5月の終わり、夜空に少し珍しい満月が現れます。2026年5月31日に観測されるのは、ひと月のうち2回目の満月となるブルームーン。およそ2〜3年に1度しか巡ってこない現象として知られています。
名前だけ聞くと、青く光る幻想的な月を思い浮かべるかもしれません。しかし、その正体を知ると、月の満ち欠けと暦のずれが生み出す、ちょっと面白い天文現象だと分かります。
しかも、今回はいつもの満月とは少し違って、2026年で最も小さく見える満月「マイクロムーン」でもあります。
ブルームーンは青い月ではない? 名前の由来と不思議な仕組み
ブルームーンと聞くと、多くの人がまず「月が青く見える現象なのでは?」と思うかもしれません。ですが、通常この満月が青く見えることはありません。
ブルームーンとは、同じ暦月の中で満月が2回起こった場合、その2回目の満月につけられる呼び名です。
月は約29.5日かけて満ち欠けを繰り返しています。一方、暦の1カ月は28日~31日。このわずかな差が積み重なることで、数年に1度だけ「ひと月に満月が2回」という現象が起こります。
2026年5月は、1日にフラワームーンと呼ばれる満月があり、31日に再び満月を迎えます。そのため、5月31日の満月がブルームーンにあたります。この現象は、およそ2〜3年に1度の頻度で起こります。2018年には珍しく1年に2回発生し、次に同じような年が訪れるのは2037年とされています。
実はブルームーンには、もうひとつ定義があります。ひとつの季節の中に4回満月がある場合、その3回目をブルームーンと呼ぶ考え方です。ただ、現在では「ひと月に2回ある満月の2回目」という意味で使われるのが一般的です。
この呼び方が広まった背景には、1940年代の天文誌で起きた定義の解釈違いがきっかけだったともいわれています。少しの誤解から広まった言葉が、そのまま世界中に定着したというのも興味深い話ですね。
実は、2026年でいちばん小さい満月
今回のブルームーンには、さらに注目すべきポイントがあります。それが「マイクロムーン」である点です。
満月には、地球に近い位置で起こることで大きく明るく見える「スーパームーン」がありますが、マイクロムーンはその逆。月が地球から遠い位置で満月になるため、見かけのサイズがやや小さくなります。
5月31日の月は、地球から約40万6000キロ離れた場所で満月を迎えるとされており、2026年で最も遠い満月になります。平均的な満月より約7%暗く、スーパームーンと比べると25〜30%ほど控えめな明るさになる見込みといわれます。
とはいえ、その違いは肉眼ではかなりわずかです。見た瞬間に小さいと気づく人は少ないかもしれません。
それでも、「今年いちばん遠くにある満月」と知って眺めるだけで、同じ夜空がぐっと特別に感じられるでしょう。
5月31日、夜空を見上げてみよう!
満月のピークは、日本時間で5月31日17時45分ごろとされています。観察するなら、日が暮れて月が東の空に昇ってくる時間帯がおすすめとされます。空が開けた場所なら、よりきれいに見ることができるかもしれません。
ちなみに、ブルームーンが本当に青く見えるケースがまったくないわけではありません。歴史上には、大規模な火山噴火や森林火災によって大気中に特殊な粒子が漂い、月が青みがかって見えた例も記録されています。ただ、これは極めて稀なケースとされます。
そのため、今回のブルームーンは、派手な天体ショーではないかもしれません。それでも、数年に1度しか巡ってこない特別な満月だと思うと、いつもの月にも少し違ったロマンを感じられそうです。5月31日の夜、ほんの少しだけ立ち止まって空を見上げてみてはいかがでしょうか?
なお、観測時間の詳細は、天文情報サイトStar Walkでも確認できます。
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