オタクがマンガ雑誌の編集部に遊びに行ったレポ漫画

秋田書店の別冊少年チャンピオン編集部を訪れた記録です。

» 2019年03月12日 13時00分 公開
[カエルDX, 高橋史彦ねとらぼ]

別チャン レポ漫画

 アニメの影響でアウトドアが趣味になったオタク、カエルDXがいろんなところを巡るコーナーです。今回は『別冊少年チャンピオン』がリニューアルしたと聞いて、秋田書店へ凸撃してきました。

カエルDX プロフィール

関西出身のオタク。自身をカエルのキャラクター「カエルDX」に投影したレポート漫画を描く。LINEスタンプ「カエルDX」シリーズも好評発売中。


別チャン レポ漫画
別チャン レポ漫画
別チャン レポ漫画
別チャン レポ漫画

取材記録(byねとらぼ編集部)

 『別冊少年チャンピオン』がリニューアルすると聞いて、編集部に遊びに行ってきました。同誌は『AIの遺電子 RED QUEEN』 (関連記事)が連載しているなど、ねとらぼになじみのある雑誌です。

【AIの遺電子】シンギュラリティ(技術的特異点)以降の世界を舞台にした近未来SF。作者の山田胡瓜さんは元IT記者。


別冊少年チャンピオン編集部 別チャン編集部。局長席の目の前にある

 これまでは『週刊少年チャンピオン』編集部のメンバーが手分けして作っていたものの、ある日、沢取締役に「お前やれ(原文ママ)」と当時『BEASTARS』の担当だった松山さんが編集長に任命され、4人だけの編集部として2018年11月に独立。「2年で結果を出せ」と無茶を言われたそうです。

【沢取締役】『週刊少年チャンピオン』の9代目編集長。『チャンピオンRED』の初代編集長でもあり、『グラップラー刃牙』や『シグルイ』を立ち上げた。花山薫に似ている。

 一方、専属編集部ができたことで、週チャン向けに温めていた企画も全投入することに。その結果、下記のような作家陣が集結しました。「読んでもらえたら面白い自信はあります」(保谷副編集長)。


連載陣 藤沢とおる先生は『SHONANセブン』(月刊少年チャンピオン)の担当経由で実現したとか

連載陣 『からかい上手の高木さん』の山本先生が週マガに続いて別チャンにも登場

 リニューアル号の表紙が燃えているのは“めくってもらう”ことを追求した結果。当初案はオーソドックスな表紙でしたが、「(せっかく何かやるならいっそのこと)真っ白の方が良くないっすか」(編集部最年少の大塚さん)などの意見を経て、現在の形に。こちらは紙版を写真に撮ってみると想像以上に燃えている感がでます。


表紙 リニューアルしたら、火がついた。

 ちなみに、別チャン編集部は4人全員がマンガのことばかりやってきたため、“雑誌作り”においては苦労が絶えなかったとのこと。「(事務処理面は)トラブルしかなかった。異動当初は知らないことばかりで、数カ月たってもまだ発見があります」(保谷副編集長)。雑誌を創刊するときなどは基本的に事務仕事ができる人材(副編集長経験者)が配置されるものの、異動前に唯一副編集長だった松山さんは『BEASTARS』の大ブレイクで多忙だったため、いざ4人集まったときに本当に誰も事務ができなかったそうです。


ヤンキー嬢ちゃんの不確かな真実 石黒先生の原稿。「マンガの校了はできます」(別チャン編集部)

 そんな別チャン編集部が目指すのは「刺激的な場所」。4人の嗅覚を頼りに新作をどんどん投入していく方針で、枠が埋まっていても“作品が面白ければ追加する”と本誌が分厚くなることも覚悟。実際、新連載『一端の子』は持ち込みから一発で決まったといいます。「作家さんにとってチャンスの多い雑誌であることは間違いありません。持ち込みの電話をいただけたら直接担当します」(松山編集長)。

 作り手と読み手が一緒に楽しんでいく――別チャンではこうした信念のもと、現在は仲間を募集しています退路が絶たれた編集部が全力で作る雑誌の今後に期待です。


読者ページ 今号では“読者ページの丸投げ”という斬新な試みも。メールでの応募先:ub@akitashoten.co.jp

別冊少年チャンピオン

作家陣

高橋ヒロシ/きだまさし/渡辺航/FLIPFLOPs/米原秀幸/石丸なお/浜岡賢次/中村ゆきひろ/山口陽史/平沢バレンティーノ/永井豪/石川賢/清水栄一/下口智裕/もりしげ/野呂俊介/山田胡瓜/ルノアール兄弟/高畑悠/大江しんいちろう/里崎智也/峯岸みなみ/掟ポルシェ

NEW

阿部共実/石黒正数/板垣巴留/藤沢とおる/伊臣麿/松尾あき/深山はな/ニャロメロン/山本崇一朗/福地カミオ/此元和津也(敬称略、順不同)


カエルDX



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評