PS3やWii向けなど次世代機タイトルが目白押し――セガブース:東京ゲームショウ2006
今年のセガブースは、イベントステージは用意されておらず、例年に比べてやや地味な雰囲気だったが、プレイステーション 3向けに開発中のタイトルをはじめ、Wii向けタイトルを実機ベースで展示するなど、タイトル面では非常に気合いの入った展示内容となっていた。
東京ゲームショウ2006(TGS2006)のセガブースは、例年さまざまなイベントが行われていたステージが用意されていないためか、規模はやや縮小し、ブース全体の雰囲気もややおとなしい感じであった。とはいえ、ブース内には最新タイトルの試遊台がところ狭しと多数設置されており、とにかく来場者に最新タイトルを体験してもらおうという趣旨となっていた。もちろん注目タイトルも目白押しで、多くの来場者でごった返していた。そのセガブースで最も注目されていたのは、やはり今回が一般向けとして初公開となった、プレイステーション 3向けの最新タイトル群だ。
セガブースに展示されているプレイステーション 3(PS3)向けタイトルは、「ソニック ザ ヘッジホッグ」、「バーチャファイター5」、「Power Smash 3」、「宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB」、そしてセガパートナーズであるフロムソフトウェアの「アーマード・コア4」の5タイトル。このうち、PS3版は今回が初公開となった、「ソニック ザ ヘッジホッグ」をプレイしてみた。
PS3版ソニックは、ソニック生誕15周年記念作品として展開されているもので、E3で先に公開されたXbox 360版と基本的に同じものだ。初代ソニックに立ち戻り、スピード感を重視した内容を目指しているそうで、実際にプレイしても確かに初代を彷彿とさせるスピード感が味わえる。また、ソニックだけでなく、おなじみのシャドウに加え、新キャラとなるシルバーでのプレイも可能となっている。特にシルバーはスピードはあまりないものの、サイコキネシスを使った独特な攻撃ができるようになっており、ソニックやシャドウとは違い、パズルを解いていくかのような楽しさがある。
ちなみに、Xbox 360版と比較して、グラフィックの品質は全く違わないように感じた。また、プレイ時のレスポンスなども全く違いが感じられず、どちらもほぼ同じ出来であると言っていいだろう。展示されているデモ版では、PS3版でロード時間がやや長いように感じたものの、このあたりの調整はまだ終わっていないそうで、発売時には改善されるものと思われる。近くにXbox 360版の試遊台も設置されているので、実際に双方をプレイして確認してみてもらいたい。現時点での完成度は約80%ほどで、今冬にXbox 360版との同時発売が予定されている。
PS3タイトルとしてソニックに次いで注目を集めていたのが、「バーチャファイター5」だ。1人プレイ用や対戦用の試遊機を多数用意し、多くの来場者を集めていた。すでに稼働中のアーケード版と比較するためか、細かな部分まで熱心にチェックしている姿も見られ、相変わらずの人気の高さを再認識した。
また、セガパートナーズタイトルの「アーマード・コア4」もかなりの人気となっていた。セガブース裏側に用意されているセガパートナーズコーナーは、正面からはやや目立たない場所であるが、試遊台には長い行列が出来ていた。「アーマード・コア」シリーズは、従来よりコアなファンが付いており、シリーズを通して安定した人気を誇っているタイトルであるが、最新作となる4も当然のように注目を集めているようである。
Wii向けタイトルを、実機ベースで展示
PS3向けタイトルに並んでセガブースで注目されていたのが、Wii向けタイトルだ。TGS2006では、各メーカーともWii向けタイトルのプレイアブル出展は行っておらず、映像やステージイベントなどでの紹介が中心となっている中、セガはWii向けとして発売が予定されている、「ソニックと秘密のリング」(2007年春発売予定)、「BLEACH Wii 白刃きらめく輪舞曲」(2006年12月発売予定)、「スーパーモンキーボール ウキウキパーティ大集合」(12月2日発売予定)の3タイトルを、実機ベースで展示していた。
ただし、来場者がそれらを試遊できるわけではなく、コンパニオンが常駐してひたすら各タイトルをプレイし、その様子を来場者に見せるという形式での展示であった。とはいえ、実機ベースで常にプレイしている状況を見せるという展示方法のため、Wii向けのゲームがどういったプレイスタイルのなるのか手に取るようにわかるという点でアピール度は高い。一般来場者にとっては、Wii本体やWiiリモコン、Wiiでのプレイの様子を実際に目の前で確かめられる初めての機会ということもあって、コンパニオンがプレイしている様子に見入っている人も多く見られた。もちろん、どうせならプレイさせて欲しいと感じた来場者も多かったはずで、そういう意味ではやや残念であった。
11月に名古屋・大阪・幕張でWii体験会が行われるので、それまでもうしばらくの辛抱である。
これら以外のタイトルでは、カードタイプのアーケードゲーム「三国志対戦」をモチーフとした「三国志対戦DS」、人気RPGシャイニングシリーズ最新作「シャイニング・フォース イクサ」と「シャイニング・ウィンド」、ぷよぷよ15周年記念作「ぷよぷよ!−15th Anniversary−」、「シーマン2 〜北京原人育成キット〜」などが要注目。特に三国志対戦DSは、PS3向けタイトルに負けないほどの長い行列となっており、試遊にはかなりの待ち時間が必要となるので、早めの来場をおすすめする。
また、17歳以上対象(CEROレーティング「D」)となっている「龍が如く 2」は、クローズドコーナーでの展示となっているが、身分証の提示は必要なく、誰でも入場できるようになっている。前作のファンはもちろん、興味のある人はぜひともチェックしてみてもらいたい。
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