“波紋疾走”を何のためらいもなく「オーバードライブ」と読む人に捧げる、ハートがふるえるアクションゲーム:「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」レビュー(1/2 ページ)
バンダイナムコゲームスから10月26日に発売された「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」は、人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」第1部の世界を忠実に描いた波紋疾走アクションゲームだ。波紋疾走アクションゲームとは何ぞや? 波紋が疾走するアクションゲームなのです(って何も説明してない……)。
おまえは今までにやったジョジョゲーの数を覚えているのか
冒頭の見出しから、何やら高圧的な文体で申し訳ない。と言っても、この見出しを読んで純粋に「高圧的だな」と思った方は、おそらく生粋の「ジョジョの奇妙な冒険」ファンではないだろう。逆に「お、ディオのセリフ!」と思った方は熱心なファンなはずだ。
このたびバンダイナムコゲームスから発売されたプレイステーション2用タイトル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」は同名のコミックをゲーム化したものだ。「週刊少年ジャンプ」で荒木飛呂彦先生が「ジョジョの奇妙な冒険」の連載をスタートさせたのが1987年のこと。現在は「ウルトラジャンプ」で連載が継続している息の長いシリーズで、コミックス累計販売部数が7000万部を越える人気コミックである。
タイトル通りに“ジョジョ”が主人公(もしくは中心人物)の“奇妙な冒険”が一貫して描かれてはいるのだが、物語は何度も区切りを迎え、そのたびに違う“ジョジョ”による新しいストーリーが展開してきた。現在連載中の「スティール・ボール・ラン」というタイトルを持つ作品は、第7部に相当する。そして、今回ゲーム化された「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」は第1部にあたる、言わば“元祖ジョジョ”と言ってもいい作品だ。
「ジョジョの奇妙な冒険」は連載開始当初から熱狂的なファンに支えられてきた。元々は第3部までの構想しかなかったところが、第4部以降も続くことになったという経緯も、ファンの熱い支持があってこそだろう。そんな「ジョジョの奇妙な冒険」は、今までもたびたびゲーム化されてきている。歴史をさかのぼるとスーパーファミコンにいきあたる(厳密に言えば「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラがゲームに登場したのはファミリーコンピュータの「ファミコンジャンプ 英雄列伝」が初めて。続編である「ファミコンジャンプII 最強の7人」にも何人かのキャラが登場している)。今までにリリースされた「ジョジョの奇妙な冒険」のゲームをここに挙げてみよう。
- 「ジョジョの奇妙な冒険」:1993年にコブラチームから発売されたスーパーファミコン用タイトル。第3部の内容がまるごと収録されている。横スクロールを多用したアドベンチャー要素の強いRPGだった。
- 「ジョジョの奇妙な冒険」:1998年に稼動開始したカプコンのアーケードゲーム。第3部の世界を舞台にしたカプコンお得意の2D格闘ゲームだ。第3部から登場した独自の概念“スタンド”をうまくゲームシステムに取り込んでおり、好評を博した。後にプレイステーションに移植された。
- 「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」:1999年に稼動開始したカプコンのアーケードゲーム。前年にリリースされた格闘ゲームの続編で、キャラの追加やモードの追加などが盛り込まれた。同年にドリームキャストに移植された(前作「ジョジョの奇妙な冒険」とのカップリング収録)。
- 「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」:2002年にカプコンから発売されたプレイステーション2用タイトル。第5部のキャラクターたちを操作してストーリーを進めるアクションゲームだ。
このように何度となくゲーム化されてきている「ジョジョの奇妙な冒険」であるが、第1部がゲーム化されたのは今回が初めて。なぜ今、第1部である「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」なのかといえば、既報の通り「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド共同プロジェクト」なるものが展開しているためだ。荒木飛呂彦先生執筆25周年を記念したプロジェクトの一環として、そのほかに「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の劇場用アニメ映画が来年の公開を控えている。この映画、ファンなら見逃す手はないだろう。そして、ファンならプレイしない手はないのが、本作「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」だ。
ストーリーとか、グラフィックとか、サウンドとか……そこにシビれる! あこがれるゥ!
さて、本作を語るにあたって、まず触れておきたいのがその物語だ。ファンには説明するまでもないだろうが、本作の舞台は19世紀のイギリス。名門貴族であるジョースター家の1人息子、ジョナサン・ジョースター(主人公・ジョジョ)と、養子であるディオ・ブランドーの2人を軸に、前半はサスペンス色の強い物語が展開していく。中盤からは、謎多き石仮面によって超人的な能力を手に入れたディオと、波紋という不思議な呼吸法をツェペリ男爵から会得したジョジョの、死力を尽くした激しい戦いが繰り広げられる、という内容になっている。
メインであるストーリーモードは、原作の流れをほぼ忠実に再現しきっており、細部までこだわって作っている感がひしひしと伝わってくる。まず感心するのは、やはりそのグラフィック。原作はマンガなのでもちろん2次元なのだが、荒木先生独特のタッチをくずすことなく、3次元描写を成功させている。アップのシーンで現時点でのプレイステーション2のポリゴンの限界を感じる面もあるにはあるが、ここまで原作の絵を3D化できていれば、上出来だと言っていいだろう。
グラフィックという点でいえば、見逃してはならないのが、数々の擬音の描写だ。「ジョジョの奇妙な冒険」(特に第1部、第2部あたり)の魅力のひとつに、その特徴的な擬音がある。ディオとエリナ(ジョジョと相思相愛の女性キャラ)がキスをしたときにズキュウウウンという擬音が表記されたり、ツェペリ男爵がカエルを殴ったときにメメタァという擬音があらわれたり、緊張感あるコマでゴゴゴゴゴゴ、ドドドドドド、衝撃的なコマでドッギャアアアン、執事がイジケるコマでイジケーなど、読者がビックリするような、それでいて“奇妙”でクセになる擬音が満載で、ファンの間ではよく話題にのぼる要素だ。この擬音の表記はゲーム内でもしっかり再現されており、しかも動きがついて登場する。さながら電子コミックでも読んでいるかのような新鮮さを感じることだろう。



また、ファンなら気になるであろうポイントが声優による声の演出だと思う。これは飽くまでも主観に過ぎないので、何とも言えないのだが、個人的にはほぼ違和感なく入り込めた。ロバート・E・O・スピードワゴンの声が想像していたよりも若干若いなとは思ったが、全体的には納得のいく範囲だった。
こればっかりはそれぞれにイメージもあると思うので「○○ってこんな声なのか……」という意見はそれぞれにあるだろう。気になるファンは、ぜひプレイして確認してみてほしい。細かいな、と思ったのは、ジョジョとディオの声が、話が展開し7年の歳月が経った時にちゃんと変わっている点。当たり前と言えば当たり前だが、細かい演出の徹底がうれしかった。完全フルボイスというのも大いに評価したい。
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