あの海賊たちが帰ってきた――DS&PSP用「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」インタビュー(1/2 ページ)

「ジョニー・デップとも遊んでみたい」――DSを手にして遊ぶプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏は楽しいねとゲームに興じる。まもなく公開の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」がゲームになって発売される。

» 2006年07月14日 16時50分 公開
[加藤亘,ITmedia]

 7月7日から全米で公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第2弾「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」が、オープニング初日興行成績1位獲得、オープニング3日間興行成績1位、映画史上最速での興行収入1億ドル突破と映画史上歴代3冠を樹立した。他国でも記録を塗り替える本作がこの度、ディースリー・パブリッシャーからニンテンドーDS用ゲームソフトが7月20日に、PSP用ゲームソフトが8月に発売されることになった。


普段は「オブリビオン」を遊ぶと答えるジェリー・ブラッカイマー氏。映画化したいゲームはキャラクターとアドベンチャー要素に魅力があると「プリンス・オブ・ペルシャ」をあげる

 今回、映画公開に先だって行われるジャパン・プレミアのため訪日したキャプテン・ジャック・スパロー役のジョニー・デップ氏とウィル・ターナー役のオーランド・ブルーム氏、そして本作プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー氏が記者会見に出席。ジェリー・ブラッカイマー氏には、本作のゲーム化についてインタビューすることができた。映画からのゲーム化が昨今のハリウッドの潮流となっていることに、ジェリー・ブラッカイマー氏はどう思っているのだろうか? 記者会見の様子と合わせてお伝えしよう。

 前作「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」から3年を経ての本作は、日本では7月22日から全国公開を控えている。前作のスタッフとキャストの再結集が大前提として製作がはじまった本作に続くシリーズ完結編「パイレーツ・オブ・カリビアン3」(仮題)は、本作との同時撮影が行われ、2007年5月26日の公開が決定している。完結編への序章となる本作を元としたゲームの中身は果たしてどうなっているのだろうか。


「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」

 前作で不死の海賊バルボッサからブラックパール号を奪い返した孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に生涯最大の危機が訪れる。

 今から13年前のこと。ジャックはブラックパール号の船長となるため、自らの魂と引き換えに船乗りたちがもっとも恐れる「深海の悪霊」デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わした。そして今、その“契約期間”は終わり、ジャックの魂を取り立てるため、巨大な闇の力が海底を蠢いていた。“悪魔の裏もかくことのできる男”と言えども、逃れる手段はただひとつ。デイヴィ・ジョーンズが隠したという伝説の「デッドマンズ・チェスト(=死者の宝箱)」を見つけることだった。

 一方、海賊の血を引く青年ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とその恋人で総督の令嬢エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、待ちに待った結婚式の当日、ジャックの逃亡を助けた罪で逮捕される。釈放の条件は、ジャックが持つ「北を指さない羅針盤」を手に入れるというもの。抗うことのできない力に操られ、ジャック、ウィル、エリザベスの運命は再び交差する。その時、カリブの海に封印された恐るべき秘密が蘇ろうとしていた。

 前作に登場した主要キャストは今作でも大活躍を見せる。また前作でブラックパール号で反乱を起こしたバルボッサに異を唱え、自慢の靴ひもを砲弾に結ばれ海の底に沈み亡くなったとされるウィルの父親“靴ひものビル”も思わぬ形で再会することになる。

(C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
7月15(土)・16(日)・17(祝・月)特別先行上映決定(一部劇場をのぞく)
7月22日(土)より全国超拡大ロードショー

 7月10日行われた記者会見に登場したジョニー・デップ氏とオーランド・ブルーム氏、そしてジェリー・ブラッカイマー氏は、前作と同じスタッフとキャストで続編を完成させることができたことを喜ぶ。家族の元に戻ってきたようだったという。お互いを宝物だと賞賛するジョニーとオーランドは、三つ巴での水車のシーンが印象的だったとのこと。長時間水車のシーンを撮影したのはスタッフも大変だったと思うが、それだけいいシーンになったと語る。完結編ではチョウ・ユンファ氏やキース・リチャード氏の参加が報じられている。どちらも海賊の帝王の1人を演じるとのこと。

DS版を遊ぶジェリー・ブラッカイマー氏は、ジョニー・デップとの対戦もしてみようとリップサービス。もし日本をテーマにした映画を製作するならば、「侍」を扱いたいと語る。どうやら黒澤明監督に影響を受けたとか

 「アルマゲドン」や「パール・ハーバー」をプロデュースしたジェリー・ブラッカイマー氏には本作のゲーム化についてインタビューしてみた。

 映画のゲーム化にさまざまな相乗効果を生む可能性を見い出せると語るジェリー氏は、さまざまな形でゲーム化には関わっていきたいのだそうだ。ゲーム化するにあたってはただ“ゲームとして楽しめるものにしてくれ”としか要望しなかったとか。いい映画には、いいストーリーがもっとも大事だと答える。「それはゲームでも同様で、キャラクターも素晴らしく、テーマ性も重要。障害があってもそれを乗り越えていけるストーリーが必要なのだ」と、大衆に求められる映画の条件を挙げる。才能あふれる人材を起用し、信頼できるチームを編成できるかが成功の鍵だと、ゲーム業界のプロデューサーにも同様ではないかと意見を述べる。

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