舞台はJリーグから欧州6大リーグへ。「サカつく!ヨーロッパ」指南(1/3 ページ)

Jリーグからイングランド、イタリア、スペインなどの欧州6大リーグへと舞台を移したシリーズ最新作「プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ」から、ゲーム序盤の流れや基本を解説する。本作からプレイを始めようとしている人は必読です。

» 2006年03月01日 15時27分 公開
[ITmedia]

 1996年2月、セガサターンにて産声をあげた「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!」(以下、「サカつく」)は、プレーヤーがプロサッカークラブの代表となり、クラブの経営から人事、育成、そして試合采配までを行なうスポーツ育成シミュレーションゲームとして、人気を博してきたタイトルだ。

 あれから10年、2006年3月29日に発売予定のプレイステーション 2用ソフト「プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ」(以下、「サカつく!ヨーロッパ」)は、Jリーグ(日本)からイングランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダといった欧州6大リーグへと舞台を移したシリーズ最新作となっている。

photo ホームタウン選択画面

 ゲーム序盤の基本的な流れを紹介していくと、これまでのシリーズ同様に、まずは好きな街をホームタウンとして選ぶことになる。ただ、日本のみであったこれまでとは違い、欧州6カ国の中の都市を選ぶ=その国のリーグに所属することになるので注意が必要だ。各国の簡単な特徴を述べておくと「アグレッシブで精力的なプレイが特徴のイングランド」、「守備的かつ戦術的なイタリア」、「芸術的テクニックを重視するフランス」、「スペクタクルな攻撃サッカーを得意とするスペイン」、「フィジカルが強く、効率重視のドイツ」、「スピードと組織力が特徴のオランダ」といった感じになる。自分の目指すサッカーと同じリーグに所属するも良し、新風を巻き起こすべく、まったく異なるサッカーで挑戦するも良しと、リーグを選ぶ際の楽しみも増えたと言えるだろう。

所属リーグ選択について

photo ライバルクラブのオーナー「エストデーラ」

 リーグによってクラブ数や試合数、トップリーグへの昇格条件などが異なる。試合数が多いほうが良いのか? 昇格条件が緩いほうが良いのか? など、この辺りもリーグ選択の判断材料となるだろう。以下では各リーグの2部のクラブ数や昇格条件を紹介する。なお、自クラブがそのリーグに参加した場合は、ライバルクラブを含みクラブ数が+2、試合数が+4となる。また、EU(欧州連合)枠外選手獲得はすべてのリーグで5人までとなっており、選んだリーグによって初期メンバーも変わるので、この点にも注意してもらいたい。

・イングランド
 セカンドリーグは全24クラブが所属し、年間46試合が行われる。トップリーグ昇格条件は1位と2位が自動昇格、残り1クラブは3位から6位までのプレイオフとなる。

・フランス
 セカンドリーグは全20クラブが所属し、年間38試合が行われる。トップリーグ昇格条件は上位3クラブの自動昇格のみとなる。

・ドイツ
 セカンドリーグは全18クラブが所属し、年間34試合が行われる。トップリーグ昇格条件は上位3クラブの自動昇格のみとなる。

・イタリア
 セカンドリーグは全22クラブが所属し、年間42試合が行われる。トップリーグ昇格条件は1位と2位が自動昇格、残り1クラブは3位から6位までのプレイオフとなる。

・スペイン
 セカンドリーグは全22クラブが所属し、年間42試合が行われる。トップリーグ昇格条件は上位3クラブの自動昇格のみとなる。

・オランダ
 セカンドリーグは全20クラブが所属し、年間38試合が行われる。トップリーグ昇格条件は1位が自動昇格、残り2クラブは、セカンドリーグ2〜7位、ファーストリーグ16〜17位の計8クラブでのプレイオフとなる


 さまざまな要因を考慮しながら所属リーグを決めた後は、ユニフォームやフラッグの色といったチームカラーやチームスタイル、シリーズでは恒例の秘書を選ぶことになる。チームスタイルは、ゴールから逆算してプレイを組み立てる「カウンター志向」、ボール支配率を高め、守備のほころびを突いて攻撃を加える「ポゼッション志向」、チームの核となる、優秀な選手のポテンシャルを最大限に活かす「個人能力志向」、全員攻撃、全員守備を最終目標に、チームプレイを重視する「組織志向」といった4種類があり、プレーヤーが任意に選択することが可能だ。また、リーグ選択同様に、選んだスタイルによっても初期メンバーが変化する。ただ、あくまで初期メンバーである。それほど意識する必要もないと思うので、ここは素直に自分の目指すスタイルを選ぶのが良いだろう。

photophoto 初期設定の画面

photophoto
photophoto 今回の秘書はこちらの4人

 チームとしての最低限の土台が決まると、すぐに2部昇格の残り1枠をかけて、4クラブによるトーナメント戦が行われる。1回戦はホーム&アウェー方式、決勝は1試合のみのノックアウト方式で、優勝を逃すと即ゲームオーバーというシビアな戦いだ。絶対に負けられない戦いとなるわけだが、それほど相手も強くはないはずなので、本作のテイストをつかむためのチュートリアル程度に考えると良いかもしれない。とは言え、ふざけて勝てる相手ではないので、ここでは試合開始前に行う戦術設定と、試合中の選手への指示について紹介していこう。

 戦術設定は、選手配置の変更やゲームプランなど、細かい戦術の設定が行えるというもの。4-4-2や4-4-3などのフォーメーションを選択するだけでなく、ポジションエディットでは各選手の細かい位置取りをも決めることができる。また、「オフェンシブ(攻撃的か守備的か)」、「アタックスピード(速く攻めるかポゼッション重視か)」、「アタックタイプ(攻撃時の展開方法、サイドか中央か)」、「アタックサイド(攻撃を組み立てるサイド)」、「プレス頻度(プレスをどれくらい強くかけるか)」、「オフサイド頻度(オフサイドトラップを仕掛ける割合)」、「プレスライン(プレスを仕掛ける位置)」といった項目も用意されており、それぞれの戦術バーをスライドさせることで、細かい戦い方を設定することも可能だ。

photophotophoto 戦術設定画面

 戦術を組み立てると、いよいよ試合を行うことになる。「サカつく」では戦うのは選手たち=プレーヤーが操作するわけではないが、試合中、プレーヤーがただ見ているだけかと言えばそうでもない。選手の動きやボールの動き、優勢か劣勢かなど、状況を見極めながら適切な指示を出し、勝利を目指すことになるのである。

photophotophoto プレイオフ(昇格試合)スクリーンショット
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