ナゾ解明で頭スッキリ!――ナゾトキアドベンチャーの手堅き続編:「レイトン教授と最後の時間旅行」レビュー(1/3 ページ)
英国紳士・レイトン教授をご存知だろうか。ルーク少年とともに怪事件を解決してきた不思議研究の大家だ。彼の3度目の活躍は、またもやニンテンドーDSで描かれる。ナゾトキを楽しみながら、展開にワクワクする物語を堪能できる、あの“レイトン教授”最新作が登場だ。
ナゾトキ×タイムスリップ! スケールアップした“レイトン教授”
あの“レイトン教授”が帰ってきた! レベルファイブの「レイトン教授と最後の時間旅行」はレイトン教授シリーズ最新作。前作「レイトン教授と悪魔の箱」から実に1年ぶりの新作である。
シリーズ第1作は、ニンテンドーDSで2007年2月に発売された「レイトン教授と不思議な町」だ。以後、2007年11月に第2作「レイトン教授と悪魔の箱」が発売され、本作「レイトン教授と最後の時間旅行」に至る(携帯電話用アプリとしては「レイトン教授と死鏡の館」が配信中)。
レイトン教授シリーズは、物語とナゾトキを絡めた独特の世界が幅広い層に愛されているアドベンチャーゲーム。不思議研究の大家にして生粋の英国紳士であるレイトン教授と、レイトン教授に憧れる弟子・ルーク少年を主人公に、毎回多彩なキャラクターが登場し、新鮮な、それでいてどこか懐かしい、不思議な物語が展開する。プレイヤーはレイトン教授が行く先々で出会うさまざまなナゾを解き、物語を進めていく。
このナゾをシリーズ一貫して総監修しているのが、千葉大学名誉教授の多湖輝(たご・あきら)氏。ベストセラー「頭の体操」の著者として有名な多湖氏による数々の問題は、時にとんちなぞなぞだったり、時にロジカルだったり、ひらめきでパッと分かるものもあれば、じっくり思考しなくては回答できないものもあり……いずれも取り組み甲斐のある手強くも面白い問題ばかり。解けない問題にブチあたって苦悩するのも、苦悩の末に正解にたどりつくのも、それぞれに楽しい。
レイトン教授シリーズには、毎回キャッチコピーがついている。第1作では「ナゾトキ×ストーリー」だった。第2作は「ナゾトキ×映画級」。そして本作では「ナゾトキ×タイムスリップ」だ。タイムスリップでレイトン教授たちはいったいどこに行ってしまうのか。まずは気になる物語の発端からお伝えしていこう。
10年後のロンドンで明かされるレイトン教授の過去?
考古学者にして不思議研究の大家であるレイトン教授の元に1通の手紙が届くところから物語は始まる。
手紙の消印は10年後のロンドン、そして差出人はなんとルークからだった……。未来のルーク(?)はレイトン教授に「先生、助けてください。今、僕たちの町ロンドンが大変なことになっています」と書き綴る。レイトン教授とルーク少年は手紙に書かれている時計店へと向かう。ここでレイトン教授たちは不思議な体験をする。店を出てみると、そこは10年後のロンドンになっていた。レイトン教授の“最後の時間旅行”が幕を開ける――。
何とも不可思議な導入で始まる本作の物語は、前2作に負けないスケールでプレイヤーを楽しませてくれる。青年ルーク(10年後のルーク)が登場し、レイトン教授、ルーク少年とともに行動をすることになったり、レイトン教授の帽子についてのエピソードが明かされたり、レイトン教授の過去にまつわる人物が登場するなど、未来と過去が交差するなかなか秀逸な構成になっている。
古き良きロンドンの街なみや、各キャラのあたたかみのあるキャラデザインもしっかりとシリーズを継承、ノスタルジックな音楽やグラフィックがしっかりと物語を盛り上げる。ネタバレになってしまうので、いろいろ言えないのがもどかしいが、奇妙な味わいとあったかさやせつなさを感じる物語は、個人的にはかなり好きなテイストのお話だ。
レイトン教授シリーズと言えば忘れてはならないのが、その豪華声優陣。本作もレイトン教授役に大泉洋さん、ルーク少年役に堀北真希さんというメインキャストはもちろん続投する。前作「レイトン教授と悪魔の箱」では大沢たかおさんなど豪華ゲストが参加し話題を呼んだ。本作の気になるゲストは、青年ルーク役に小栗旬さん、サリアス役に木村佳乃さん、ディミトリー役に上川隆也さん、ナゾリーヌ役に小倉優子さんなど、これまた豪華な布陣。人気俳優たちがどんな役でどう絡むのかは見所のひとつと言っていいだろう。アン・サリーさんが歌うエンディングテーマも要チェックだ。
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