戦闘をより楽しむために、MOスタイルへ進化した「エンジェル戦記」テストプレイリポート(1/2 ページ)
2009年夏のオープンβサービスおよび正式サービスの開始を予定している「エンジェル戦記」を遊んでみました。
台湾UserJoy Technologyが開発を手がけ、国内ではキューエンタテインメントが運営しているMMORPG「AngelLoveOnline」のテイストを引き継ぎついだ新しい作品である「AngelLoveOnline2」が「エンジェル戦記」と名称を変え、2009年夏のオープンβサービスおよび正式サービスの開始を予定している。前作AngelLoveOnlineは、天使達と悪魔学園の戦いをバックストーリーに、スキルシステムによる多彩な戦闘スタイル、豊富な生産スキルとレシピ、キュートな乗り物(ロボット?)機甲とペット、分かりやすいインタフェースなどを備えた正統派MMORPGだ。男女問わず幅広いプレイヤー層に人気がある作品だけに、その続編となればやはり注目度は高い。今回はキューエンタテインメントを訪問して先行体験プレイを行ってきた。
実は本タイトルの台湾でのβテスト開始がアナウンスされた頃、「今度の『AngelLoveOnline2』は、キャラが3Dになっただけで中身はほとんど同じらしい」と小耳に挟んだ噂を鵜呑みにしていた筆者は、体験プレイ当日に「いいえ、エンジェル戦記はまったく違うゲーム性になっていますし、グラフィックスは前作と同じものを使ってますので、そもそも3Dではありません」とお叱りを受けてしまった。いやはや、思い込みとは恐ろしいもので……というより己の勉強不足を深く反省しつつ、どのあたりがまったく違うゲーム性なのかをじっくり紹介していこう。
先述の通りキャラクターなどのグラフィックスは従来通りの2Dで描かれ、スクリーンショットだけを見ていると、どこが変わったのかよく分からないというのが正直な感想だ。キャラクターメイキングの顔や髪型なども、ほとんど変わらない。ただし、職業と技法(=スキル)に関しては大きく変化している。
まず、AngelLoveOnlineでは複数の技法から選んでカスタマイズが可能で、システム側が推奨する組み合わせに便宜上名前はついていたが、いわゆるクラスは存在しない。また、攻撃でも生産でも技法は使うほどに熟練度が高まる仕組みで、「ウルティマオンライン」のスキルシステムにかなり近いものがあった。しかしエンジェル戦記では最初から「ファイター」「ハンター」「ウィザード」「プリースト」というMMORPGではすっかり定番の4つの職業が用意されており、キャラクターメイキング時に選ぶようになっている。
キャラメイキングが済むと、基本操作やアイテム、スキルの使い方などを教えてくれるNPCが待っている。こちらは戦闘スタイルから採集・生産までみっちり学ぶ前作に比べるとかなりシンプルな内容になっているが、必要なことは一通り教えてくれるので、エンジェル戦記が初オンラインゲームというプレイヤーでも問題ないだろう。
もっと戦闘を楽しむために、MMORPGからMOスタイルへ
エンジェル戦記ではモンスターとの戦闘のほとんどが、インスタンスフィールドで行なわれる、というのが前作から一番大きく変化した点だ。また、テストプレイの解説を担当してくれたキューエンタテインメントの諸星富展氏によれば、アクション性や爽快感を重視し、いままで以上にテンポよく戦闘に集中して楽しめるシステムになっているとのこと。
まず、プレイヤーは自分がいる街から、その周辺に広がるインスタンスフィールドの中でレベルに合ったものを選んで挑戦できる。インスタンス内部ではモンスターを全て倒す、特定のシンボルに触れると次の部屋への扉が開くといった仕掛けが用意されており、これらの謎を解きつつ、基本的には最終エリアにいるボスモンスターを倒せばクリアとなる。最大5人のパーティを組むこともできるが、ゲーム序盤はソロプレイでも楽々こなせる難易度であった。また、初心者でも気軽にパーティを組めるように、誰かが既にオープンしたインスタンスフィールドがある場合、参加したいものを選ぶだけで自動的にパーティを組んだ状態となる。
肝心の戦闘だが、実際に体験したみたところモンスターを直接ターゲット、あるいはTabキーで切り替えつつ適当にスキルを繰り出すだけでも、近寄ってくるモンスターをさくさく倒せてしまう。低レベルのうちから出現モンスターの数が多いので操作は結構忙しいが、HP/MPが一定量減ると自動的に回復アイテムを使ってくれる「オートポーション機能」を備えているので、大量のモンスターがいる所に飛び込んで一掃! というのはなかなか爽快だ。魔法や範囲攻撃のエフェクトもAngelLoveOnlineに比べてちょっぴり派手になっているので、確かにひたすらクリック、クリック……の戦闘に比べるとテンポもよく、操作していて楽しいだろう。
また、諸星氏の説明ではエンジェル戦記の4つのクラスには、それぞれ特徴的なスキルとそれを活用したパーティプレイでの役割があるが、後衛職だからといって育成しにくいことはない。全てのクラスに有効な攻撃スキルが用意されいてるので、プリーストでもある程度はソロプレイが可能とのことだ。
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