特集
» 2007年06月11日 00時00分 公開

映画のようなスケールを目指したクリーチャー作り――「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」Factor 5現地取材リポート その2(1/2 ページ)

「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」特集第2回目は、ビジュアルスケッチなどを元に、性格やタイプの異なるドラゴンたちが息づく世界を見ていくことにしよう。

[今藤弘一,ITmedia]

さまざまなタイプのドラゴンが生息する世界

 「RISE FROM LAIR(ライズフロムレア)」(以下、ライズフロムレア)では前回述べたとおり、物語のもう1人の主役はドラゴンだ。ここでは数種類のドラゴンが生息しているという。

 一般的にドラゴンといっても、インドや中国、そしてヨーロッパなど、西洋で考えられるドラゴンと、東洋のものとはかなり異なる。これをモチーフに、新しいアプローチでとらえ直したのが、「ライズフロムレア」に登場するドラゴンたちだ。「実世界の動物や恐竜を振り返りながら考えた」とFactor 5社長のジュリアン・エッゲブレヒト氏。サラマンダやヘビに加えて、羽の部分などはコウモリを参考にして描かれている。ただし、日本人であっても、ほかの国の人であっても、何らかの形で共通するイメージを想起させることが大事だ、とエッゲブレヒト氏。異なる文化的な背景からインスピレーションを受けて、それを融合して表現したのが「ライズフロムレア」に登場するドラゴンたちだ。

 そして、ここに登場するドラゴンたちにはさまざまな種類があり、おのおの性格も異なっている。力強いドラゴンもいれば、それほど強くないドラゴンもいる。その種類に応じて、プレーヤーは戦略を立てなければならない。

画像 Factor 5 プロデューサー ブライアン・クルーガー氏

 登場するクリーチャーについて解説してくれたのは、プロデューサーのブライアン・クルーガー氏。「全体のシルエットや羽の形はそれぞれのドラゴンによって異なっている。今回のテーマは、ロンという1人の主人公の物語だが、その描かれる世界は広大なものとなっている。このため、ほかのクリーチャーについても、小さいものから大きなものまで描いた」(クルーガー氏)。ドラゴンももちろん1種類ではなく、さまざまなタイプが考えられている。

 「ライズフロムレア」では、映画で見るようなスケールを意識し、目指したそうだ。プレイステーション 3によってそれが実現できたことも強調する。映画でも通用するようなキャラクターを作り上げるにはどうしたらよいのか、またそのようなキャラクターに遭遇したときのプレーヤーが、自分自身でカメラを操作して、その世界を体験できるという想定のもとでゲームがデザインされているそうだ。


画像

 アートディレクターのウェイン・ロー氏は、このために開発チームへ参加したメンバー。ロー氏は映画のビジュアルアートなどを担当していた人で、このタイトルについては初期のコンセプトメイキングからかかわっている。

 「キャッチフレーズを考えたときに、『ジュラシックパーク』をリアルタイムで再現するような世界を目指した」とロー氏。ただしそこで目指すのは、恐竜の時代ではなくドラゴンの住む時代。これに加えて中世の文化的要素を取り入れようと考えたそうだ。また最近の映画では、ファンタジーの世界が広く受け入れられているが、「ライズフロムレア」では、あくまでも中世の世界をデザインベースに考えられている。

画像画像画像 ドラゴンのビジュアルイメージ。なお、ドラゴンにはいくつかの種類と個性もある。ただし神秘的な存在ではなく、能力の高い動物であり、スカイガードたちとは「尊敬の念(RESPECT)と信頼でつながっている。アシリア帝国はその地域に住んでいるドラゴンを利用し、モーカイ族も同様だ

 こうした世界でのクリーチャーはどのようにして作り上げられたのだろうか。「5万ポリゴンを“プログレッシブ・メッシュ”という技術でキャッシングして使い、実際の飛んでいるシーンでは800万ポリゴンを使っている」(ロー氏)そうだ。

画像画像画像画像 ドラゴンのモデル。まずは粗いモデルからだんだんと造形を作り上げ、最終的に彩色をして完成となる

 そしてプログレッシブ・メッシュにより、人やドラゴンなどのクリーチャーだけでなく、街や水路、海といったものをすべて一度に、リアルタイムで描画している。ちなみに、「このドラゴンが実際にゲーム上で動くときには、どのくらいのポリゴンを使っているかはCellしか分からないので、そういう質問は勘弁してくれ(笑)」(クルーガー氏)とか。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響