirian。ほどなくしてホブリンという名のモンスターを発見した。

 「あ、これゴブリンの亜種ね。うんうん。スライムがいて、スライムベスがいるみたいな、いわゆるあれでしょ」と攻撃を繰り出してみたが、おかしなこともあるものだ、矢があたらないのである。いや。正しくは「あたっているのだがダメージ表示が0」なのである。「え、普通の矢じゃダメってこと?」といろんなスキルを試すが、全部0。短剣じゃないとダメなのかな、と武器をヘイロウに切り替え近づいたところ、ギャキーン! と一発くらい、ダメージ表示はなんと1000! つまり1発で死んでしまったのである。

 しばし呆然のkirian。「ホブリン、強すぎ……」完全に甘く見ていたことがわかった。よくよく考えたらモンスターレベル3のオークにだってそんな楽勝できるほどではないのだ。それにしてもダメージ0って、何なんだろう。しかもその死で失った経験値が2400! これは痛すぎる。戦争に途中参加して稼げるくらいの経験値がホブリン1匹にごっそり持っていかれたのだ。早くレベル25になりたかった筆者は思わず「うぅわああ。きついわぁ」と声を漏らしてしまった。慢心していた自分を戒め、上には上がいるのだと、修行の必要性を改めて感じたkirianであった。

筆者にとってホブリンの強さときたら、もう…。泣きそうです

百読は一プレイにしかず、なのです

4月某日

 レベルは25になった。kirianの装備は全身レンジャーシリーズに入れ替わり、イベントでもらったモノクルを似合わないながらに装着している。レベル40近くにならないと一式揃わないアーチャーシリーズの装備がほしいと切に思うのだが、まだまだそのレベルには到達できていない。

レベル25のkirian近影。装備の選択肢を広げるためにも、さらなるレベルアップを図りたいところだ

 ここ何日か読者の方からの反応がいくつかあり、「応援しています」とか「読みましたよ」というリアクションを数名からいただいた。ありがたいことである。長きに渡ってプレイしてきたので本作と生活が密接に結びついていて、寝る前にひとプレイ、朝起きたらひとプレイ、といった感じで、自分のペースでまったり楽しんでやってこれた。別にリポートが終わったからと言ってプレイをやめるわけではないが、ひとまず最終回ともなると少し寂しいものである。

 「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」の魅力が、面白さが、少しでも伝わればよいと思ってご報告してきたが、いかがだっただろうか。単なるMMORPGとは異なる「ストラテジー」、「アクション」、「対人戦」の要素は、実際にやってみないとわからない部分が多い。

 特に「対人戦」の要素、50人対50人が同じエリアで自由に動いていて、ちゃんと遠くにいる人のシルエットが見えて、近づくにつれその姿がはっきりする演出。敵味方入り乱れた前線に潜り込んでいくときの高揚感。こっそりオベリスクを破壊していたらレベルの高い敵に見つかって必死で逃げるときの緊張感。そういった、説明をすればまどろっこしいくらいの「感覚的」な面白さは、どうにも伝えきれないところがあると思っている。百読は一プレイにしかず。敵であれ味方であれ、あなたとどこかの戦地であいまみえんことを願って、筆を置くことにする。

 ひきつづき、へたれでへっぽこなスカウトkirianをよろしくがおー。

今日もどこかでクリスタルを取得しちゃいますよー
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年4月30日