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ボロボロになってしまったフローリングを、電動工具を使わずに補修する方法が「すごくキレイになったじゃないですか」「素晴らしい」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で147万回以上再生されています。
ボロボロのフローリングを自力補修
動画を投稿したのは、夫妻でDIYに取り組んだり車中泊旅行を楽しんだりする様子を公開しているYouTubeチャンネル「DIYをめぐる冒険」のいるかさんです。
今回は、特殊な技術も電動工具も使用せず、なるべく簡単かつ安価にフローリングを自力補修する方法を教えてくれます。雨や太陽光でボロボロになってしまったフローリングを張り替えず、キレイにすることはできるのでしょうか……?
マスキングテープを貼る
補修する窓際のフローリングを見てみると、表面にある「突板(つきいた)」と呼ばれる薄い板の大部分が剥がれています。突板は雨がかかった状態で放置すると傷んでしまうようで、軽く触れるだけで剝がれてしまう状態になっていました。
サンドペーパーを使って突板を剝がしてもいいですが、掃き出し窓全体がボロボロになっているため、全部剥がすとかなりの労力がかかります。そのため、傷んでいる板の周囲にマスキングテープを貼り、パテで埋めて塗装をすることにしました。
マスキングテープを貼る際は傷んだ部分だけでなく、傷んだ部分を含む板の全面を囲うような形で貼っておきます。
パテを塗る
フローリングにワックスがかかっていればここでサンドペーパーをかける必要がありますが、この部屋ではワックスがけをしていないため、そのままパテ塗りをしていきます。パテは、固まった際に頑丈になるアクリル樹脂系のものを採用。壁用のパテはもろいので、使わないでくださいね。
使うパテの色調は「タモ白」ですが、少々色が明るいためアクリル絵の具を混ぜて着色してみることに。そして、突板がなくなっている部分からパテを塗り、段差をある程度埋めていきます。この作業では目地が埋まらないように注意する必要があり、さらに必要最低限のパテを薄く何度も塗ることが大切になってくるのだとか。
というのも、この後は電動工具ではなく、手でサンドペーパーをかけてパテを削るため、パテが厚くなっていると削る際に余計な手間がかかってしまうのです。パテが乾いて伸びにくくなった際は、霧吹きで水分を足すと伸びやすくなりますよ。
パテを2回塗った後は、角材やスタイロフォームなどに巻いた120番のサンドペーパーで「荒研ぎ」をします。突板が残っている部分は木目が均一に出るまで磨きますが……ここでパテにアクリル絵の具を混ぜると、アクリル樹脂がサンドペーパーに詰まってしまうことが発覚しました。
手触りが滑らかになったら削りカスを掃除機で吸い取り、突板がない部分や荒れた部分に3回目のパテを塗ります。何度もパテを塗る作業は手間ではありますが、このひと手間をかけると仕上がりが大きく変わってくるそうですよ。
補修する部分に100均のアクリル絵の具を塗り、元の床の色に近づけていきます。ニスを塗ると色調が一段階暗くなるため、使う色は少し明るめにしたほうがいいとのこと。水を加えて伸ばしたアクリル絵の具を何度も塗り重ね、パテを塗った部分にはより厚く塗っておきました。少々色が合っていないように見えますが、気にせずニスを塗っていきます。
ニスを塗り、目地と木目を描く
ニスにはさまざまな種類がありますが、いるかさんによると机や物を置く床に使うニスは「水性ウレタンニス一択」とのこと。ウレタンニスは水性でも乾くと硬くてプラスチックのような感じになり、べたつかないだけでなく衝撃にも強く、傷も付きにくいのだとか。
油性のウレタンニスは丈夫で感じよく仕上がる上に安価ですが、パテと相性がよくないこと、乾きが遅く臭いがきついことなどから、水性ウレタンニスを使ったほうがいいそうです。
木目に沿ってニスを薄く塗り広げ、乾いたら240番のサンドペーパーで「中研ぎ」を行います。この作業は仕上げではなく下地作りであり、作業中には木くずが出てきますが、これは荒れた板の表面がニスの水分を吸収して毛羽立つからなのだとか。板が毛羽立った状態で固まっているので、その表面が削れるのですね。出てきた木くずは掃除機で吸い取り、固く絞った雑巾で拭いておきます。
一度ニスを塗ったら、ニスの上に目地や木目を描いていきます。アクリル絵の具を混ぜて暗く濃い目の色を作り、細い筆を使って目地に塗っていきましょう。はみ出した部分を雑巾で拭くと、目地の部分だけが濃く着色されますよ。
続いて木目を描きますが、失敗してもすぐにぬれ雑巾で拭けば何度でもやり直せます。試行錯誤した結果編み出した、木目らしきものを描いて乾く前にタワシでぼかすという裏ワザも教えてくれました。これなら木目を描く作業に自信がなくても、なんとかごまかすことができそうですね。
木目を描いたら、2回目のニス塗りを行います。ここも薄く塗ることを心がけ、ニスの伸びが悪ければ少し水を足して塗るようにしてください。いるかさんは黙々と作業を行いつつ、「塗装作業の90%は塗る工程ではなく下地作りだ」と話します。
この段階でも見た目がキレイになり、手触りも滑らかになるため作業を終えても構いませんが、時間がある場合は3回目のニス塗りを行うとより美しく仕上がります。2回目のニス塗りと同じ手順で、3回目のニス塗りを行いました。
ここまで直った!
ニス塗りを終えたところで突板がはがれていた部分を見てみると、ボロボロだったことが想像できないほどキレイになっていました。傷んでいなかった部分との境目は分かりやすいけれど、修理前と比べれば圧倒的に見た目がよくなり、生活上の不便が減ったことが伝わってきますね。
失敗は成功の母
実は、この部屋の隣にはフローリングが同じくボロボロになっていた部屋があり、この動画を作る前にそちらの補修を行ったのだとか。そのときはパテもニスも分厚く1回で塗ればいいと思っていたけれど、その考えのもと補修を行ったところ、床のでこぼこが残って失敗してしまったのです。
しかし、その失敗のおかげでパテやニスは分厚く塗っても下のでこぼこが表面に出てくること、それを削らない限り平面にならないこと、何度も削るほど滑らかになること、削りやすくするには薄く塗ったほうがいいことなど、フローリングを補修する際に大切なことを理解できました。
今回の補修は、プロのリペア職人から見れば「大失敗」と言われる仕上がりかもしれません。しかし、いるかさん「完璧を目指さなくても、生活に支障のないレベルになればDIYとして十分大成功!」と胸を張ります。何年も見て見ぬ振りをしてきた床に自分で向き合い、手を動かして苦労したからこそ、多少の不格好さも許せて深い愛着が湧いたそうですよ。
「DIYでここまでできるなんて素晴らしい」「目からウロコ」と反響
ボロボロのフローリングを自力補修した絶望と喜びのリアルな記録に、コメント欄では「うわぁいいですね」「DIYでここまでできるなんて素晴らしい」「十分きれいだと思いました」「タワシでぼかして木目を再現するのは目からウロコでした」「すごいアイデアです」「マジで尊敬する。失敗から学ぶ姿勢と完璧でないからDIYなんだなあ」「なんか親近感湧きます」といった声が寄せられています。
いるかさんは、失敗を恐れることなくDIYをめぐる冒険に挑戦し続ける姿をYouTubeチャンネル「DIYをめぐる冒険」やサブチャンネル「DIYをめぐるシニア夫婦の冒険」で公開中です。
「DIYをめぐる冒険」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「DIYをめぐる冒険」
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