インタビュー
» 2005年12月20日 16時18分 公開

魔法少年じゃなくて魔法少女だった――変わらなかったのは“描く”というコンセプト「ロストマジック」インタビュー(2/3 ページ)

[磯野正学,ITmedia]

魔法少女ものになるかもしれなかった世界観の秘密

── ちょうどイラストも出てきたことですし、佐藤さんに世界観についてお聞きします。まず佐藤さんが「ロストマジック」に関わることになった経緯から教えてください。

佐藤 僕がタイトーにきて5年になりますが、その間ずっと「ラクガキ王国」で井上と一緒に仕事をしていたので、今回も一緒にやることになりました。

── ということは、お互い言いたいことを言い合うような間柄なのですか?

井上 言い合うのは最近は少なくなったかもしれないですね。佐藤は普段あまり言うほうではないんですけど、どうしても言いたくなったら、急に目の前にどんと現れるんですよ(笑)。でも、作品を作るごとに、その回数は減ってきてます。

佐藤 段々、気心が知れてきたというのはありますね。

── 佐藤さんが「ロストマジック」で担当したのはどの部分ですか?

佐藤 メインはキャラクターデザインです。井上とディレクター、アートディレクターから話を聞いて、キャラクターを描くという形でやりました。

── キャラクターをデザインするうえで苦労した点はどこでしょう。

佐藤 実は、魔物を描いたらアートディレクターから“可愛すぎます”と言われてしまって。それで魔物は別の人がまとめることになったんです。もちろん僕が描いた魔物もありますし、色んなタッチの魔物が生まれたので、結果的に世界観が広がったんじゃないかと思います。

── 一番お気に入りのキャラクターを教えてください。

佐藤 まとめるのが大変だった女の子のキャラクターですね。それぞれのこだわりがあるのか、みんながいろいろな意見を言うので(笑)。鼻の筋とか、細かいところまで突っ込みが入ったんですよ。

photo 女性キャラクターには、開発スタッフそれぞれのこだわりがあるようで、別の意味で苦労した点だと語っていた

── 先ほど見せていただいたイラストを見ると現在と雰囲気が違いますが、世界観はどのように作られたのですか?

佐藤 魔法と杖から魔物を呼び出すという設定は変わらないのですが、主人公が天使や悪魔だったり、魔法少女だったり、魔法学校ものだったりと、世界観はいろいろと考えました。

── 魔法少女ものや魔法学校ものではなく、現在のものに決めた理由を聞かせてください。

井上 たくさんの意見が出るなかで、パッと目を引くイラストを探していた時に、先ほどお見せした中のイラストを見つけて、これだ! と思ったんです。人と魔物が近くにいるゲームなので、主人公と魔物が隣にいるというのがポイントでした。私から佐藤にあまり多くの要求はしなかったのですが、できるだけイラストに魔物を入れてほしいとか、主人公と魔物は近くに描いてほしいということだけは伝えました。

佐藤 肝となるイラストを決めてからは早かったですね。ルーンや魔物といったバラバラに出ていたアイデアが、そのイラストを元にまとまったんです。それが決まるまでが大変だったんですけど……。

photo 開発中の苦労を笑顔で話す2人。苦労も多かったようだが、それだけ納得のいくものができあがってきているということだろう

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