グラビア界の黒船 リア・ディゾンも来航――「テクモプレスカンファレンス 2007 Spring」(2/2 ページ)

» 2007年03月30日 19時41分 公開
[加藤亘,ITmedia]
前のページへ 1|2       

「かいて しゃべって はじめよう! モンスターファームDS」

テクモ ハイパーシナジープロダクション プロデューサー西澤弘氏

 テクモの人気シリーズである「モンスターファーム」も、誕生10周年となる今年、ニンテンドーDSを舞台にして登場する。その名も、「かいて しゃべって はじめよう! モンンスターファームDS」である。

 今まではCDを読み込むことで各種のモンスターを召喚していたが、今回はニンテンドーDSの機能を生かして、召喚は魔方陣を描く「魔方陣再生」、音声認識の「呪文再生」、ゲームボーイアドバンスのカートリッジを読み込ませる「石版再生」の3種類の方法が用意されている。

 その実演を、テクモ ハイパーシナジープロダクションのプロデューサー西澤弘氏が壇上で披露。「魔方陣再生」では、外周イッパイに四角を描いた場合には「モッチー」が、まき○ソはスエゾー(西澤氏曰く「形が似てますよね」とのこと)が登場。「呪文再生」では、「さくらもち」と発音したが、出てきたのは「ゴールディー」……。本来はモッチーが出現するはずだったらしいが、このあたりの精度は、製品版では高くなると思われる。

 なお、本作は開発をシングが担当しており、同社の代表取締役社長である宮川卓也氏も登壇した。

 今回のモンスターファームについては、「今までとは違った面白さ」、「新しいユーザーを取りこみたい」とコメント。また、アドベンチャーゲームを得意とする同社らしく、世界観にはかなり力を入れたらしく、「ゲームを触ったときの感触などにこだわる」という西澤氏との強力タッグで、10周年を記念するソフトにふさわしい内容になりそうだ(ゲーム紹介はこちらの記事を参照のこと)。

 また、ニンテンドーDSの機能としてのWi-Fiを使用を当然考えているとのことなので、こちらにも期待が持てる。

プロデューサー西澤弘氏は、司会の山崎さんとのミニコント(?)で、本作の音声入力の意外な使い道(「結婚しよう」と告白にかこつける)を披露
シング代表取締役社長 宮川卓也氏(左)とのトークセッションも

「NINJA GAIDEN: Dragon Sword」

テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA リーダー&エクゼクティブプロデューサー 板垣伴信氏

 「NINJA GAIDEN: Dragon Sword」は、「DEAD OR ALIVE」シリーズや「NINJA GAIDEN」シリーズといった数々のミリオンタイトルを開発してきたテクモの技術者集団「Team NINJA」が開発する初のポータブル作品で、攻撃や移動などすべてタッチペンでの入力で行うことができる新たなアクションアドベンチャーの創造を目指して鋭意開発が行われている。

 本作の紹介には、テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA リーダーでありエクゼクティブプロデューサーの板垣伴信氏が登壇。ニンテンドーDSでの開発に至った経緯について板垣氏は、「チャレンジ」だと語る。

 「これまで様々なジャンルとプラットフォームで作品を作ってきて、次に何を作ろうかと考えた時、ニンテンドーDSのユニークなデバイスに刺激されたのが“新たなチャレンジ”に踏み切れた理由です」と板垣氏。画面に触れるというオリジナリティあふれたニンテンドーDSの機能を生かし、ボタンにほとんど触らない操作方法を選択したと、実際に動かしてデモンストレーションを行った。

本作はニンテンドーDSをタテ位置で使用する

 タッチペンを画面上に走らせると移動し、タッチすると手裏剣を投げ、2回タッチするとジャンプする。プレーヤーが画面上から下へ振り下ろすと、キャラクターの刀が上段から振り下ろし、横に動かすと横に刀を払う。ステージに仕掛けられたトラップや段差も、これらタッチペンを駆使して、乗り越えていくことになる。画面左上にある「忍」の文字をタッチすると、忍法が発動し、早くペンを動かすことで威力が増すといった仕掛けだ。敵怪物に捕まった際にも、激しくペンをこすることで脱出することができるという(ゲームの詳細はこちら)。

 もちろん本作は老若男女幅広く遊んでもらいたいが、あえてターゲットとしているのは男の子全員と板垣氏はブチ上げる。発売日は今年中となっているが、できれば秋頃には発売したいと発言した。

(↑)忍法はタッチパネルに表示された梵字をなぞると発動する

(←)タッチペンでの操作のため、望んだアクションになるかどうかの精度が求められる

「NINJA GAIDEN Σ」

テクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA ディレクター 早矢仕洋介氏

 最後に登壇したのはテクモ ハイエンドプロダクション Team NINJA ディレクターの早矢仕洋介氏。ゲーム内容についてはこちらを参照してほしいが、本作はプレイステーション 3用タイトルとして6月14日に発売予定となっている。また、4月27日よりPLAYSTATION Storeにて体験版の無料ダウンロードが開始される。

 発表会では実機での映像に続き、試遊でのデモンストレーションが行われた。本作はヒロイン「レイチェル」が操作可能となっており、「ハヤブサ」とは異なった視点でのプレイを楽しめるようになる。また、「ハヤブサ」にも新たなアクションと武器の追加が施され、新世代バトルエンジンを搭載することにより、60フレームでの誰も体験したことがないバトルへと発展させようと試みている。

新武器となる巌龍、伐虎も紹介された

 特徴的なのが、忍法を発動させた際、PS3のワイヤレスコントローラ(SIXAXIS)を振ることでそのパワーアップがなされるという点だろう。実際、デモ中の早矢仕氏も必殺技の際には激しく上下に振っている姿が見ることができた。


 なお、「NINJA GAIDEN」シリーズのイメージガールとして、アーティストのリア・ディゾンさんが起用されることになっている。本作「NINJA GAIDEN Σ」を皮切りに、TVCMや雑誌広告で展開していくとのこと。会場にもリア・ディゾンさんが駆けつけ、今回からプレイアブルキャラクターとなったレイチェルを体験プレイしてくれた。

 リアさん自身もゲームが大好きで、ゲーム仕事は以前からしてみたかったと語る。「NINJA GAIDEN」も以前から知っていたと、今回イメージガールに起用されたことを喜んでいるとはにかんでみせた。ちなみにリアさんは、本作をはじめてやったわりには筋がよく、早矢仕氏も驚くほどの腕前だった。

「NINJA GAIDEN Σ」を真剣に操作するリアさんは、初心者のわりにはうまかった

 テクモは安田氏の口から述べられたように、ニンテンドーDSへの本格参入を固めた。とはいえ、次世代ゲーム機向けタイトルの開発にも力を入れる姿勢は変わらないという。しかし、今後ニンテンドーDSへの比重は大きくなりそうで、今回発表された以外のタイトルも控えていそうだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」