レビュー
2006年06月30日 18時12分 更新

「ヴァルキリープロファイル2 −シルメリア−」レビュー:

おかげで仕事が手につきません――7年待った「ヴァルキリープロファイル」続編 (2/2)

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パズル要素も入ったダンジョンだが、前作よりは簡単?

 ダンジョン内は前作と同じく、サイドビューで構成されている。取れる行動も似ているが、光子アクションが強化されたのが異なる点。今作では、光子を当てると敵を凍らせることができるだけでなく、もう一度撃つと自分と相手の場所が入れ替わる。これを利用することで、一見しただけでは移動できなさそうな場所へ行けたり、長い距離を簡単に往来できる。また、この特性を最大限に利用しないと回収できない宝箱もあるので、早めに慣れておきたいところ。これに関しては、アクションの腕は一切いらないので、苦手な人でも問題なくプレイできるはずだ。それに、簡単に取れない場所にある宝箱は、無視してもゲーム進行に影響はない。なので、安心してプレイしてほしい。なお、今回は敵を倒した後も残留思念が残るため、それに対しても光子アクションを起こせる。敵を全滅させてから、ゆっくりとパズルで悩むことができるのだ。

 もちろん、今回もR2ボタンでマップを逐一チェックできるので、迷うこともないだろう。マップ上の矢印で描かれた部分を通ると画面が切り替わるのだが、今作では同時に敵が復活するのだ。前作では、一度倒した敵は復活しなかっただけに、これに関しては賛否両論があるかもしれない。ただ、しっかりとレベルを上げてから先に進めるようになったため、個人的には大歓迎だ。しかも前作のように、ダンジョンに入ると時間が経過するといった仕掛けもないので、難易度的にはかなり優しくなっていると感じた。前作の世界観は好きだったものの、難しくて途中で挫折してしまった、という人にも安心して勧められる。

wk_060630vp13.jpg 凍った敵に光子を当てると、自分との位置が入れ替わる。上手く使えば、ジャンプで超えられないような道も移動できてしまう
wk_060630vp14.jpg 紫のボヤッとしたのが敵の残留思念。触っても何も起きないが、光子を当てると凍るので足場などに使える
wk_060630vp15.jpg マップがあるおかげで、迷子にならずに済むのがありがたい。拡大縮小回転なども、前作同様に行えるので違和感もないはず

奥深いスキルシステムに、ハマりまくり

 今作では、敵を倒したときに得られるアイテムを売り払い、それを元に新たなアイテムを作ってもらうというシステムが導入されている。ただし、その中の一部は名前が「????????」などと表示されていて、どんなものかわからない。判別するには、そのお店で何度も買い物をして、お得意さまにならなければならないのだ。その後、アイテムを作るのに必要となる材料を売り払うと、お店でアイテムを購入できるようになる。材料は主に、敵と戦うことで入手が可能だ。こうして得られるアイテムの中には貴重品もあるので、つい意地になって戦闘を繰り返してしまう。この中毒性が怖いのだ。

 これだけでも十分なやり込み要素なのだが、さらに、前作とは違うスキルシステムも導入されている。今回は、キャラの装備しているアイテムにはルーンがつけられていて、その組み合わせによってスキルが発生する仕組みだ。その状態で戦闘を繰り返すと経験値が入っていき、100%になった時点で初めて各種スキルとしてセットすることが可能になる。最初は難しくて悩んでしまったが、一度分かってしまえばなんて事はなく、次々と装備品を組み替えて戦闘に明け暮れてしまった。どの組み合わせならスキルが発生するかは、画面下に少しだけヒントが表示されるので、それを頼りに試行錯誤を繰り返すことになる。若干手間はかかるものの、かなりの数のスキルがあるので、そのためだけに特定ルーンの付いているアイテムを集めようとして、相当数の戦闘を繰り返してしまった。おかげで、どれだけゲームの進行が止まったことか……。そのぐらい、ハマる人にはハマる要素だと断言できる。

wk_060630vp16.jpg わからないアイテムほど気になるもの。何度もお店に通い、お得意さまになったときに判別すると、非常にうれしい
wk_060630vp17.jpg ルーンを特定の組み合わせにすると、スキルが発生する。組み合わせの数は膨大だが、△ボタンを押してスキルを表示させればヒントが出るので悩まないはず
wk_060630vp18.jpg 習得すると、スキルをセットできる。ただし、右上にあるCPを超えることはできない。どれをセットするか、ありすぎると迷うかもしれない?

万人に安心してお勧めできる、大作と呼べる1本

wk_060630vp19.jpg レザードだけではなく、アリューゼなども登場する。懐かしい面々を見ると、思わず前作を思い出してしまうかも

 全体的には、前作にあったゲーム全編を通しての暗めな雰囲気が薄れ、もう少し明るい感じになったという印象を受けた。登場人物も、それほど悲惨なキャラがいないために、見ていて痛々しくないのも救いがある。しかも、前作では倒錯的なキャラだったレザードが今作では紳士として登場するだけに、レザードファンにはこれだけでも十分購入動機になるだろう。

 アクション戦闘シーンが楽しいだけでなく、全編を通して語られる人間関係なども非常に興味深いものがあり、よほどアクションが苦手という人でなければ、間違いなく満足できる1本に仕上がっていると言い切れる。グラフィックも驚異的に美しいので、それを堪能するだけでも買いかもしれない。実際、発売日に仕事場を抜け出して買いに行ってしまったわけで、各方面に迷惑をかけまくるほど、時が経つのも忘れて遊んでしまった。猛省……。

「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」
対応機種プレイステーション 2
メーカースクウェア・エニックス
ジャンルRPG
発売日2006年6月22日
価格通常版:8190円(税込)、初回限定版「ARTIFACT BOX」:1万4910円(税込)
(C)2006 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. /Developed by tri-Ace Inc.


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[篠崎薫,ITmedia]

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