2度の挫折を経て「FFXI」にハマりつつある独身男性の物語(その5)ヴァナ・ディールをもう一度(2/2 ページ)

» 2007年05月18日 00時00分 公開
[山本博幸,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 プリズムパウダーは残りわずかだが、魔晶石のあるエリアまではあと少しのところまで来ている。このまま危険を顧みずに突き進むか、それとも用意しておいた呪符デジョン(使うと瞬時に街に帰れる)でいったん引き返すか……。おそらく引き返すと、当分オズトロヤ城の魔晶石探索は保留になるだろう。ここまで来るのにかなりの神経を削ってきた。探索自体は初めて奥まで行ったこともあり緊張感満載で楽しめたのだが、もう一度やれと言われると精神的にキツイものがある。やはりここで引き返すのは男じゃない。何よりガルカっぽくない。進もう!

ヤグード族の目を盗んで最後のコーナーを曲がるときはヒヤヒヤしたけど、吟遊詩人はちょうど歌の詠唱中だったので何とかなると思った。この見事なコーナーリングで、城内でのオマヌケアクションは帳消しだぜ!!

 なかば戦闘不能になるのを覚悟して、さらに奥へと進んだ。扉を開けるためにインビジ状態を解除して通路を進む。ここでついにプリズムパウダーが尽きてしまったが、この通路を右に曲がると目的地にたどり着くはずだ。その曲がり道には魔道士系と吟遊詩人のヤグード族が2体いる。

 しかし、どちらも壁際を向いているので間をすり抜ければ見つからないはず!! そう考えた瞬間に僕は2体のヤグード族の間を駆け抜けた。途中で止まることはもちろん、振り返ることもなくひたすら走り続けた。そして最後の扉を開けるとついにイベントが発生。めでたくオズトロヤ城の魔晶石を入手したのである。これほどスリリングな探索は初めてだった。しかし、達成感もあり心地よい疲れである。

チームワークでベドーの魔晶石もゲット! そして大空へと旅立つ!!

 残す魔晶石はベドーのみ。ベドーの奥へ進むには獣人クゥダフ族のノートリアスモンスター(NM)を倒すことで手に入るアイテムを使ってクエストをクリアする必要があるらしい。そのNMはレベル40のソロでは勝てない相手なので、日を改めてLSのメンバーに手伝ってもらうか……と思っていた矢先、ちょうどログインしたメンバーの1人が同じミッションを受けていたので「一緒にやりませんか?」と言ってくれた。

 ダボイで出会ったプレーヤーといい、このときのメンバーといい、何てグッドタイミングで僕を助けてくれるのだろう。しかも聞くところによると、僕と同じく残す魔晶石はベドーだけだと言う。これはもはや運命だ。

空蝉の術・弐を使えるタルタル忍者が盾役を担当。ガルカとしては率先して盾役を担いたいところだが、レベル差を考えると現段階ではお荷物に……。早く忍者を取得しなくては!!

 続いてログインしてきたメンバーも手伝ってくれることになり、計3人がベドーで集合することになった。僕以外は高レベルのプレーヤーなので、クゥダフ族のNMも難なく倒してまずはクエストをクリア。これでベドーに奥へ行くのに必要なアイテムがそろった。再びベドーへ移動して奥へと進み、無事に魔晶石を入手した。やはりパーティで挑むと心強い。

 2人にお礼を告げてジュノへ移動し、ミッションランクが5になった。これでジュノ〜三国間を飛空艇で移動できるようになったのだ。すでにカザム行きの飛空艇には搭乗できるので、空から見る景色にはそれほど感動はしなかったが、ジュノ大公に認められたこともあってか、冒険者としては随分と経験を積んできたように感じる。

忍者取得まであと一歩!!

 そのあとLSメンバーが忍者取得クエストを手伝ってくれることになった。クリアするまでにはいくつかの手順があり、いつかこんな日が来るだろうと思って、自力で(と言ってもNPCと会話するだけなのだが)コロロカの洞門でリーチ族のNMを倒すところまで進めていたのである。ひとまずツェールン鉱山入口を集合場所とし、そこからコロロカの洞門へ向かった。メンバーたちの護衛のおかげで道中は何の危険もなく、NMが出現するポイントに到着。メンバーにターゲットを調べることを告げたあと「???」を調べた。

 通常ならここでリーチ族のNMが3体出現するらしいのだが、調べても何も起こらない。あれ? と思って何度も調べてみるがリアクションは同じ。もしかしてNPCと会話しきれていないのでは……? と一抹の不安がよぎったが、クエストの途中経過を忘れないために本にチェックを入れておいたので間違いはないはずだ。

 メンバーにそのことを告げると、「一応戻ってNPCと会話してみよう」という結論に達し、バストゥークへと戻る。そして対象のNPCと会話すると……なんとイベントが発生した!! 何故だ!? NPCと会話するところまでは本で印を付けておいたのに! もしやこの印は、(とりあえずここまで進めよう)と目安で付けた印で、それで実行した気になっていたのか……!! 僕のオマヌケな行動はオズトロヤ城だけでは収まらず、ついにLSメンバーにまで迷惑をかけるハメになってしまった。過去最高記録と言ってもいいほどの速いタイピングで謝罪のコメントを入力。メンバーは「いいよいいよ^^」と笑って許してくれた。何とも申し訳なく、恥ずかしい話だ。

 若干の遠回りをしたものの、今度は「???」を調べると情報どおりにリーチ族のNM3体が出現。メンバーたちの力であっさりと全滅させることに成功し、必要なアイテムを手に入れることができた。この日、レベルは上がらなかったものの、飛躍的に前進した気がする。運命的な心優しきプレーヤーとの出会いとか、LSメンバーのご好意とか、そういった温かい空気に包まれた一日だった。

黒魔道士がスリプガで敵を眠らせているあいだに、1体ずつリーチ族を倒していく。何の打ち合わせもなく、スムーズにバトルが展開するのはLSメンバーならでは!?
コロロカの洞門へ行ったついでに、アルテパ砂漠まで足を延ばしてルテのゲートクリスタル(テレポでワープするために必要なアイテム)を取りに行く。砂漠地帯は初めてで、見たこともない獣人のアンティカ族がウヨウヨ。そのままラバオへ直行して地図を購入。これでコロロカ洞門とアルテパ砂漠で迷子になることもないよ!!
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた