仕事にも、休日にも、結婚式の二次会にも。同じ一着で出かけられるスーツがあったら――。紳士服のAOKIは、「ビジネス」「カジュアル」「パーティー」の3つのシーンに対応する「三通流(さんとうりゅう)スーツ」を発売した。

 開発の背景にあるのは、服装のカジュアル化だけではない。物価高が続く中、「一着をさまざまなシーンで賢く着回したい」という需要の高まりもあるという。

AOKIが3つのシーンに対応する「三通流スーツ」を発売
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「礼服では堅苦しい」店頭に寄せられた声

 コロナ禍を経て働き方が柔軟になり、ビジネスウェアのカジュアル化が進んだ。一方で、パーティーや宴会など、人が集まる機会も戻ってきた。

 同社によると、店頭には「大切な人との食事会や同窓会などで、堅すぎず程よくきちんと見える服がほしい」「結婚式の二次会などで従来の礼服では堅苦しい」といった声が寄せられていたという。

「ビジネス」 「カジュアル」 「パーティー」の3つのシーンを行き来できる

 きちんと見せたいけれど、堅苦しいのは避けたい。とはいえ、出かける先に合わせて何着も買いそろえるのは負担になる。こうした悩みに応えようと開発したのが、三通流スーツだ。

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一着で「三通り」 苦労したのは襟元のバランス

 特徴は、襟が自然に立ち上がる立体的な「イタリアンカラー」。現代のスタイルに合わせてアレンジし、ネクタイや蝶ネクタイを合わせても、ノーネクタイでもなじむようにした。

 ただ、それぞれの着こなしに対応させるのは簡単ではなかったようだ。担当者は、開発で苦労した点について「特に、タイドアップにもノーネクタイスタイルにも対応できるVゾーンの開きの具合と、ラペル(襟)の返り位置のバランスの設定」と説明する。

 試作と試着を重ね、襟の立ち上がりや着用時の見え方を細かく検証。柔らかな素材との相性も確かめながら、肩周りに自然な丸みを持たせたという。

 ジャケットとパンツは別売りで、ジャケット単品での着回しも可能だ。ニットなどを合わせれば、カジュアルな装いにも取り入れられる。

仕事はネクタイ、休日はニット パーティーでは?

 では、実際にどう着分ければよいのか。同社がビジネス向けに勧めるのは、スーツの色に合わせ、シャツとネクタイを同系色の無地系でまとめる着こなしだ。

 休日には、ハイネックやタートルネックなどのニットを合わせるスタイルを提案する。食事や旅行などにも使いやすく、ポケットチーフを添えるアレンジも勧めている。

 パーティーでは、シャツに蝶ネクタイとポケットチーフを合わせるスタイルが基本。白シャツだけでなく、濃紺やワイン、黒などのシャツも好相性だという。蝶ネクタイの代わりに、スカーフやストールで華やかさを加える方法もある。

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ウエストに隠しゴム 長時間の着用にも配慮

 メンズは着心地にも配慮した。適度なストレッチ性を持たせた生地を使い、パンツのウエストには隠しゴムを備える。長距離の出張や、結婚式などで長時間着用する場面も想定した仕様だ。

 素材は、滑らかな肌ざわりのキュプラ混ウールと、洗濯機で洗えるウール・ポリエステルの2タイプ。キュプラ混ウールは黒・グレー・紺・茶を用意し、価格はジャケット3万2890円、パンツ1万7490円となる。

価格とカラー展開

 ウール・ポリエステルは黒・紺・ベージュを展開。ジャケット2万1890円、パンツ1万989円で、ベージュは11月下旬に販売を開始する。

 レディースは洗濯機で洗えるウール・ポリエステルを採用し、黒・紺の2色を10月中旬に発売予定。価格はメンズの同素材と同じで、全国のAOKI店舗と公式オンラインショップで展開する。