PS3やWii向けなど次世代機タイトルが目白押し――セガブース東京ゲームショウ2006

今年のセガブースは、イベントステージは用意されておらず、例年に比べてやや地味な雰囲気だったが、プレイステーション 3向けに開発中のタイトルをはじめ、Wii向けタイトルを実機ベースで展示するなど、タイトル面では非常に気合いの入った展示内容となっていた。

» 2006年09月23日 15時10分 公開
[平澤寿康,ITmedia]
photo セガブース。イベント用ステージがなくなり、例年に比べてやや地味な印象。しかし、展示タイトルは豊富で、ブースは熱気に包まれていた

 東京ゲームショウ2006(TGS2006)のセガブースは、例年さまざまなイベントが行われていたステージが用意されていないためか、規模はやや縮小し、ブース全体の雰囲気もややおとなしい感じであった。とはいえ、ブース内には最新タイトルの試遊台がところ狭しと多数設置されており、とにかく来場者に最新タイトルを体験してもらおうという趣旨となっていた。もちろん注目タイトルも目白押しで、多くの来場者でごった返していた。そのセガブースで最も注目されていたのは、やはり今回が一般向けとして初公開となった、プレイステーション 3向けの最新タイトル群だ。

 セガブースに展示されているプレイステーション 3(PS3)向けタイトルは、「ソニック ザ ヘッジホッグ」、「バーチャファイター5」、「Power Smash 3」、「宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB」、そしてセガパートナーズであるフロムソフトウェアの「アーマード・コア4」の5タイトル。このうち、PS3版は今回が初公開となった、「ソニック ザ ヘッジホッグ」をプレイしてみた。

 PS3版ソニックは、ソニック生誕15周年記念作品として展開されているもので、E3で先に公開されたXbox 360版と基本的に同じものだ。初代ソニックに立ち戻り、スピード感を重視した内容を目指しているそうで、実際にプレイしても確かに初代を彷彿とさせるスピード感が味わえる。また、ソニックだけでなく、おなじみのシャドウに加え、新キャラとなるシルバーでのプレイも可能となっている。特にシルバーはスピードはあまりないものの、サイコキネシスを使った独特な攻撃ができるようになっており、ソニックやシャドウとは違い、パズルを解いていくかのような楽しさがある。

 ちなみに、Xbox 360版と比較して、グラフィックの品質は全く違わないように感じた。また、プレイ時のレスポンスなども全く違いが感じられず、どちらもほぼ同じ出来であると言っていいだろう。展示されているデモ版では、PS3版でロード時間がやや長いように感じたものの、このあたりの調整はまだ終わっていないそうで、発売時には改善されるものと思われる。近くにXbox 360版の試遊台も設置されているので、実際に双方をプレイして確認してみてもらいたい。現時点での完成度は約80%ほどで、今冬にXbox 360版との同時発売が予定されている。

 PS3タイトルとしてソニックに次いで注目を集めていたのが、「バーチャファイター5」だ。1人プレイ用や対戦用の試遊機を多数用意し、多くの来場者を集めていた。すでに稼働中のアーケード版と比較するためか、細かな部分まで熱心にチェックしている姿も見られ、相変わらずの人気の高さを再認識した。


photo PS3向けタイトルとして最も高い人気を集めていたのが「ソニック ザ ヘッジホッグ」だ。ソニック生誕15周年記念作品で、初代ソニックのスピード感を再現。今冬、Xbox 360版との同時発売が予定されている
photo ソニックに並び注目を集めていた「バーチャファイター5」。HDクオリティのグラフィックと、5.1チャンネルサラウンドサウンドで、アーケード版を遙かに凌駕するクオリティを実現
photo ガラス張りの専用試遊ブースも用意されている。まわりからプレイ内容が丸見えなので、腕に自信のある人はぜひこの試遊ブースでチャレンジしてみよう

photo セガパートナーズであるフロムソフトウェアの「アーマード・コア4」。従来より人気の高いシリーズ最新作であり、こちらも開場と同時に試遊台に列ができるほどの人気となっていた

 また、セガパートナーズタイトルの「アーマード・コア4」もかなりの人気となっていた。セガブース裏側に用意されているセガパートナーズコーナーは、正面からはやや目立たない場所であるが、試遊台には長い行列が出来ていた。「アーマード・コア」シリーズは、従来よりコアなファンが付いており、シリーズを通して安定した人気を誇っているタイトルであるが、最新作となる4も当然のように注目を集めているようである。

Wii向けタイトルを、実機ベースで展示

photo Wii向け3タイトルの展示コーナー。来場者はプレイできないものの、常にコンパニオンが各タイトルをプレイしており、WiiでのプレイスタイルやWiiリモコンの使い方などをじっくり観察できる

 PS3向けタイトルに並んでセガブースで注目されていたのが、Wii向けタイトルだ。TGS2006では、各メーカーともWii向けタイトルのプレイアブル出展は行っておらず、映像やステージイベントなどでの紹介が中心となっている中、セガはWii向けとして発売が予定されている、「ソニックと秘密のリング」(2007年春発売予定)、「BLEACH Wii 白刃きらめく輪舞曲」(2006年12月発売予定)、「スーパーモンキーボール ウキウキパーティ大集合」(12月2日発売予定)の3タイトルを、実機ベースで展示していた。

 ただし、来場者がそれらを試遊できるわけではなく、コンパニオンが常駐してひたすら各タイトルをプレイし、その様子を来場者に見せるという形式での展示であった。とはいえ、実機ベースで常にプレイしている状況を見せるという展示方法のため、Wii向けのゲームがどういったプレイスタイルのなるのか手に取るようにわかるという点でアピール度は高い。一般来場者にとっては、Wii本体やWiiリモコン、Wiiでのプレイの様子を実際に目の前で確かめられる初めての機会ということもあって、コンパニオンがプレイしている様子に見入っている人も多く見られた。もちろん、どうせならプレイさせて欲しいと感じた来場者も多かったはずで、そういう意味ではやや残念であった。

 11月に名古屋・大阪・幕張でWii体験会が行われるので、それまでもうしばらくの辛抱である。


photo 2006年12月発売予定の「BLEACH Wii 白刃きらめく輪舞曲」。ヌンチャクスタイルでプレイする、対戦格闘タイプのタイトルだ
photo Wii本体同時発売(12月2日)予定の「スーパーモンキーボール ウキウキパーティ大集合」。様々なミニゲームが満載のパーティゲームとなっている
photo Wii版ソニックとなる「ソニックと秘密のリング」(2007年春発売予定)。Wiiリモコンを傾けたり振ったりしてソニックを操作する。これまでのソニックとは違う楽しさが体験できるはずだ

photo ブース裏には、セガパートナーズの展示コーナーがある。スパイク、THQジャパン、インターチャネル・ホロンなどのタイトルが展示されている。タイトルとしては、トゥームレイダーシリーズ最新作「トゥームレイダー:レジェンド」のXbox版、シミュレーションRPG「エルヴァンディアストーリー」、FPSタイトル「The Outfit」(Xbox 360)、レースゲーム「colin macrae rally」(PS2)などとなっている

 これら以外のタイトルでは、カードタイプのアーケードゲーム「三国志対戦」をモチーフとした「三国志対戦DS」、人気RPGシャイニングシリーズ最新作「シャイニング・フォース イクサ」と「シャイニング・ウィンド」、ぷよぷよ15周年記念作「ぷよぷよ!−15th Anniversary−」、「シーマン2 〜北京原人育成キット〜」などが要注目。特に三国志対戦DSは、PS3向けタイトルに負けないほどの長い行列となっており、試遊にはかなりの待ち時間が必要となるので、早めの来場をおすすめする。

 また、17歳以上対象(CEROレーティング「D」)となっている「龍が如く 2」は、クローズドコーナーでの展示となっているが、身分証の提示は必要なく、誰でも入場できるようになっている。前作のファンはもちろん、興味のある人はぜひともチェックしてみてもらいたい。


photo アーケードで人気のカードゲーム「三国志対戦」をモチーフとした、ニンテンドーDS向けタイトル「三国志対戦DS」。開場直後から長い行列となっているので、試遊したいなら早めに足を運ぼう
photophoto 人気RPGシャイニングシリーズ最新作「シャイニング・フォース イクサ」と「シャイニング・ウィンド」

photo ぷよぷよ最新作となる「ぷよぷよ!−15th Anniversary−」。定番落ちものゲームだが、まだまだ高い人気を維持している
photo 「シーマン2 〜北京原人育成キット〜」は、独立したクローズドコーナーを用意し、まるで展覧会会場かのような雰囲気での展示となっている
photo 歌舞伎町を舞台に、やくざをモチーフとしたアクションアドベンチャーとして話題となった龍が如くの続編「龍が如く2」。昨年は18歳未満入場禁止のクローズドコーナーだったが、今年は誰でも入場可能なコーナーでの展示となっている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた