オレとオマエではさみうち!――2人の傭兵を操る新感覚アクションが登場「アーミー オブ ツー」レビュー(2/2 ページ)

» 2008年03月31日 17時28分 公開
[板橋舟人,ITmedia]
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ミッションをこなして大金をがっぽり稼げ!

 各ステージの目標は、与えられたメインミッションを順次達成させることだ。各メインミッションを達成すると報酬が支払われ、すべてのメインミッションを達成すると、そのステージはクリアーとなる。例えば最初のステージは、

  • 仲間であるクライドと接触する
  • ターゲットであるモウ・リアムを抹殺する
  • 脱出ポイントへ向かう
  • 脱出ポイントで銃座を使って敵を倒す

 という4つの目的を順番に達成させていくのだ。

 またステージ2以降は、クリアーには関係しないサイドミッションも登場する。ステージをクリアーするだけならば無視してもかまわないが、達成させればより多くの報酬が貰えるため、積極的に狙っていきたい。

メインミッションを達成するのがステージの目標。ターゲットを倒すものから、ミサイルの破壊まで、内容はバラエティ豊かだ
クリアに支障ないが、達成すると報酬を貰えるサイドミッションも。ステージ2では、ヘリを破壊するという内容だ

 さて、各ステージはミッション制とはいえ自由度は低く、ほぼ一本道で攻略していくことになる。あるミッションから先にこなす、といった遊び方ができなく、複数回プレイしても同じことの繰り返しになってしまうのは残念なところだ。

 ミッションを達成させてお金を稼いだら、ウェポンディーラーで新たな武器を購入することが可能だ。また、武器の各パーツをアップグレードして強化することもできる。

 武器は、大きく分けてメインウェポン、サブウェポン、スペシャルウェポンの3カテゴリがあり、それぞれ1つずつ装備できる。

 メインウェポンは文字通り主力となる武器で、アサルトライフルやショットガン、軽機関銃など多彩な種類が用意されている。サブウェポンは、ハンドガンやサブマシンガンといった、やや小型の重火器だ。スペシャルウェポンは、RPG-7(対戦車砲)やスナイパーライフルなど、弾数は少ないが威力が高い武器が並んでいる。

 各ステージは繰り返し遊べるため、何度もプレイしてお金を貯め、新たな武器を購入したり、手持ちの武器を強化させていく、という楽しみ方もある。

稼いだお金で、新たな武器を購入できる。メインウェポンでもこれだけの数が用意されている
購入した武器のパーツをアップグレードし、強化することも。性能の項目にアグロがあるのが、本作ならでは

協力プレイにチャレンジ!

オフラインの協力プレイは、画面を上下に分割してのプレイとなる。敵を倒さず、いきなり登ってしまった網野氏の命運は!?

 というわけでシングルモードを一通り遊んでみた筆者。SSCの暗黒面が徐々に見えてきて、ストーリーも結構盛り上がったが、いかんせんステージ数が6と少なく、やや物足りなさを感じた。そろそろ協力プレイも遊んでみたいナー、と思ってオンラインに接続したものの、時間が悪かったのか、他のプレイヤーと出会えなかった。

 本作は多彩な国で発売されているが、日本語版は、日本語版および韓国語版のユーザーとのみマッチングできるシステム。他タイトルと比べて必然的にユーザー数が少なくなることも、マッチングできなかった一因だろう。

 仕方がないので、今度は最高難易度のマーセナリーでプレイ。さすがに歯ごたえを感じる難しさで、特にラスト2ステージは敵の攻撃が尋常ではなく、何度もやり直すハメになった。だが、通常難易度のベテランよりも緊張感があるため面白く、ついつい一気にクリアーしてしまった。

 今度は実績解除でも狙ってみるかー、とか思っていたところ、ライター仲間の網野三平氏が遊びに来た。「お、アーミー オブ ツーじゃないですか、コレちょっと気になってたんですよね。面白いですか?」と興味津々の様子。せっかくなので、オフラインで協力プレイを試してみることにした。ちなみに彼は、かつて一緒に地球を防衛した戦友でもある。

 網野氏は初プレイなので、遊ぶのは無難にステージ1をチョイス。チュートリアルを終え、一通りの操作方法を学んだ網野氏は「覚えることが多すぎて大変ですねぇ」と若干戸惑っていた様子。まあ突破できない場面に差し掛かったら、筆者がアドバイスすればいいワケで、このあたりこそ協力プレイのメリットともいえる。

 ステージ1の最初のトラップは、高い足場にステップジャンプで登ることだ。筆者が手で足場を作り、そこに乗る網野氏。ステップジャンプの状態から上半身だけ乗り出して、上の敵を全滅させる、というのがベストな戦術なのだが、不慣れな網野氏はそのまま上に登ってしまう! このまま蜂の巣に!! ……と心配したのだが、どうやら敵は気づいていない様子。そのまま筆者を引き上げてもらい、2人で乱射しつつ敵を倒すという、グダグダな戦いで協力プレイはスタートしたのだ(笑)。

 その後は、基本的に筆者が銃を乱射してアグロを上げ、網野氏はサイドから敵を攻める、という戦略で戦う。バック・トゥ・バックや、片方が盾(車のドアだけど)を装備してもう片方がその後ろに隠れて戦うなど、本作ならではのアクションは、網野氏にはかなり高評価のようだ。「これは新しくて楽しいですね!」とご満悦。

車のドアを盾にするアクション、CO-OPシールド。盾を持っているキャラクターは、銃による攻撃が行えない
2人で同時にスナイプする、CO-OPスナイプ。シングルプレイではプレイヤーが撃つとコンピューターが勝手に合わせて撃ってくれる。フレンドとの協力プレイの場合は、カウントダウンのボイスに合わせて、2人同時に射撃する必要がある

 が、筆者が調子に乗ってアグロを上げすぎたせいか、敵に倒されてしまった。敵に倒されると、そのキャラクターは地面に座り、移動できなくなる。この状態でさらに攻撃を受け続けると、本当に倒されてしまい、ゲームオーバーとなってしまうのだ。

 網野氏にヘルプを要請する筆者、そして道に迷う網野氏、容赦なく降り注ぐ弾丸。こりゃもうダメか、と思ったところで網野氏が筆者を発見し、手当をしてくれた。窮地から一転、味方をこれほど頼もしく感じたのは久方ぶりだ。

「もうヤバイ!」ってときに仲間が到着。これこそ、協力プレイの醍醐味ではないだろうか

 そんなこんなで力を合わせてボスを倒し、最後は銃座で撃ちまくって爽快感を味わいつつ、ステージ1クリアー。筆者は幾度となくプレイしたステージではあるが、やはり実在の友達と一緒に遊ぶと、また違った楽しさが味わえるのだ。

 「んー、これは結構いいですね! 僕も買うから、後でオンで協力プレイやりましょう!」とノリノリな網野氏。またここに、新たな戦場へと旅立つ二人の傭兵が誕生したのであった。

ボリュームの少なさは気になるけど……?

 というわけで、気がついたら筆者はかなり本作をやりこんでいた。オンラインの協力プレイありき、という一面はぬぐえないけど、個人的にはオフラインも十分に楽しめた。ただし全6ステージというボリュームの少なさと、複数回プレイしても結局やることは同じ、というリプレイ制の少なさは非常に残念だ。筆者も難易度マーセナリーを遊ばなかったら、もう少し評価が下がっていただろう。

 また、バック・トゥ・バックやCO-OPスナイプといった協力アクションが、ほぼ決まった場所でしか役に立たない、または実行できないのも残念。このあたりを練り込めば、もっと楽しめる作品に仕上がったのではないだろうか。

 全体的に見ると、協力プレイを楽しむならば、満足できる作品だといえるだろう。ボリュームは少ないが、軽快に移動できるアクションや、弾薬をさほど気にせず撃ちまくれる爽快感など、長所もタップリある。本作を遊ぶ場合は、ぜひフレンドと一緒に購入して、協力プレイを楽しんでいただきたい。

「アーミー オブ ツー」
対応機種プレイステーション 3/Xbox 360
ジャンルミリタリーTPS
発売日2008年3月19日
価格(税込)7329円(PS3)/7140(Xbox 360)
CEROD(17歳以上対象)
プレイ人数1〜2人(オンライン時:最大4人)
(C) 2007 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo and Army of Two are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved. All other trademarks are the property of their respective owners.


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