ナゾ解明で頭スッキリ!――ナゾトキアドベンチャーの手堅き続編:「レイトン教授と最後の時間旅行」レビュー(3/3 ページ)
レイトン教授のかばんの中をのぞいてみよう
プレイ中に下画面の右上をタッチすることで開く「レイトンのかばん」では、さまざまな情報を閲覧したり、ミニゲームをプレイしたりできる。
「ちょうさメモ」では今までに見た物語の要点をまとめてくれているので、どんな展開だったっけ、と忘れてしまったらここをチェックするといい。「ふかまるなぞ」も、物語をよりしっかりと知るために見ておくといいだろう。物語上の謎や、手に入れたキーワードを確認することができる。一度クリアした問題は「ナゾじてん」に収録されるので、いつでも回答することができる。おすすめのナゾを「おきにいり」にストックできるのもいい。
また、レイトンのかばんにはプレイの進行に伴って3つの特別なパズルが収録される。「不思議な絵本」、「おもちゃの車」、「おしゃべりオウム」は、それぞれプレイが進めばできることが増えて楽しみも多くなるパズルだ。たまにやってみると息抜きになっていいかもしれない。
クリアしてもナゾトキは終わらない 〜手堅く作られた続編モノの秀作
一度セーブデータを作った後にタイトル画面から選択できる「ひみつのモード」では、レイトン教授シリーズ恒例の「週刊ナゾ通信」がプレイできる。発売前のプレイだったため、残念ながら筆者はナゾをダウンロードすることができなかったが、この週刊ナゾ通信では発売から1年間はナゾを配信していくことが予定されているので、ナゾに飢えているプレイヤーたちにはどんどんダウンロードしていただきたい。
ナゾは解くまでの過程が楽しいのであって、解いてしまったナゾの鮮度がなくなるのは当然のことだ。そう考えると、本編をやり尽くしてしまっても新たなナゾに挑戦できるこの機能は、プレイヤーにとってはうれしいものだと言えるだろう。
「ひみつのモード」には「レイトンからの挑戦状」や「シークレットファイル」という項目もあり、クリアしたりある条件を満たすことでお楽しみ要素が増えていくようになっている。前作「レイトン教授と悪魔の箱」との連動もあるので、前作をプレイした人であれば、そちらも積極的に試してみてはどうだろうか。
前述もしたが、本作の基本システムはシリーズの従来作品とそんなに変わらない。ただ新しいナゾが詰め込まれ、新しい彼らの物語が詰め込まれたのみだ。だが、それがいい。小説だって映画だって、その表現手法は変わらずとも、内容が魅力的な続編を求めるファンは大勢いるのだ。1つの正解を探して思考したり、ひらめいたりするタイプのなぞなぞやパズルは、問題を解いたらまた次の問題を解きたくなるというもの。そう考えれば、新しい問題が詰め込まれた最新作というのは、それだけで十分にプレイする価値がある。
前2作をプレイして、レイトン教授シリーズの世界にハマってしまった人なら、プレイしておいて損はない。彼らの活躍を見るドラマとしても満足を得ることができるだろう。前2作をやっていなくて本作に着手するのもかまわないが、できれば前2作もプレイしてみてほしいところだ。脳トレ的な楽しさとアドベンチャーゲーム的に物語を味わう面白さを絶妙なバランスで融合させたレイトン教授シリーズ。その最新作は、やはりしっかりと手堅くやり応えのあるものに仕上がっている。
「レイトン教授と最後の時間旅行」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー |
発売日 | 2008年11月27日 |
価格(税込) | 5040円 |
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