Wiiリモコンでソニックとの一体感を楽しむ――アラビアンナイトの世界をモチーフにしたシリーズ最新作「ソニックと秘密のリング」レビュー(1/3 ページ)

Wii向けのソニック第1弾は、アラビアンナイトが舞台。このシリーズならではの疾走感はそのままに、Wiiリモコンを左右に傾ける・振るといった操作でソニックとの一体感を味わえたり、多彩なスキルで自分なりのソニックをカスタマイズできるなど、今回のソニックはいままでとひと味違う。

» 2007年04月27日 00時22分 公開
[小泉公仁,ITmedia]

Wiiが可能にした“体感するソニック”

画像 Wiiで初のソニック作品となる「ソニックと秘密のリング」。昨年末にソニック15周年記念作品として他機種で発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とは内容が異なる

 セガの人気ゲームキャラクター“ソニック”のシリーズ最新作が、任天堂のWiiで発売された。タイトルは「ソニックと秘密のリング」。ここ数年、据置型ゲーム機向けのソニック関連作品はマルチプラットホームで展開されることが多かったが、今回はWiiのみでの発売で、昨年末にプレイステーション 3とXbox 360で同時発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とは別内容の新規タイトルとなる。

 この「ソニックと秘密のリング」では、Wiiリモコンを傾けたり振ったりすることでソニックを操作するという、Wiiならではの直感的な操作性を実現していることが特徴。また、今作ではアラビアンナイトの物語をモチーフにしている点にも注目で、これまでのソニック作品とはひと味違ったファンタジックな世界観を構築している。

 本作のメインとなる「アドベンチャー」モードでは、ある日、本を読みながら居眠りをしてしまったソニックの元に、「シャーラ」というリングの精が現れるところから物語が始まる。彼女から「アラビアンナイトの世界を救ってほしい」と懇願されるソニック。聞けば、悪しきマジン(魔神?)「イレイザー・ジン」がアラビアンナイトの本から文字を刈り取り、その世界を消し去ろうとしているという。そして、それを阻止できるのは“伝説の青きハリネズミ”だけだとも。ソニックは、シャーラとともにアラビアンナイトの本の中へと旅立つことになる。

画像 居眠りをしていたソニックの元に、リングの精「シャーラ」が現れる。セピア調で絵本のように描かれていくムービーシーンは、ファンタジックなムードにあふれていて美しい
画像 アラビアンナイトのページから文字が消えていくのを目の当たりにしたソニック。「シャーラ」曰く、「イレイザー・ジン」というマジンがアラビアンナイトの世界を消し去ることで強大な力を手にし、本の外へ出ようとしているのだという

 この「アドベンチャー」モードには8つのワールドがあり、各ワールドには十数個ほどのミッションが用意されているが、初めにプレイできるのは「ロストプロローグ」というワールドのみ。これはチュートリアル代わりのようなステージで、Wiiリモコンを使ったソニックの基本操作を実践的に練習できる。

 このゲームではWiiリモコンを横向きに持ってプレイし、Wiiリモコンを傾けることでソニックを左右に動かして、障害物をよけたりリングを拾い集めるという操作が基本となる。これまでにWiiで発売されているレースゲームに近い操作感覚だ。ボタンもいくつか使用するが、このうち「2」ボタンは短く押すとジャンプ、長く押し続けてから離すとチャージジャンプとなって、より高く飛べる。また、この「2」ボタンを走行中に押し続けるとスライディングになるなど、1つのボタンに複数の動作を割り当てることで使用するボタンを極力少なくしている。なお、「1」ボタンは主にブレーキに使う。

画像 メインとなる1人プレイ用のモード「アドベンチャー」には、8つのワールドがあり、ワールドごとに十数個のミッションが用意されている。最初に選べるのは「ロストプロローグ」で、ここではソニックの基本的な操作を練習できる
画像 「ロストプロローグ」の「第1節」ミッションは、Wiiリモコンを傾けてソニックを左右に移動させ、リングを50個集めるとクリア。ここで基本的な操作をマスターすると、本編の「サンドオアシス」ワールドがプレイできるようになる

画像 ジャンプ中にWiiリモコンを振ると、ホーミングアタックが出せる。複数の敵が固まっているところでは、ロックオンマークが赤くなるのに合わせてWiiリモコンを続けて振れば、次々と敵を倒すことができる。これが気分爽快!

 今作の操作で最も特徴的と思えるのが、ジャンプ中にWiiリモコンを振ることで繰り出されるホーミングアタックだ。近くにいる敵や障害物、あるいは足場として使えるオブジェクトを自動的にロックオンするようになっていて、このロックオンマークが赤くなったときにWiiリモコンを振ると、その対象に向かってソニックが勢いよく飛び込んでいく。この“Wiiリモコンを振って敵を倒す”というプレイスタイルに、これまでのソニック作品とは違う目新しさと爽快さが感じられ、画面の中のソニックと一体になったような感覚が楽しめる。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/15/news019.jpg 4カ月赤ちゃん、おねむのひとり言が止まらず…… 心とけそうなおしゃべりに「とてつもなく可愛すぎる!」「ウルウルした」
  2. /nl/articles/2404/15/news020.jpg 1歳妹が11歳姉に髪を結んでもらうやさしい光景が160万再生 喜ぶ妹のノリノリのリアクションに「可愛すぎて息できない」「ねぇね髪の毛結ぶの上手」
  3. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  4. /nl/articles/2404/14/news013.jpg 海岸を歩いていたら「めっちゃ緑のヨコエビがおって草」 作りものと見まごうほどの色合いに「ガチャの景品みたい」と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/11/news165.jpg 遊び疲れた子猫を寝かしつけてみた 絵本のような光景に「きゃーあ」「可愛すぎて変な声出た!」
  6. /nl/articles/2404/15/news038.jpg ダイソーの材料を“くっつけるだけ”で作れる、高見え「カフェコーナー」 今流行りのジャパンディな風合いに「天才的に美しい」「まねする!」
  7. /nl/articles/2404/15/news103.jpg 「ケンタッキー」新アプリ、不具合や使いづらさに不満殺到…… 全面的刷新も「酷すぎる」「歴史に名を残すレベル」
  8. /nl/articles/2404/15/news014.jpg 100均大好き起業ママが「考えた人天才すぎる」と思わず興奮 ダイソー&キャンドゥの優秀アイテム5選が参考になりすぎる
  9. /nl/articles/2404/14/news006.jpg 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  10. /nl/articles/2404/15/news021.jpg 下っ腹に合わせて購入したGUデニムで50代女性に悲劇→機転を利かせたコーデに称賛!! 「笑って楽しんで60代、70代を迎えたい!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」