祝シリーズ10周年。今度はDSでつくろう!「プロ野球チームをつくろう!」レビュー(3/3 ページ)

» 2008年06月13日 00時00分 公開
[貴傳名英行,ITmedia]
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リベンジへ! 2年目のスタート

画像 突然中日ドラゴンズがバンディッツにライバルを宣言してきた。そしてぶっちぎりで優勝……

 抑えを失ったものの選手層は厚みを増し、若手もシーズンオフのキャンプで大きな成長を見せた。より充実した戦力で挑める2年目バンディッツは、昨年果たせなかったAクラス入りを目標にスタートを切った。

 ところが、思うように成績が伸びない。ずるずると負け越しを続け、最下位に低迷してしまう。原因はまず昨年獲得した外国人二塁手の衰え。シーズン開始後から能力の低下が顕著になり、成績が低迷。代替選手として獲得した選手もいまいち成績が伸び悩んだため、得点力が大きく低下してしまった。さらに抑え不在の不安が的中。試合の終盤で逆転されるパターンが続き、さらに負けがこんでいく。9月になんとか5位に浮上したものの、そこでシーズン終了。なんとも消化不良な1年となってしまった。

今度こそ! の3年目

 2年目のオフ、再び投手の補強に失敗。結局問題点は解決されないままシーズンを迎えた。一方で、野手は大型補強に成功。3年目は打ち勝つ野球でAクラスを狙う。

 シーズン開始直後からライバル球団である中日ドラゴンズが抜け出すが、他はダンゴ状態となってシーズンが進んでいく。バンディッツも当初のもくろみ通り強力な打撃陣がうまく機能し、リーグ1位の得点をたたき出す。が、投手陣がそれ以上の大量失点を繰り返し、なかなか思うように勝利がつかめない。結局リーグ最強の打撃陣とリーグ最弱の投手陣という、すがすがしいほどの打撃偏重ぶりで4位フィニッシュ。まあ、去年よりひとつ順位を上げたわけだし、悪くない成績だ。

4年目は日本一の足場固め

 シーズンオフ、引き続き投手の補強に失敗。さらに資金難からFAでセットアッパーを失い、さらに投手陣が弱体化してしまった。しかし、暗い話題ばかりではない。1年目で獲得した投手が、昨年中盤からチームの中心として活躍し始め、今年はさらに大きな成長を見せている。彼らの活躍に期待し、来年優勝への足がかりを掴むのだ(残念ながら今年はムリだろう)。

 4年目はシーズンスタートと同時に中日ドラゴンズが開幕ダッシュを決め、残りの5球団は団子状態という、去年と全く同じ展開に。しかし、先発投手が安定した投球を見せ始めた6月から、バンディッツが抜けだし2位を快走。首位とは大きく離されているものの、球団設立以来初のAクラスが見えてきた。ところが……。

 7月にエースが故障して離脱すると、以降チームは思うように勝てなくなっていく。2つ勝っては3つ負けるという流れで少しずつ順位を下げていき、結局昨年同様4位でフィニッシュ。ただ、今年は若手の台頭もあり、来年につながるシーズンだった。よし、来年こそは投手を補強して優勝だ。

勝負の5年目!

 今年も投手の補強に失敗。もうあきらめました。とにかく今年で最後。当然目標は優勝だ。

 5年目もやっぱり中日ドラゴンズが開幕ダッシュを決め、バンディッツが追う展開に。そのまま特に順位が変動することもなくシーズンを消化していき、8月に入る頃には3位以下はバンディッツと5ゲーム以上の差。首位には遠く及ばないものの、バンディッツ初のAクラスが見えてきた。このまま走りきって、クライマックスシリーズからの逆転日本一に全てをかけるんだ!

画像 5年目の最終成績。結局1度もAクラスに残れないまま終了

 だが、ここからバンディッツの世紀の大失速が始まる。まず最初に先発の柱ともいうべき選手がスランプに陥ってしまう。スランプに陥った選手は能力が大きく低下するため、2軍で調整して早期復調を図るのが定石。しかしシーズンも佳境というタイミングで、手薄な投手陣の屋台骨を失うことはダメージも大きい。迷った末そのままローテーションを託すことにしたのだが、これが裏目に出てしまう。以降大事な登板試合で打ち込まれ、下位チームに追い上げを受ける下地を作ってしまう。

 さらに間の悪いことに、1番打者と2番打者が相次いで故障で離脱してしまった。リードオフマンを失った打線は得点力を大きく落とし、バンディッツの失速に拍車をかけてしまう。それでも9月半ばまではAクラスを保っていたが、4位の広島東洋カープとの直接対決で3連敗を喫し、万事休す。

 結局、5年目の最終順位は4位。途中までうまく回っていただけに、なんとも悔しいシーズンになってしまった。

総括という名の反省会

 5年間もプレイして、まさか1度もAクラスがないとは。正直いって予想外の結果となりました。でも悔しがってばかりでは未来はないので、明日の勝利のために敗因を検証してみよう。

 5年間もプレイするといろいろ問題は見えるが、最大の敗因は“1年間を戦えるチームに育てられなかった”点。怪我人やスランプなど、離脱者が出るたびに必ずチームの失速が始まっている。5年間怪我人のいないシーズンはなかったので、控え選手も含めたチームの成熟度に日本一への鍵があるのではないだろうか。

 加えて、どこに問題があったのかセガさんにも聞いてみました。すると以下のようなお答えが。

  • 序盤は資金難に陥りやすいのですが、スタジアムを拡張していくことで収入が増えます。スタジアム拡張にはけっこうな費用がかかるんですが、回復系の施設とともに優先で投資したいですね。
  • 選手の体調管理は重要ですね。蓄積疲労の“赤いバー”が伸びている選手はケガをしやすいので、いったん二軍で調整させるなどして、選手の体調管理には気を配ったほうがいいです。疲労を回復する施設を早めに設置することも有効です。加えて戦力ダウンを少しでも抑えるべく、ベンチの層を厚くするなど、計画的な補強も必要です。
  • 試合の勝率を上げるには、確実とは言えないのですが、“試合を観戦する”ことが有効です。加えて自分で指示を出す、スキルを考慮したスタメンを組むなどで試合を優位に進めることができます。

 うーん。なるほど。了解したぜセガさん。このアドバイスを生かして栄光の常勝軍団を築き上げべく、進め僕のバンディッツ。来年こそ優勝だ!

画像 くじ引きは完全に運任せ。今回のプレイでは全敗だった。No.2を確実に確保する戦術もありかも
画像 怪我人がでたときに、控え選手が複数のポジションを守れると非常に助かる
画像 選手には好不調の波がある。もっと上手な選手起用すれば、上位を狙えたかもしれない

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