まさに地獄。大量のゾンビたちが徘徊する「DEAD RISING」の世界(2/2 ページ)

» 2006年02月27日 15時04分 公開
[ITmedia]
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 先にも述べたように、人口5万3000人のすべてがゾンビとなっているわけでもない。ショッピングモール内にはゾンビに襲われ、混乱している人々が大勢取り残されているのである。フランクのもうひとつの目的に“スクープを入手する”というものがある。彼らを助け出すことで、事件の真相に近づく情報が入手できることもあるかもしれない。ただし、自分ひとりを守るだけでも精一杯な状況だ。ゾンビに襲われている人々を良心に従って救出するか、自分ひとりだけでも助かるのか、その選択はすべてプレーヤーに委ねられている。

photo 負傷した老人をおぶって安全な場所まで運ぶと決めたフランク。両手がふさがっているので、この間は武器が使うことができない。危険を冒しても取り残された人々を救出するか? それとも自らのことだけを考えて行動するか? すべてはプレーヤーの自由だ
photo 暴動に巻き込まれて離れ離れになった老夫婦が感動の再開。世界に真実を伝えるべく、残虐な衝撃的瞬間だけでなく、感動的なシーンも写真に納めていこう
photo 恐怖で足がすくんでしまった女性の手をひくフランク。助け出した人からは真実につながる新たな手がかりを得られることもあるという

 なお、大量のゾンビにばかり注目がいきがちだが、稲船氏が“本当の敵は人と人との醜い争いだと思っている”と語っていたように、その辺りもしっかりと描かれている。それはどういうことか? ショッピングモールに残る人々の中には、「ゾンビ」という非現実的な事実を目の当たりにし、理性が崩壊してしまった人間がいるのである。本来ならばモール内で笑顔をふりまき働いていた人や、楽しくショッピングに興じる人々も、理性が崩壊したことにより狂気を帯び、自分の世界に逃げ込み、それを犯す者に容赦なく襲い掛かってくるという。中には理性にしがみつき、フランクに協力する者もいるとのことだが……。

 いずれにせよ、本作におけるフランクの目的は、「72時間を生き延び、かつ事件の本質に迫る決定的な瞬間や感動的なシーン、残虐的なシーンをジャーナリストとして撮影していく」ことにある。どのような終焉を迎えるにせよ、その事実を世界に報道する義務があるのだ。

photo マシンガン搭載車でモール内のゾンビをひき、撃ち殺して楽しむ人間たち。ゾンビが哀れに見えるほど虐殺を繰り返す人間たちがフランクをも襲う
photo モール内には取り残された人間がいる。が、中にはパニックを起こしてフランクに襲い掛かってくる市民もいる
photo 銃を入手するためガンショップに行くと、ショップオーナーが強張った表情で銃を向ける。“来るな! ゾンビどもより人間のほうが信用ならんのだ!!”

photo 普段は子どもに大人気のピエロ。おどけたピエロが手にしているのは……チェーンソー!? ピエロに一体なにが起こったのだろうか
photo 異様な笑みをフランクに向ける肉屋。手にする包丁に付いた大量の血はゾンビのものか? それとも……
photo 暴動により狂気を目に宿した店員が、いくつもの刃物をくくりつけ武装したカートを押しフランクを威嚇する。“私の店を荒らすのは、断じて許さない!”

photophoto 事件の鍵を握っているらしい謎の女性。彼女はフランクの敵となるのか? 味方となるのか? 続報を待て!
DEAD RISING
対応機種Xbox 360
メーカーカプコン
ジャンルサバイバルアクション
発売日未定
価格未定
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