インタビュー
» 2006年10月10日 13時58分 公開

PS3でなくてはならない「THE EYE OF JUDGMENT」の真価(1/2 ページ)

次世代機が登場する際、それでなくては実現できなかった斬新なアイディアを持つタイトルが必ず登場する。本作はそんな期待も込められ、日本ゲーム大賞2006 フューチャー部門 優秀賞受賞タイトルの1つに選ばれた。

[加藤亘,ITmedia]
「THE EYE OF JUDGEMENT」ディレクター・渡辺祐介氏

 先日行われた東京ゲームショウ会場において、「THE EYE OF JUDGEMENT」のディレクターを務めるソニー・コンピュータエンタテインメントの渡辺祐介氏にお話を伺う機会を得た。渡辺氏とは5月に北米・ロサンゼルスで行われたE3以来の邂逅である。あの時から格段に精度を上げ、ゲームとして構築していった本作開発の課程を聞くことができた。

 渡辺氏はE3で出展した際の緊張を口にする――「いつ止まるんじゃないか」と。当然開発途上のタイトルゆえ、その予感は度々訪れたという。しかし、東京ゲームショウバージョンではそのようなこともなく、一部仕様は除いて普通のゲームとして遊ぶことができた。


先月9月に千葉県・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2006では専用コーナーも設けられデモが行われ、実際に遊ぶこともできた

 次世代機というものが発表される度に、その機種でしか体現できたかった意欲作や代表作がその黎明期に誕生する。本作は確かにプレイステーション 3でしかなしえなかったタイトルとなっている。それは、東京ゲームショウ2006で発表された「日本ゲーム大賞2006 フューチャー部門 優秀賞受賞」という栄誉からもうかがい知れる。見た者にインパクトと興味を与えるゲームの新しい波を感じとってほしい。

「THE EYE OF JUDGEMENT」ってどんなゲーム?

 3×3の合計9マスの土地(盤面)にプレーヤーが互いにターンを重ねてリアルにカードを出し合い、先に5つの土地を支配した方が勝利となるというもの。カードは土地を支配し敵を攻撃するクリーチャーカードと、フィールドになんらかの効果を発動させるスペルカードの2種類あり、全部で100種類以上存在する。そのカードから30枚のデッキをあらかじめ組んでおき、自らの戦略で敵と対することになる。

 カードは、個々にステータス能力や攻撃可能エリアが決まっており、マナと呼ばれるエネルギーを消費して出し合う。マナが残っている間は行動可能だが、強力なカードはそれだけ高いマナを必要とする。クリーチャーカードには向きも重要な要素となっており、それぞれ有利不利が設定されている。これらの情報は新型のカメラを通して、カードに実際印刷されているサイバーコードで読み取る。フィールドに置いたクリーチャーの攻撃範囲に敵がいたり、もしくは有効なスペルカードを置いた場合、シームレスにバトル画面に移行し、設定されている攻撃や効果が実行される。

 クリーチャーに5つの属性(火、水、地、土、機械)があるように、土地にも同様の属性が割り当てられている。相性次第でクリーチャーはボーナスポイントやペナルティが課せられる。フィールドの属性は表裏2面が存在し、裏は相性の悪いものとなっている。スペルカードによってはフィールドをひっくり返すことができるものもあり、一発逆転を狙うことも可能だ。


―― 日本ゲーム大賞2006 フューチャー部門 優秀賞受賞おめでとうございます。

渡辺 ありがとうございます。急に言われてびっくりしたんですよ。多分、両極端だったと思うんです。まったく相手にされないか、あからさまに違うので注目されるか……。皆さんも知っている安心できる続編タイトルが多い中、新しいものを求める声もあったのかなと感じています。

―― 東京ゲームショウで実際に日本の皆さんに初お披露目できたと思うのですが、反応はいかがでしたか?

渡辺 印象的だったのはカードプロフィールモードで、カードのクリーチャーが飛び出る様を見た来場者が、大人でもみんなキラキラと子供の顔をしていたことですね。お子さんたちも龍が炎を吐くと、それに反応してのけぞったりと、今までになかったリアクションを見ることができたのは興味深かったですね。あとリピーターも多かったですね。

―― 既存のカードゲームファンの反応はいかがですか?

渡辺 当初いぶかしがる声もありましたが、体験していただいた方々からは高評価をいただいています。シンプルですがいくつもの戦略を立てられますから。実際、さまざまな質問をいただきましたが、言えないことなどもあって……。

―― 今回の東京ゲームショウバージョンでは製品版と比べてどこが違うのでしょうか?

渡辺 ネットワーク部分と認証周り、エラーチェック部分などですね。

―― ゲームショウではオンライン対戦もできましたが、プレイする際の流れを教えてください。

渡辺 ゲームショウでは時間を取るということもあり、事前にデッキを登録するフェーズを抜いています。自分のデッキと同じデジタルデッキをPS3上で組んで登録させ、本体側で管理します。これで捨てたカードを戻したり、デッキに組んでいないカードを混入させることを防ぎます。基本カードゲームなので、リアルカードを認証してほしいのですが、時間短縮としてデジタルにデッキを組めるようにもなっています。画面上でどのデッキにするかを選択するわけです。しかし、カードは必ず手元にないといけません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/16/news037.jpg 勝手に「サービス終了ゲーム総選挙」をやったら6700票も集まってしまったので結果を発表します 2位の「ディバインゲート」を抑えて1位に輝いたのは……
  2. /nl/articles/2201/13/news170.jpg 「駅の待合室をバケモンが占領している」→“謎の生き物”の正体について大分県立美術館に話を聞いた
  3. /nl/articles/2201/17/news109.jpg 滝沢カレン、倖田來未の“バックダンサー”になりすまし 感極まって「人一人洗えるくらい泣きました」
  4. /nl/articles/2201/17/news112.jpg 杏、ロングヘアを20センチの大胆カット 最強の“ショート美女”が完成で「何しても可愛い!」「ますます素敵に」
  5. /nl/articles/2201/16/news032.jpg 「受けて立ちます」 トヨタ・豊田章男社長の「Zには負けませんから」無茶振りに応える各メーカーの反応をまとめた動画が話題に
  6. /nl/articles/2201/17/news033.jpg 犬「帰らぬ!」 雪が大好きな秋田犬、吹雪の中でも帰宅拒否でふんばる表情が「頑固者」でかわいい
  7. /nl/articles/2201/17/news147.jpg 仲村トオルと鷲尾いさ子の長女・美緒、「今くら」でバラエティー初出演 高身長の“サラブレッド美女”として話題沸騰
  8. /nl/articles/2201/16/news034.jpg ビーズソファ「サイズミスって家が埋まった」 ヨギボーで家がギューギューになった光景に「笑い止まらない」「合成かと思ったw」
  9. /nl/articles/2201/16/news009.jpg お風呂大好きな猫ちゃん、待ちきれず湯船に……! 自ら入る姿に猫飼いから「可愛いすぎw」「羨ましい」の声
  10. /nl/articles/2201/17/news038.jpg 1歳弟に大事なおもちゃを汚されてしまった3歳兄、涙を流して部屋を出て行ったが…… 意外な一言にハッとさせられたパパの漫画に反響

先週の総合アクセスTOP10

  1. 東原亜希、高身長の“BIG長女”に「そういえば君はまだ小学生だったのか」 父・井上康生との2ショットに驚きの声
  2. 人気女優の顔じゃない! 川口春奈、ほぼ瀕死のグロッキー状態に心配の声「完全に目がいってます」
  3. 榎本加奈子さん、大魔神・佐々木主浩と“縁起がよすぎる”夫婦ショット 「10代20代と全然変わらない」と美貌に注目も
  4. 村田充、元妻・神田沙也加さんの愛犬を引き取り新生活 “トイレ初成功”で喜びあふれる「おおおおおお!」
  5. TBS「ジョブチューン」炎上で無関係なシェフへの中傷相次ぐ 代表「何年もかけて築いた評価が一瞬で崩壊した」
  6. 渡辺満里奈、新しい“家族”が空へ旅立ち 早すぎる別れに夫・名倉潤も「聞いたことのない声を上げて泣きました」
  7. 「千と千尋の神隠し」地上波放送でジブリ公式が視聴者の疑問に答える神企画再び 「千尋はどうやって最後お父さんとお母さんを見分けたのですか?」
  8. 「鬼滅の有吉?」「コスプレかと!」 有吉弘行、『鬼滅の刃』炭治郎になった“奇跡の1枚”に反響
  9. 水野真紀、30年前の“振袖姿”が絶世の美女 「正真正銘のキレイなお姉さん」「本当に美しい」とファンほれぼれ
  10. 「もうひとつ、ご報告」神田沙也加、父・神田正輝に新たな家族を抱っこしてもらう

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」