47年ありがとう「6000系」 「東京メトロ綾瀬基地」イベントに潜入、あの名車・設備の裏側大公開（2/3 ページ）

[鈴木伊玖馬，ねとらぼ]

電車が「浮いた」　車両工場内に潜入

　続いて車両工場に潜入していきましょう。何て大きく、開放的な建物なのでしょう。ここは、車両を分解して大規模な検修（点検修理）を行うエリアです。

広大な整備工場

　おや、また16000系があります。あれ？　台車が既にありません。

台車が外された16000系

分離された台車。あらためて見た車輪のデカさにもびっくり。金属感たっぷり

　車体と台車を分離する「台抜き」のデモンストレーションは、来場者にも大人気。じっくり見入ってしまいました。大きなクレーンを2機連動させ、車体をぐぐっと持ち上げて台車と分離させます。

吊上げで使う車両とクレーン

整備スタッフさんと比べると、車体もクレーンの大きさもよく分かります

車体に大型のクレーンをかけて、台車と車体を分離する

クレーンをかける位置が適正かどうかを入念にチェック

車体がゆっくり上昇

台車と車体が分離！

　重量感たっぷりの電車が宙吊りになっている姿は実に壮観でした。

　他にも整備工場内では、車体の上を見学できる「高所作業体験」のコーナーや、車両基地内での電車の運転を体験できるシミュレーターも設置されていました。

高所作業の同乗体験

「整備基地内」の走行を体験できるシミュレーターも。この「面」は貴重かも

　日常では体験しにくい巨大なスケールに圧倒された綾瀬車両基地。「なるほど、だから地下鉄は便利なのか」──。車両の大きさや力強さ、設備などだけでなく、何より私たちが地下鉄を安全、快適に利用するために日々取り組んでいた裏側の丁寧な仕事ぶりを目の当たりにし、理解し、実感し、感謝した1日でした。

　こういった一般公開イベントは定期的に行われています。次回開催時には皆さんもぜひ！

（おまけ）東西線「深川車両基地」深川工場の内部