レビュー
» 2007年11月08日 00時00分 公開

幾多の戦場を駆け抜け、キミは戦乱の宇宙世紀の生き証人となる「ガンダムバトルクロニクル」レビュー(1/2 ページ)

ガンダムを題材にしたPSP用アクションゲーム「ガンダムバトル」シリーズの第3作。カバーしている原作シリーズ作品の数、登場MSの種類、扱っているシチュエーションなどは、もちろんこれまでで最大級。手軽さとボリュームを合わせ持った1本だ。

[鷲尾トモノリ,ITmedia]

なんてったって宇宙世紀

画像 登場するMSは、実に140種類以上。MSVやMSX系の機体も豊富に揃っていて、ガンダムファンの心をくすぐる

 ガンダムと言えば、アニメだけでも20を超える作品タイトルがあり、その他のジャンルも含めれば、それこそ大小数え切れないほどの作品が存在している。そんな中でも、ゲームは以前からガンダムとは切っても切れない関係。ガンダムと名のつくソフトは、名作から珍作まで数々あるが、この「ガンダムバトルクロニクル」も、そんなガンダムゲームのひとつ。「ガンダムバトルタクティクス」「ガンダムバトルロワイヤル」に続く、「ガンダムバトル」シリーズの3作品目となる。

 このシリーズは、2007年10月現在、現行の携帯ゲーム機用ソフトの中にあって、いわゆるファーストガンダムから続く「宇宙世紀」を舞台にした唯一のアクションゲーム。そのため、正統宇宙世紀系ガンダムファンや、「やっぱりガンダムゲームはアクションだよな」というプレイヤーたちからの大きな期待を受けている1本なのだ。

前線一筋9年間

画像 チュートリアルを兼ねた訓練用ステージもあるので、まずはそこで基本的な操作を覚えよう

 これまでのガンダムゲームの中にも、複数の原作の時代をまたいで楽しめるものはいくつかあったが、本作も“クロニクル(年代記)”とあるように、いくつもの原作の時代を通して楽しむことができる内容となっている。

 具体的には、ファーストガンダムの舞台である宇宙世紀0079の“一年戦争”の時代(これには、OVAである「ポケットの中の戦争」や「第08MS小隊」、あるいはこの時代を舞台にした過去のゲーム作品等の要素も含む)、OVA「0083スターダストメモリーズ」の舞台となった宇宙世紀0083の“デラーズ紛争”の時代、「Zガンダム」の舞台である宇宙世紀0087の“グリプス戦役”の時代の3つの時代を、ストーリー性の強いモードである「キャンペーン」でプレイすることができる。

 プレイヤーは、最初に作ったひとりのキャラクターでこの3つの戦いに通して参加するのだが(まさに歴戦の勇士!)、面白いのは、時代が変わるたびにどちらの陣営につくのかを自由に選択できるところだ。「ジオン」→「デラーズ・フリート」→「エゥーゴ」なんていう、ごく素直な流れで行ってもいいし、「地球連邦」→「デラーズ・フリート」→「ティターンズ」なんていう無節操な組み合わせでもかまわない。自分なりにそのキャラクターの物語を考えつつプレイすれば、感情移入の度合いも高まるはずだ。

画像 壁紙の種類は非常に多い。中にはかなりユニークな絵柄もあり、見ているだけでかなり楽しめる

 また、ストーリーとして楽しめるのは上の3つの時代までだが、ゲスト参加的な要素として、知る人ぞ知る雑誌企画「ガンダムセンチネル」や、「ガンダムZZ」、「逆襲のシャア」などからも登場するMSやキャラクターがあり、うれしいファンサービスとなっている。

 キャンペーンプレイ以外では、2人以上で遊べる「対戦&協力」モードと、本編で登場したMSやキャラクター、ローディング画面として表示される「壁紙」がコレクションされていく「ギャラリー」モードがあり、より幅広い楽しみを味わうことができる。

いつ、どこで、誰と戦う?

画像 オペレーターの女性キャラクターたちは、どれも過去のガンダムゲームからのゲスト参加となっている

 ゲームのメインとなるキャンペーンモードは、まずは連邦かジオンのどちらにつくのかを決めるところから始まる。それを決めたら、能力値のバランス(射撃が得意か格闘が得意かなど)や性別、ニュータイプかどうかなどを考慮してキャラクターを作成し、好きな名前をつければプレイヤーの分身の完成。次いで、このゲームでは、一緒に戦ってくれるパートナーも、プレイヤーキャラと同じ方法で作ることができる。さらに、最後に専属のオペレーターを3人の中から選べば準備完了だ。

 その後は、ミッションセレクト画面で時代や任務を選択し、各ミッションで戦闘を行いながらゲームを進めていく。最初に選べる時代は0079年のみで、この時代でのラストミッションをクリアすれば、次の時代へと進むことができる。

 各ミッションは、原作の有名なエピソードをモチーフにしたものがほとんどで、“もしあのシーンに、自分がパイロットとして参加していたら……”という感覚。オーストラリアでホワイト・ディンゴ隊と戦ったり、ジャブローでシャアのズゴックと対決したり、アジアの市街地で08小隊の守るガンタンク隊を攻撃したり、北極でサイクロプス隊から基地を守ったりするのだ。もちろん、味方にも原作で活躍したエースパイロットなどが登場するので、その活躍を頼もしく感じたり、あるいは逆に「弱すぎだよ○○!」と憤慨することもあるだろう。原作に詳しいほど、いろいろな面白さを感じられるはずだ。

画像

 なお、ひとことにミッションといってもさまざまなタイプがあるので、プレイヤーの方も通り一辺倒なことをしていればいいというわけではない。もっとも基本となるのは、やはり敵の殲滅だが、それ以外にも、基地などの建造物を敵から守ったり、輸送機などの移動するターゲットが通過するまでにそれを撃墜したり、制限時間内に所定のエリアに到達したり、戦場各地に点在するコンテナを一定のポイントに集めたりと、そのタイプは多い。加えて、一部のミッションは条件によって途中で分岐が発生し、その後の舞台や出現する敵などが変化する。プレイヤーが自分で選べる場合もあれば、いつの間にか分岐しているものもあり、一度失敗したミッションをやり直したら、別の展開になってビックリ、ということもありえるだろう。

画像

 また、そのミッションがどんな環境でのものなのかも、かなり重要な要素だ。環境には、地上、水中、低重力空間、宇宙空間と、大きく分けて4つのパターンがあり、それぞれで使用できるMSが制限されたり、同じ操作をしても機体の動きが違うものになったりする。加えて、地上では地形や建造物、天候などによる変化も大きいため、プレイヤーや機体の得手不得手によっては、難度の高いミッションが楽にクリアできたり、逆に思わぬ苦戦を強いられたりといったこともあるはずだ。一度は失敗したが機体を変更すれば充分クリアできるはず……ということも多いだろうが、そこであえて今使っている機体にこだわってみる、というのも面白い遊び方。MSなどのメカに対する愛着をプレイスタイルに活かせるのも、やはりガンダムゲームの醍醐味だ。

 そして、敵(あるいは味方)として戦場に登場するメカも、MSやMAだけでなく、戦車、航空機、砲台、艦船、小型艇、攻撃衛星などなど、ガンダムファンにはおなじみのものが多岐に及んで用意されているので、そうした部分もガンダムの世界観を充分に感じさせてくれるものとなっている。

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