パクリ? いや、これは「リスペクト」なんです! Zレーティングのクライムアクション第2弾は、さらに「リスペクト度」がアップ?「SaintsRow2」レビュー(1/2 ページ)

プレイステーション 3、Xbox 360でリリースされるクライムアクション「セインツ・ロウ 2」。広大になった都市、スティルウォーターを縦横無尽に駆け巡れ!

» 2008年12月04日 14時19分 公開
[松井悠,ITmedia]

GTAライクのアクションゲームとして生まれた初代「セインツ・ロウ」から2年……

 そのゲーム画面やコンセプトが紹介されるやいなや、世界中で「グランド・セフト・オート(GTA)のパクリじゃねえか!」と総ツッコミを受けたのが3年前のこと。そのファーストインプレッションとは裏腹に、独特の世界観、作り込まれたマップ、充実のカスタマイズなど、これでもか、と要素をぎっちり詰め込まれ、2006年にXbox 360でリリースされた初代「セインツ・ロウ」は、全世界でスマッシュヒットを記録した。そして、それから2年。さらにパワーアップしてプレイステーション 3、Xbox 360、PCのマルチプラットフォームで登場するのがこの「セインツ・ロウ2」だ。北米で発売済みの本作はすでに200万本のヒットを達成。年末のホリデーシーズンを迎え、さらにセールスを伸ばすことが予測されている。

 なお前作、「セインツ・ロウ」はXbox 360の廉価版ラインアップ「プラチナコレクション」版が2940円で発売中。前作の予習をしたい人、そして舞台となる街、スティルウォーターの発展を体感したい人はぜひともこちらもプレイしておくことをオススメしたい。

よりグラフィックが強化され、はちゃめちゃっぷりもアップした「セインツ・ロウ2」

前作と比べ、ミッションやアクティビティの内容や種類もさらに充実

殴る、撃つ、奪う、大人だから何でもアリ

 前作では、新興ギャング団「サードストリートセインツ」の団員として、絶大なリスペクトを得て「スティルウォーター」を統一した主人公だったが、謎の豪華客船爆発に巻き込まれ昏睡状態に陥ってしまう。主人公がいたのは絶海の孤島の刑務所。そこに潜り込んできた元サードストリートセインツのメンバーの手引きで脱獄を果たした主人公は、激変した街を再び取り戻すために立ち上がる。

 ゲームシステムは見下ろしタイプのスタンダードなアクションゲームだが、18歳以上対象の「Z」区分にレーティングされている本作には、バイオレンスな描写やちょっぴりセクシーなシーンも。暴力表現も多分に含まれているので、そういった表現が苦手な人はご注意を。

盗んだクルマで大暴走。警察との激しいカーチェイスも
火炎放射器やミニガンなど前作よりさらに充実した武器の数々

カスタマイズこそセインツ・ロウシリーズの魅力

 既報のとおり、今回のカスタマイズ要素は「人種」、「体格」、「服装」、「髪型」、「声質」、「表情」に加え、さらに「性別」まで選択できるようになった。ゲーム中に自分のセッティングが気に入らなければ再び整形手術を施すことで、お好みのスタイルに自分のキャラクターを変更することも。

 さらに、ゲーム内でお金を貯めれば、街のさまざまな場所にあるショップでTシャツやスーツ、ジャージ、タトゥーなどをいれ、自分だけのキャラクターをさらにカスタマイズできる。また、今回はオンラインでの協力プレイにも対応しており、自分のキャラクターを友達に披露できるのもポイント。オンライン協力プレイでは、ホストとなったプレイヤーのマップにもう一人が入り、一緒にミッションをプレイしていくことになる。アクション要素が苦手な人は、友達を捜して一緒にプレイすれば、クリアはかなり楽になるだろう。もちろん、キャラクターは自分で育てたものをそのまま持ち込める。前作では、カスタマイズしたネタキャラクターを対戦時に披露しては抱腹絶倒していたが、今回はさらに楽しめそうだ。

カスタマイズでできないことはほとんどない、といってもいい
盗んだクルマを工場に持ち込めば、自分仕様への改造も可能

協力プレイは2人まで。片方がやられてしまっても救援できるので、難度はかなり低くなる

まるで10年ぶりに故郷に帰ってきたかのような気分に

 本作は前作と同じスティルウォーターを舞台にしているが、街は新興企業「アルター社」の進出によってその姿を大きく変えている。前作で街のありとあらゆる場所を盗んだクルマで走り回った筆者は、まるで十年ぶりに故郷に帰ったときのような気分になった。

 昔の町並みを残しつつ、大きく拡張している場所、そして街の進化から取り残されたかのようにほとんど変わっていない場所、その中で暮らす人々の姿はスティルウォーターの街がまさに生きていることをひしひしと感じさせてくれる。オープンエンドフィールド型のゲームの多くが舞台となる街を変えながら続編を作り上げている中、こういった試みは評価したい。前作をプレイしていない人には何を言っているのかなかなか分かりにくくて恐縮だが、この感覚はぜひとも皆さんに味わってもらいたいところ。

街の成長を感じさせるマップ画面。島が増えていたり、道路が拡張されていたり
「こ、この2人デキてたのか!!」と思った人はなかなかの通。このほかにも前作とのつながりがある人もたくさん登場
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/27/news062.jpg 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  2. /nl/articles/2504/28/news013.jpg 夏に向けてトリミングしたワンコ、飼い主が迎えに行ったら…… 注文ミスが生んだ“予想外の姿”が180万表示 「もっと見たい」「じわじわくる」
  3. /nl/articles/2504/24/news136.jpg 青い毛糸で輪っかをひたすら編み、つなぎ合わせると…… 予想もつかなかった完成品が195万再生「これはヤバい」「なんてアイデアなの」【海外】
  4. /nl/articles/2504/28/news147.jpg Vtuberの死去を所属事務所が発表 「詳細については控えさせていただきます」
  5. /nl/articles/2504/25/news063.jpg 紙コップに“ひも”をクルクル巻くだけで…… 1000万再生された“驚きのアイデア”に「これは思い付かなかった」【海外】
  6. /nl/articles/2504/27/news008.jpg 万博会場に3DSを持って行ったら…… 300万表示の“目を疑う現象”に動揺広がる 「信じられない!」「今令和やぞ」
  7. /nl/articles/2504/26/news004.jpg ケガして動けないエビのため半年間、口元にエサを運んで介護したら…… 「びっくり」「不思議」まったく予想外の変貌に大反響
  8. /nl/articles/2504/28/news076.jpg 「復活キター!」 マクドナルド、“仲良しな二人”の復活を予告 意外な組み合わせに「仲悪いと思ってた」「また帰ってきたか、、、」
  9. /nl/articles/2504/27/news021.jpg 釣り人が捨てたフグを保護 → ありえない量のエビを与えたら…… 「大笑いしてしまいました」と反響を呼んだ姿から1年後……保護主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2504/25/news022.jpg 足の悪い母のため、庭に作った小道→100均アイテムで雰囲気ガラリ 天才アイデアに「すごい!」「真似します」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】