ギャラクシーマンが倒せない〜(T^T)――涙のロックマン体験会:ボスネタ公開特別企画・Wii「ロックマン9 野望の復活!!」体験会リポート(1/2 ページ)
Wiiウェアで9月24日に配信予定の「ロックマン9 野望の復活!!」は、「ロックマン」シリーズ最新作。そのボス情報を賭けて、カプコンから挑戦状が突きつけられた。「どこでもいいので1ステージをクリアしたら、特別にボス情報を差し上げますよ」と。かくしてボス情報を巡る孤独な戦いが始まった!
何ともファミコンライク……でも完全新作! なロックマン
9月某日。筆者はカプコンを訪れた。この日“ボスネタ公開特別企画・Wii「ロックマン9 野望の復活!!」体験会”が行われるからだ。
今回の体験会参加媒体には特別に未公開ボスの情報を提供するとのこと。これはいわば参加賞みたいなもので、ここからが問題……。制限時間内に8ステージ中1ステージ(どのステージを選択してもかまわない)をクリアすると、特別にさらにほかの未公開ボスの情報を提供するというミッションが課されたのだった。
この企画のプレイヤーとして白羽の矢が立った筆者は、ロックマンの過去作はプレイしたことがあるし、アクションゲームにはそこそこ自信があった。「ああ、確かにロックマンってアクションとしてはかなりムズい部類に入りますけどねえ。1ステージクリアでしょ? 制限時間は2時間? え、それってどうってことないんじゃないんすか。2時間もあれば1ステージくらいクリアできるっしょ! 俺やりますよ。ボス情報、さらっとゲットしちゃいますよ」と余裕の発言をしていた。このあと苦しみに顔を歪める自分の姿など、微塵も想像することなく……。
用意されたWiiリモコンを横持ちで握り、まずはいくつかのモードをプレイしてみた。プレイしてみて驚いたのは、そのファミコンライクなグラフィック、サウンド、操作感だ。いたってシンプルな操作方法もファミコンを意識したものだろう。パッと見、バーチャルコンソールの「ロックマン」シリーズの旧作かと思ったほど。あえて粗いドット絵で8ビット機感覚の新作を作ったというのは、面白い試みだ。実験的小品を提供できるWiiウェアならではと言える。
次々と奈落の底に落ちていくロックマン……これ、クリアできるの?
さて。実際ふむふむ言っている場合ではない。筆者には大事なミッションがあるのだ。1ステージクリアする、という大事なミッションがっ! というわけで、さっそくプレイを開始。8ステージある中で、まずはコンクリートマンのステージに挑戦してみた。
「ロックマン」シリーズが激ムズなゲームであるということは、ファミコン世代な自分は重々承知しているつもりだった。つもりだったが、いざ実際にやってみると、ショッキングなことに何度も死んでしまい、なかなか先に進めない。一応アクションゲーム大好きを自認する筆者は、目の前で何が起こっているのか分からなかった。
「ん?」、「あれ?」、「え、何で何で?」とつぶやいてるうちに、何度も何度も死んでいく。いやらしい敵の攻撃にバタバタと散っていくロックマンを見ながら、だんだん顔色が悪くなっていく筆者。「死んで覚える覚えゲーでもあるし、まあ、いたしかたなかろう」とは思ったものの、余りに死にまくるのでスイッチを切り替えてみた。
「別に他のステージでもいいんじゃん!」てことで、他のステージをやってみるも、どのステージも悪戦苦闘の連続。かなりイヤな汗が出てくる。しかしめげない。数ステージをやってみて自分なりのひとつの方向性を見出した。「クリアするためには1つのステージをやりこむべきだとは思うが、ステージによって得手不得手があるはずだ。自分のやりやすいステージを見つけるために、とりあえず8ステージのさわり部分を全部プレイしてみよう」という結論に至ったのだ。
というわけで、とにかく全ステージをやってみたのだが、これがまたどうにもこうにも死にまくる。生半可な気持ちでは立ち向かえないハードさに心がポッキリ折れそうだった。しかし、全ステージやってみて分かったこともあった。「自分、ギャラクシーマンのステージが一番進めそうじゃない?」ということだ。この時点で制限時間が残り1時間くらい。得意なステージを見つけるために半分の時間を費やしてしまったのだ。そうこうしているうちに「別部屋の別媒体は最初から1ステージに集中してプレイしていて、ようやくクリア手前まできている」という情報が入ってきた。
ヤバイ!ギャラクシーマンのステージをやりこまねば!
思わずつぶやいた「カプコンならやりかねんっ」
ここからは某テレビ番組の某課長のような怒涛のやり込みタイムが始まる。当初は中盤すらたどりつけず、トライアンドエラーを繰り返し死にまくるロックマンだったが、少しずつではあるが敵の動きを学習し、仕掛けを覚え、どうにかある程度までノーミスで行けるようになった。
さらにいつの間にやら微妙なキーさばきも会得し、ダメージを受け何度も倒れながらもステージ後半へと進んでいけるようになっていく。あるポイントではアイテムを取るために進もうとするも、警戒してすんなり近付こうともしない用心深さも身につけていた。「あれを取ろうとしたらあいつが出てくるにちがいない……」――案の定、敵が出現するもどうにか回避できるようになっていた筆者がそこにいた。アイテムを取りに行けば当然帰り道も心配となる。「帰りも敵が出るかな。いや、さすがに出ないかな。いやいや、やっぱ出るでしょ、これは。カプコンならやりかねんっ」とつぶやきながら慎重プレイするも、そこでは敵が出て来ずなんてことも。橋をたたいてたたき割るくらいの慎重さが大事なのだ。
後半も楽に進めるようになり、どうにかボスとご対面。UFOのような姿をしたギャラクシーマンとの一騎打ちが始まった。最初のうちはどう戦ったらいいのか分からなかったが、少しプレイすると攻撃チャンスも見えてくるもの(当たり前)。それでもゲームオーバーになればやり直しなので、どうしても時間はかかってしまう。何度かボスに挑戦するうちに、さすがに慣れてきたのか、一度も死なずにボスまでたどりつけるようにもなった。
「人間って成長するのな」と改めて思いながらも、ボス戦にいたっては、どうにも失敗してしまう。ギャラクシーマンのある動きに対して、頭では分かっているのに避けきれない状況が何度か生じ、それをくらうことでやられてしまうのだ。挑戦するたびにギャラクシーマンに与えるダメージも増えていき、残り15分くらいの時に、あと一撃で倒せる! というところまで追い詰めたのだが、テンションが上がって焦ったのだろう、こちらが先に死んでしまった。そこから先も最後の最後まで諦めずにギャラクシーマンに挑んだが、クリアすることなく、ついに制限時間が終了してしまった。
結論。我、新ボス情報を入手できず……。
何とも不甲斐ない。何とも情けない。おお。死んでしまうとは何事だ、である。ガックリと肩を落とし、カプコンを去る筆者。頭の中にはギャラクシーマンの姿が鮮明に映し出される。冒頭、他モードや他ステージで余裕かまして遊んでなければよかった。あの時間さえ有効活用できていれば、クリアできたのではないか! その夜は本気でギャラクシーマンの夢にうなされそうだった。ゼッテーにWiiウェアで買って、アイツにリベンジしてやる! そう心に誓う筆者だった。
というわけで、残念な記者が獲得したボス情報はすでに公開済みのテレビ工場のライン監視ロボット「プラグマン」でした。でもね、編集者はちゃっかり新ボス情報を獲得していたんです。その中にはあの「ギャラクシーマン」も……合掌。
今回、公開されたのは「ジュエルマン」、「ギャラクシーマン」、「ホーネットマン」、そしてロックマンの生みの親である稲船敬二氏がデザインした「スプラッシュウーマン」。ロックマンがこれらのボスを倒すと得られる特殊武器とともに紹介しよう。
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