「パイレーツ・オブ・カリビアン3(仮)」 〜開発者が語る、その戦闘システムE3 2006「ブエナビスタゲーム」ブース

E3 2006で盛り上がるロサンゼルス・コンベンション・センターの一角で、ブエナビスタゲームのプロデューサーから開発中のタイトル「パイレーツ・オブ・カリビアン3(仮)」について話を聞くことができた。来年夏の映画公開予定に向けて開発中の、ブエナビスタゲーム渾身の一作だ。

» 2006年05月15日 13時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]

あの「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界を次世代機で再現

 「パイレーツ・オブ・カリビアン3(仮)」は2007年夏にプレイステーション 3とXbox 360での発売を予定しているタイトルだ。日本での発売は未定だが、日本市場は視野に入れており、発売は検討している、とのこと。

 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」が日本でも大ヒットを記録したのは記憶に新しいところだ。今夏には続編である「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」が公開を控えており、さらに来年には、続編3作目の映画作品が公開を予定されている。

画像画像 E3 2006においてブエナビスタゲームのブースの一角は「パイレーツ・オブ・カリビアン」一色に染まっていた。こちらではニンテンドーDSやPSPで発売される「パイレーツ・オブ・カリビアン」のゲームを試遊することができた

 今作は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」と、その次の続編の内容を全て含んだものになる予定で、現在の開発度は30%。この1年で完成に向けて作りこんでいくとのことで、高精細・高性能な次世代機で体験できる「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界に早くも期待大だ。

画像 左がシニアプロデューサーであるニック・ブリッジャー氏。右がプロデューサーのイアン・ リッチーズ氏

 「パイレーツ・オブ・カリビアン3(仮)」について話をしてくれたのは、ブエナビスタゲームのプロデューサーであるイアン・リッチーズ氏と、シニアプロデューサーであるニック・ブリッジャー氏。ブリッジャー氏の解説、リッチーズ氏の実演で、現段階での今作のプレイ映像を拝見することができた。その模様を写真でお伝えできないのは残念だが、いろいろと楽しみな話が聞けたので、お伝えすることにしよう。

戦闘システムを中心に語られた「パイレーツ・オブ・カリビアン3(仮)」の魅力

画像 「映画の世界を深く掘り下げる」というブリッジャー氏の意気込みに期待したい

 ブリッジャー氏は、今作では映画2作品の内容を全て含むのはもちろんのこと、新しいキャラクターや新しいエピソードを追加して、映画よりもさらに深く「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界を掘り下げる、と発言した。また、今作のコンセプトは「刀でもって生きるか死ぬか(Live and die by swords)」というものらしい。ジャックたちが持つ刀が、ただの武器ではなくゲームにおいて重要で必要不可欠なものになる、とのことだった。

 映像ではジャックが刀を利用してロープをつたって移動しているシーンが実演されたが、そのほかにもシャンデリアのある部屋やテーブルの上などのいろんなシチュエーションで、刀が武器以外の用途で効力を発揮する「ソードアシストナビゲーション」というシステムが導入される。刀をどう活かして難局を切り抜けるかが鍵となる作品になりそうだ。

 また、マルチパートシステムと呼ばれる戦闘システムを駆使し、最大4人の味方キャラクターを1人のプレーヤーが同時に動かせるようなアクションパートが用意されている。実演では2人のキャラクターをリッチーズ氏の操作で動かすことで、並み居る敵キャラたちをばっさりと薙ぎ倒していた。これは「どの方向にどの攻撃をするかを指示して」複数のキャラクターを動かす、というものだそうだが、詳細については不明。今後の続報を待ちたいところだ。

 なお、通常は多人数の敵キャラと主人公が対峙してアクションが展開していく今作なのだが、1対1、ないしは1対2で真剣勝負をするデュエリングシステムが盛り込まれる。実際に見た画面ではデュエリングの状態だと主人公キャラと敵キャラが大きく表示されて、対戦格闘ゲームのような構図になっていた。リッチーズ氏の実演では天井の木材を利用して攻撃したり、地面の砂を蹴って相手に目潰しをするなど多彩なアクションが見受けられた。ブリッジャー氏いわく「海賊はズルをするものなので、周りにあるものを何でも利用する」とのことで、デュエリング時はそれが反映されているようだ。

 最後に「ネットワーク構想については考えているのか」という記者からの質問に対してブリッジャー氏は、「ネットワークに関しては今のところ未定。今は戦闘部分を中心に作っている。まだ1年あるので、これからいろいろと要素を増やしていこうとは思っている」という回答を示した。

 短い時間での実演とトークではあったが、ブエナビスタゲームが力を入れて作っているタイトルであることは、その映像の美しさからも伺いしれた。来年の夏には自らがジャックやウィルとなって「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界を自由に動きまわれるゲームが登場する。日本での発売も可能性はかなり高いので、続報を期待していただきたい。

画像 リッチーズ氏の実演でジャックが軽快に敵を薙ぎ倒していたのが、印象的だった
画像 ブース内に展示されていた「パイレーツ・オブ・カリビアン」関連アイテムの数々。このリアルな世界を次世代機でどこまで再現できるのかが楽しみだ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた