ギャラクシーマンが倒せない〜(T^T)――涙のロックマン体験会ボスネタ公開特別企画・Wii「ロックマン9 野望の復活!!」体験会リポート(1/2 ページ)

Wiiウェアで9月24日に配信予定の「ロックマン9 野望の復活!!」は、「ロックマン」シリーズ最新作。そのボス情報を賭けて、カプコンから挑戦状が突きつけられた。「どこでもいいので1ステージをクリアしたら、特別にボス情報を差し上げますよ」と。かくしてボス情報を巡る孤独な戦いが始まった!

» 2008年09月22日 15時45分 公開
[仗桐安,ITmedia]

何ともファミコンライク……でも完全新作! なロックマン

ギャラクシーマンが倒せない

 9月某日。筆者はカプコンを訪れた。この日“ボスネタ公開特別企画・Wii「ロックマン9 野望の復活!!」体験会”が行われるからだ。

 今回の体験会参加媒体には特別に未公開ボスの情報を提供するとのこと。これはいわば参加賞みたいなもので、ここからが問題……。制限時間内に8ステージ中1ステージ(どのステージを選択してもかまわない)をクリアすると、特別にさらにほかの未公開ボスの情報を提供するというミッションが課されたのだった。

 この企画のプレイヤーとして白羽の矢が立った筆者は、ロックマンの過去作はプレイしたことがあるし、アクションゲームにはそこそこ自信があった。「ああ、確かにロックマンってアクションとしてはかなりムズい部類に入りますけどねえ。1ステージクリアでしょ? 制限時間は2時間? え、それってどうってことないんじゃないんすか。2時間もあれば1ステージくらいクリアできるっしょ! 俺やりますよ。ボス情報、さらっとゲットしちゃいますよ」と余裕の発言をしていた。このあと苦しみに顔を歪める自分の姿など、微塵も想像することなく……。

 用意されたWiiリモコンを横持ちで握り、まずはいくつかのモードをプレイしてみた。プレイしてみて驚いたのは、そのファミコンライクなグラフィック、サウンド、操作感だ。いたってシンプルな操作方法もファミコンを意識したものだろう。パッと見、バーチャルコンソールの「ロックマン」シリーズの旧作かと思ったほど。あえて粗いドット絵で8ビット機感覚の新作を作ったというのは、面白い試みだ。実験的小品を提供できるWiiウェアならではと言える。

次々と奈落の底に落ちていくロックマン……これ、クリアできるの?

 さて。実際ふむふむ言っている場合ではない。筆者には大事なミッションがあるのだ。1ステージクリアする、という大事なミッションがっ! というわけで、さっそくプレイを開始。8ステージある中で、まずはコンクリートマンのステージに挑戦してみた。

 「ロックマン」シリーズが激ムズなゲームであるということは、ファミコン世代な自分は重々承知しているつもりだった。つもりだったが、いざ実際にやってみると、ショッキングなことに何度も死んでしまい、なかなか先に進めない。一応アクションゲーム大好きを自認する筆者は、目の前で何が起こっているのか分からなかった。

 「ん?」、「あれ?」、「え、何で何で?」とつぶやいてるうちに、何度も何度も死んでいく。いやらしい敵の攻撃にバタバタと散っていくロックマンを見ながら、だんだん顔色が悪くなっていく筆者。「死んで覚える覚えゲーでもあるし、まあ、いたしかたなかろう」とは思ったものの、余りに死にまくるのでスイッチを切り替えてみた。

 「別に他のステージでもいいんじゃん!」てことで、他のステージをやってみるも、どのステージも悪戦苦闘の連続。かなりイヤな汗が出てくる。しかしめげない。数ステージをやってみて自分なりのひとつの方向性を見出した。「クリアするためには1つのステージをやりこむべきだとは思うが、ステージによって得手不得手があるはずだ。自分のやりやすいステージを見つけるために、とりあえず8ステージのさわり部分を全部プレイしてみよう」という結論に至ったのだ。

 というわけで、とにかく全ステージをやってみたのだが、これがまたどうにもこうにも死にまくる。生半可な気持ちでは立ち向かえないハードさに心がポッキリ折れそうだった。しかし、全ステージやってみて分かったこともあった。「自分、ギャラクシーマンのステージが一番進めそうじゃない?」ということだ。この時点で制限時間が残り1時間くらい。得意なステージを見つけるために半分の時間を費やしてしまったのだ。そうこうしているうちに「別部屋の別媒体は最初から1ステージに集中してプレイしていて、ようやくクリア手前まできている」という情報が入ってきた。

 ヤバイ!ギャラクシーマンのステージをやりこまねば!

思わずつぶやいた「カプコンならやりかねんっ」

 ここからは某テレビ番組の某課長のような怒涛のやり込みタイムが始まる。当初は中盤すらたどりつけず、トライアンドエラーを繰り返し死にまくるロックマンだったが、少しずつではあるが敵の動きを学習し、仕掛けを覚え、どうにかある程度までノーミスで行けるようになった。

 さらにいつの間にやら微妙なキーさばきも会得し、ダメージを受け何度も倒れながらもステージ後半へと進んでいけるようになっていく。あるポイントではアイテムを取るために進もうとするも、警戒してすんなり近付こうともしない用心深さも身につけていた。「あれを取ろうとしたらあいつが出てくるにちがいない……」――案の定、敵が出現するもどうにか回避できるようになっていた筆者がそこにいた。アイテムを取りに行けば当然帰り道も心配となる。「帰りも敵が出るかな。いや、さすがに出ないかな。いやいや、やっぱ出るでしょ、これは。カプコンならやりかねんっ」とつぶやきながら慎重プレイするも、そこでは敵が出て来ずなんてことも。橋をたたいてたたき割るくらいの慎重さが大事なのだ。

 後半も楽に進めるようになり、どうにかボスとご対面。UFOのような姿をしたギャラクシーマンとの一騎打ちが始まった。最初のうちはどう戦ったらいいのか分からなかったが、少しプレイすると攻撃チャンスも見えてくるもの(当たり前)。それでもゲームオーバーになればやり直しなので、どうしても時間はかかってしまう。何度かボスに挑戦するうちに、さすがに慣れてきたのか、一度も死なずにボスまでたどりつけるようにもなった。

 「人間って成長するのな」と改めて思いながらも、ボス戦にいたっては、どうにも失敗してしまう。ギャラクシーマンのある動きに対して、頭では分かっているのに避けきれない状況が何度か生じ、それをくらうことでやられてしまうのだ。挑戦するたびにギャラクシーマンに与えるダメージも増えていき、残り15分くらいの時に、あと一撃で倒せる! というところまで追い詰めたのだが、テンションが上がって焦ったのだろう、こちらが先に死んでしまった。そこから先も最後の最後まで諦めずにギャラクシーマンに挑んだが、クリアすることなく、ついに制限時間が終了してしまった。

 結論。我、新ボス情報を入手できず……。

 何とも不甲斐ない。何とも情けない。おお。死んでしまうとは何事だ、である。ガックリと肩を落とし、カプコンを去る筆者。頭の中にはギャラクシーマンの姿が鮮明に映し出される。冒頭、他モードや他ステージで余裕かまして遊んでなければよかった。あの時間さえ有効活用できていれば、クリアできたのではないか! その夜は本気でギャラクシーマンの夢にうなされそうだった。ゼッテーにWiiウェアで買って、アイツにリベンジしてやる! そう心に誓う筆者だった。


 というわけで、残念な記者が獲得したボス情報はすでに公開済みのテレビ工場のライン監視ロボット「プラグマン」でした。でもね、編集者はちゃっかり新ボス情報を獲得していたんです。その中にはあの「ギャラクシーマン」も……合掌。

 今回、公開されたのは「ジュエルマン」、「ギャラクシーマン」、「ホーネットマン」、そしてロックマンの生みの親である稲船敬二氏がデザインした「スプラッシュウーマン」。ロックマンがこれらのボスを倒すと得られる特殊武器とともに紹介しよう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」