まさに地獄。大量のゾンビたちが徘徊する「DEAD RISING」の世界(1/2 ページ)
カプコンのXbox 360参入第1弾タイトルとして開発されている「DEAD RISING」。これまで謎のベールに包まれていた本作だが、この度、満を持して主人公や世界観の詳細などが明らかになった。
プロデューサーである稲船敬二氏が“「バイオハザード」とはまた違ったゾンビを見せる”という意気込みの元に開発を進めているXbox 360用ソフト「DEAD RISING」。昨年のE3や東京ゲームショウにてプレイアブル版が出展されていたものの、具体的な内容が公開されていなかった本作だが、この度、主人公や世界観の詳細などの情報が明らかになった。
「DEAD RISING」プロローグ
アメリカ、コロラド州ウイラメッテ。
その街は、不吉な静寂に包まれていた。
人口5万3000人。特産物なし。何の変哲もない、ありきたりな地方都市で、何かが起きていた。くすぶり、黒煙を上げる建物。街路を埋める、暴徒と化した群集。銃声が響き、悲鳴があがる。それは、暴動のように見えた。しかし、どこか奇妙だった。暴徒たちは、静か過ぎた。静かに、あてどなくさまよう。それは、死者の群れを思わせた。
見渡す限りのうごめく死者の海の中、街の自慢だったショッピングモールが、かすかに消え残った生の在り処を示すように、ひっそりとたたずんでいた。
……さあ、その目で確かめるがいい。
ここは、地獄だ。
戦場カメラマンとして、いくつもの危険な現場を経験してきたジャーナリスト。何か異様な事態が起きているという情報をつかみ、閉鎖される寸前のウイラメッテに乗り込んできた彼の見たものは、うごめく死者の群れだった。3日後の迎えを約束し、ショッピングモールで取材を開始するフランク。残された時間は72時間。事件の真相をつかみ、地獄から生還することができるだろうか
フランク、もといプレーヤーが何ともヤバいところに放り込まれるであろうことは、これだけでも伝わるだろうか。本作では人口5万3000人の街を壊滅させることができるゾンビたちを相手に、72時間生き延びなければならないのである。しかも、プロローグでは安全地帯と呼ばれているショッピングモールも、ずっと安全というわけではない。モール内にもそのうち、血に飢えたゾンビたちが襲いかかってくるのである。
広大なショッピングモールの内外にかかわらず、生きている者を見つけると新鮮な血を求めて襲い掛かってくるゾンビたち。見つかればただではすまないことは間違いないが、その時、フランクが何もできないというわけでもない。フランクが逃げ込んだのは、生活に必要なものがすべてそろうショッピングモールである。つまり、武器になりそうなものはもちろん、体力を回復できる食料も豊富に置いてあるのだ。
使い切れないほどのアイテムを拾っては使う。もちろん武器の残数などは気にせず、使い勝手が悪ければその場で捨てる。壊れたらまた新品を拾う。といった感じに、大量のゾンビを相手にできるだけの大量の武器を使い、フランクは生き抜いていくことになる。武器も「叩く」、「斬る」、「殴る」、「潰す」、「裂く」、「燃やす」ものなど、バリエーションは多彩で、どんな方法でゾンビを倒すか? この武器を使うとゾンビはどうなるのか? といったことを考えながらゾンビたちを倒していくのも、楽しみのひとつとなっているとのことだ。
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