登場キャラクターをご紹介――「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」(1/3 ページ)
ショパンが短い生涯を閉じる3時間前に見た夢の世界を描く「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」。今回は、この物語に登場するキャラクターたちを紹介する。また予約特典も明らかになった。
アレグレット(Allegretto)――「心が輝いているやつが損をする……そんな理不尽な世の中でいいのか!?」
貧しい子供たちに食べ物を配るため、港町リタルダントでパン泥棒をしている少年。悪いことだとは分かっていながらも、子供たちを見捨てるわけにはいかないという、正義感を内に秘める。言葉使いが乱暴で、時に弟分のビートに手をあげることもあるが、実は情に厚く、ビートを本当の弟のように思っている。貧富の差が激しい世の中に矛盾を感じ、旅に出る。残酷な運命に翻弄されながらもひたむきに生きるポルカにひかれ、彼女を救う決意をする。
ポルカ(Polka)――「限られたわたしのこの命を、みんなが喜ぶことに使いたいの」
港町リタルダントが一望できる丘の上、テヌート村に母親と2人で住んでいる少女。花封薬というテヌート名産の花々から抽出される薬を売って生計を立てているが、最近では鉱封薬という政府公認の安い薬が出回っているため全く売れない。不治の病に犯されている者だけが、その副作用として魔法を使えるこの世界で、魔法が使える彼女の死期は近い。そんな過酷な運命に加え、触れると病気がうつるという噂から人々に避けられ、人を信用できなくなる。だが、ショパンに出会い、残り少ない命を人々のために使いたいと思うようになる。
ビート(Beat)――「なんでパンがこんなに高いんだろう?もう少し安かったら、ちゃんと買えるのに……」
港町リタルダントで、アレグレットと供にパン泥棒をしている。アレグレットのことを兄ちゃんと呼び、本当の兄のように慕っている。父の唯一の形見であるカメラが宝物。年齢のわりには背が低く、ちょっと気にしている。性格はとても明るく、みんなに平等に話しかけられる。あまり深く考えない方だが、その素直さが、逆に真実に迫っている場合が多い。
ショパン(Chopin)――「だいたいどんな魔法でも使えますよ。これはわたしが見ている夢の世界なのですから」
本名フレデリック・フランチシェク・ショパン。1810年、ポーランドに生まれる。ピアノの詩人として有名。病弱だが繊細で感受性が高い。結核で妹エミリア(14歳)を亡くし、心に深い傷を負う。その面影を、同じく死ぬ運命にある14歳のポルカに重ねている。
アレグレットやポルカたちと出会っている世界は、自らが死の病床で見ている「夢の世界」と分かっていながら、徐々に現実味を帯びる夢の世界に戸惑い、自分の気持ちはどこに存在するのか、自問自答する。発する言葉は全て詩的である。
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