ニュース
» 2018年04月16日 20時00分 公開

「ネコのうんちのにおいは性を識別するフェロモン」 においと縄張り行動の関係を岩手大学が解明

あのにおいには意味があった。

[神奈川はな,ねとらぼ]

 岩手大学は、ネコの糞から性の識別に重要なフェロモンと、個体識別の指標になる化合物群を特定したことを発表しました

岩手大学 ネコの縄張り行動 糞のにおいを介したネコの縄張り行動を岩手大学が解明(以下画像は岩手大学のサイトから

 ネコの糞が放つ悪臭は縄張りをマーキングするために重要といわれていますが、においをかいだ別のネコがにおい主の情報をどこまで識別しているかを科学的に検証した報告はこれまでなかったとのこと。

 今回の研究では、オスネコの糞特有の悪臭は揮発性の硫黄含有化合物「3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノール(MMB)」であり、性を識別するフェロモンとして機能していることが明らかになりました。

 また、ネコの糞の悪臭の主成分は複数の短鎖脂肪酸であり、ネコはその組成の違い(個体差)をかぎ分けてにおい主を識別していると考えられるそうです。

  1. 種の識別:MMBがあればネコ
  2. 性の識別:MMB放出量が多ければオス
  3. 個体識別:短鎖脂肪酸の個体差が指標
岩手大学 ネコの縄張り行動 MMBの放出量で性別を識別していることが判明

 この研究はネコの縄張り行動に関する既存の知識に化学的な根拠を加えるもの。今後はネコの糞の悪臭を低減させるための技術開発への応用が期待されます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ねとらぼ生物部に「いいね!」しよう