ハンドル握ってゴー、マリオ、ゴー! Wiiに「マリオカート」がやってきた:「マリオカートWii」レビュー(2/3 ページ)
まずはシングルプレイで腕を磨こう
1人用であるシングルプレイには、「グランプリ」「タイムアタック」「VS」「バトル」という4つのモードがある。
グランプリは排気量別にクラスが分かれており、50cc、100cc、150ccの3つから選択できる。50ccが最も簡単で、排気量が増えるほど敵も手強くレースの難易度が上がっていく。本作では50ccはカートのみ、100ccはバイクのみ、150ccはカートとバイクが混在、というルール。まずは50ccあたりから攻めて優勝を狙っていこう。
排気量が決まったら、キャラクター選択、マシン選択、ドリフトモード選択を経て、プレイするカップの選択をすることになる。1つのカップには4つのコースが存在し、4コースでの総合得点で順位が決まる、という「マリオカート」ではおなじみの流れだ。初期段階では「キノコカップ」「フラワーカップ」「こうらカップ」「バナナカップ」の4つしかないが、プレイが進めば参加できるカップも増えていく。キノコカップ、フラワーカップは本作初登場のコースばかりを収録しているのだが、こうらカップ、バナナカップはシリーズの旧作品のコースが収録されており、しかもアレンジが加えられたりしているのがうれしい。
個人的に涙がホロリと出たのは「マリオカート64」のマリオサーキットがこうらカップに収録されていたことだ。この“64 マリオサーキット”は友人とのタイムアタック合戦でしのぎを削りあった思い出のコース。バーチャルコンソールで「マリオカート64」をダウンロードしてプレイしたときも懐かしさに感動したが、新しく生まれ変わった本作でのプレイもまた格別だ。「スーパーマリオカート」以来、長くファンのいるシリーズなので、各人の思い入れもさまざまだろう。「スーパーマリオカート」や「マリオカートDS」など、歴代「マリオカート」から珠玉の名コースが収録されているので、オールドファンは懐かしさと新鮮さを感じながらプレイできるに違いない。
タイムアタックでは、どのコースにもあらかじめスタッフゴーストが用意されており、ゴーストとレースをすることもできるし、1人でひたすらタイムアタックすることも可能。うまいゴーストのリプレイを見て研究をすることもできるので、至れり尽くせりだ。
シングルプレイでもマルチプレイ(最大4人でのプレイ)でも遊べるのが、VSとバトル。VSでは個人戦とチーム戦が選べるようになっている。チーム戦では2チームに分かれて合計ポイントで競い合う。シングルプレイの場合はCPUも交えてのチーム戦が可能になっている。
バトルは「ふうせんバトル」と「あつめてコイン」から選ぶことができる。ふうせんバトルは「マリオカート」シリーズになくてはならない名物バトルモード。箱庭の中を駆けずり回り、自分以外の風船を割っていくというルールは従来と変わらないが、本作のふうせんバトルはちょっと趣きが違う。今までは自分の風船が3つ割られた時点でそのプレイヤーは負けが決定し脱落する、というルールだったが、本作では、制限時間内に相手の風船を割って獲得したポイント数で勝利が決まる、というものに変更されている。
このルールのいいところは、脱落した人が暇になる……という寂しいことがなく、最後までみんながハラハラしながらプレイに参加できる、という点だ。実際、友人たちとやってみたところ、制限時間ギリギリで形成が逆転することも多く、かなり白熱したプレイを楽しむことができた。
あつめてコインも、制限時間内にステージに散らばるコインを集めるのみ、というシンプルなルールながら、アイテムを駆使して敵の持つコインを減らすなど泥沼の奪い合いな展開になったりして、非常に盛り上がれる内容になっている。友人を招いて、ぜひともわいわいと遊んでほしいモードだ。
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