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米ファッションブランド「カルバン・クライン」が5月8日に母の日を祝して公開した投稿が物議を醸しています。同社は「世界中の女性と母親をサポートするため、新しい家族にスポットライトを当てます」として赤ちゃんの誕生を控えたトランスジェンダー夫婦の2ショットを投稿していました。

「エリカとロベルトは赤ちゃんの誕生を控えたブラジルのカップル。ロベルトはエリカの息子ノアをもうすぐ出産予定です」とカルバン・クラインが投稿したのは、おなかがぽっこり膨らんだ男性と彼に寄り添う女性を収めた1枚。ロベルトはトランスジェンダーの男性で、妻のエリカはこの投稿に「全ての母親、生物学的な母親、義母、心は母だという方々、そして全ての女性へ、すてきな母の日を」と包括的なメッセージをコメントしています。
カルバン・クラインの投稿は物議を醸し「ブロックした」「お宅のブランドはもう買わない」「“男性”がどうして妊娠するっていうんだ。誰か教えてよ」といった批判コメントが殺到。これにブランド側は“個人主義と自己主張への受容とリスペクト”を強調し、「カルバン・クラインは不寛容以外、全てのものを受け入れる」として誹謗(ひぼう)中傷コメントへは断固とした削除対応を取ることを発表しました。
さまざまな境遇の“母親”を起用したキャンペーン
かつてファッションの世界では、細身で長身体形の美男美女を起用することが当たり前でしたが、現在では多様な人種、性的指向、ルックスを反映したモデルを使用したブランディングが広まっています。米有名下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」もカルバン・クラインと同様に、トランスジェンダーやプラスサイズモデルを採用し、2月には初めてダウン症女性をキャンペーンに組み込んで話題となりました(関連記事)。
なおロベルトは5月11日、前日に出産を終えたことを自身のInstagramで報告。「12時間の陣痛に耐えたあと、人生最大の痛みがやってきました」「5月10日は3年前、乳房切除という人生最大の夢をかなえた日。運命なのか、この日は私の人生にとって大切なようで、2つめの大切な出来事が同じ日に起こりました」とわが子の誕生への喜びをつづっています。

妻のエリカも「息子よ、あなたの誕生はとても美しく、すばらしく、独特のものだった。パパがあなたを産んでくれて、とにかく言葉では言い表せない出来事だった」と夫への感謝をコメント。日本時間16日には赤ちゃんを抱っこした家族写真を公開し、「あらゆる形の“家族”へ」と15日の国際家族デーを祝う投稿をしています。
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