世界中のサムス・アランたちへ――集え! Wi-Fiの旗のもとに「メトロイドプライムハンターズ」レビュー(3/4 ページ)

» 2006年06月20日 15時21分 公開
[仗桐安,ITmedia]
「バトル」:とにかく敵プレーヤーを何人倒せるのかを競うモード。3、4人でやる場合はチームプレイも可能。もっともシンプルで最も熱いモードだと言える

 アドベンチャーモードとは異なり、箱庭的な数々のステージの中を所狭しと動き回り、ライバルハンターを狙撃し、攻撃をかわし、アイテムを得つつ、出し抜き、出し抜かれ、熱いバトルを繰り広げることができるマルチプレイヤーモードは、対戦相手がいれば熱中すること間違いなしのモードだ。

 マルチプレイヤーモードの中でも、複数のニンテンドーDSを持ち寄ることで可能なのがシングルカードプレイとマルチカードプレイ。シングルカードプレイのほうは本体が複数台あり、本作のDSカードが1枚しかないときに可能。ルールやステージを変えながら最大4人まで同時に遊ぶことができるが、プレイできるモードは限られている。本作を持っていない友人に魅力を伝えるプレゼンテーションとしての効果はあるだろうが、できれば台数分のDSカードを用意してマルチカードプレイを楽しんでいただきたい。

 マルチカードプレイの場合、シングルカードプレイとは大きく異なり、複数のゲームモードを選択することができる。以下にざっと列挙してみよう。

「サバイバル」:復活できる回数を設定し、その回数以上死んだらゲームからリタイア。最後まで生き残ったプレーヤーの勝ち。生き残りを賭けたゲームはエキサイティングだが、死んだ人が暇になる、という欠点がある
「バウンティ」:ステージ上にあるオクトリスを取得し目標地点に運ぶと得点が入るモード。オクトリスを運んでいる時に殺されると、オクトリスは元の位置に戻ってしまう。スポーツ的な匂いのする面白いモードで、オクトリスを手に入れたプレーヤーを「やれー!」とばかりにほかのプレーヤーが追いかけるさまが楽しい
「ディフェンダー」:ステージ中にある「エリア」を奪い合うモード。敵をなぎ倒し、自分だけが「エリア」にいる時間を確保しなくてはならない。その時間の合計が決められた時間に達したプレーヤーが勝利。個人的には一番楽しめたモードだった。とにかく死にまくりの倒しまくり。缶けりのような鬼ごっこのような原始的な対人戦のツボを刺激され、「うわ、やられた!」「お前、また来たか!」と盛り上がり、終始笑いが絶えなかった

「プライムハンター」:最初に敵を倒したプレーヤーが「プライムハンター」になる。プライムハンターである時間が長ければ長いほど勝利に近づくが、プライムハンターは敵を倒し続けなければエネルギーが減り続けて死んでしまう。これもまた、逆おにごっこと言うべきか、奇妙なルールだが、追いつ追われつのやりとりに展開もめざましく早く、テンションの上がるモードだった
「キャプチャー」:チーム戦専用モード。1対2、もしくは2対2で相手陣地のオクトリスを奪い自分の陣地に持ち帰るという、スポーツ的なモード。どこにオクトリスがあるかは、常にプレイ画面上に方向を指し示すアイコンが出ているので、そこを目指していくといい
「ノード」:ノードのリング内にいると得点が加算される。決められた得点を得ると勝利。ノードを巡って、ここでも仁義なき戦いが繰り広げられる。ディフェンダーとノリは似ていて、とにかく死につつ倒しつつの、飽くなきバトルを楽しめた

エネルギーが少なくなったらトランスフォームして逃げるのも手だ。ステージのどこにエネルギーボールがあるかを把握しておこう

 このようにマルチカードプレイだとさまざまなモードでプレイすることができるのだ。これだけあればお気に入りのモードも出てくるだろうし、対戦のバリエーションが大きく広がるので、一緒に遊ぶ友人がいれば長く遊べるだろう。ちなみに3人しかいなかったときに4人目をCPUにしてプレイしてみたところ、一番弱い設定であるにも関わらず、CPUの腕前はけっこう強かった! というのを報告しておきたい。3人が弱かっただけ、ということかもしれないが、なかなかどうして骨のあるCPUが用意されているのだと思う。1人対CPU3人というプレイも可能なので、CPU相手に腕を磨いてみてはどうだろうか。


見知らぬ誰かにボコられたり、友人としゃべったり――ニンテンドーWi-Fiコネクション

 ニンテンドーWi-Fiコネクションが「おいでよ どうぶつの森」とともに開始されたのが昨年の11月のこと。まだ7カ月弱しか経過していないが、「マリオカートDS」、「テトリスDS」など10タイトル近いゲームが対応し、それらがヒットしてきた現状から察すると、このサービスもかなり浸透してきたと見てよいのかもしれない。

 本作パッケージのオモテには「24時間、世界中のプレイヤーと戦える!」というキャッチフレーズが大きく載っている。広告やCM展開でも、その点を大々的に押しているということは、それこそが本作最大の魅力なのだろう。FPSというジャンルは北米などの海外で人気があり、コアなFPSファンも海の向こうには多くいると聞く。北米版と欧州版がリリースされている本作を、おそらく彼らはメチャクチャにやり込んでいるだろう。へたれな筆者が乗り込んでも瞬殺されるんだろう。そんなドキドキをかかえながら、筆者はWi-Fiの世界へと飛び立った。

 Wi-Fi設定で接続テストに成功していれば、簡単にWi-Fi対戦を始めることができる。ランダム対戦とフレンド&ライバル対戦を選択できるのだが、当初筆者にはフレンド登録者がいなかったので、ひとまずランダム対戦を選択。国内と全世界が選べるので「最初は国内で様子を見よう」と思ったのだが、なかなかメンバーが集まらず、結果として最初から全世界対象で相手を探すことにした。すると1、2分のうちに4人が決まり、見知らぬ人たちとのバトルロイヤル開始となった。

 1人は名前が日本語だったので日本にいる人だと思われる。あとの2人は名前が英語なので外国人かもしれない。そんな状況で、ひたすら必死に戦ったのだが、結果は4位……。英語名の人が優勝した。その後も何度か全世界対象でやってみたがまったく歯が立たず、しかし国内にしてみても、さほど結果が変わらなかったので、特に外国人が強いというわけではなく、筆者が弱かったのだろう。中でも特にうまい人は、アイテムの位置を把握していて、かつ、動きが断然違う。かなりやり込んでステージを自分のものにしているのだなと感心するプレイを何度か見ることができた。

 Wi-Fiプレイをしてみて面白かったのは、戦った相手を「ライバル登録」できる点だ。自分が「ライバル登録」を選び、かつ、相手も「ライバル登録」を選択していれば、相手がライバルとして登録される。ちなみに、ライバルレーダーという機能を使えば、同じくライバルレーダーをオンにしている人と街中ですれちがうことでもライバル登録ができる。これはなかなか画期的な機能だ。見知らぬ人のデータがどんどんライバルリストにたまり、世界中に自分のライバルが増えていく。実際にそんなことが可能なのである。

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