密室の謎を解き、制限時間内に脱出せよ――。ウワサの「リアル脱出ゲーム」に初参戦!日々是遊戯

「リアル脱出ゲーム」というのが面白いらしい――。誰かがそう言っていたのを聞いてから、いつか参加してみたいなぁとかねがね思っていたのですが、ついに初参戦!

» 2009年09月11日 20時03分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

果たして脱出はできたのか!?

 なにやら「リアル脱出ゲーム」なるものが今、ひそかに流行りつつあるのだそうです。

 密室に閉じ込められてしまったプレイヤーが、部屋の中でさまざまなヒントやアイテムを見つけながら、隠された謎や暗号を解いていく「脱出ゲーム」。Flashゲームなどでは定番のジャンルなので、誰しも一度くらいは遊んだことがあるのではないでしょうか。

 でもそれはあくまでバーチャルな「脱出ゲーム」の話。では「リアル脱出ゲーム」とは一体何なのでしょうか?

 まあ、名前でおおよその想像はつくかと思いますが、そのとおりです。デジタルなゲームである「脱出ゲーム」を、現実に部屋を借り切って、リアルなイベントとしてやってしまおう、というのが「リアル脱出ゲーム」。関西方面では以前からちらほら催されていたみたいですが、今年に入って東京にもついに上陸。参加した人たちの「面白かった!」「また参加したい!」といった感想が口コミで広がり、いよいよ人気に火が付きつつあるのだそうです。

今回の舞台となったダンスホール。ピンクの照明に彩られ、怪しさ満点

 で、本題はここから。実は去る9月9日、そんな「リアル脱出ゲーム」に、半分プライベートで参加してきたのでした。

 今回挑戦したのは、これまで二度にわたり「廃校脱出シリーズ」を手がけてきたSCRAPが手がける「ダンスホールの謎」というイベント。なぜか渋谷のとあるダンスホールに閉じ込められてしまった参加者たちは、ホール内に散らばった手がかりやアイテムを集めながら、力を合わせてここから脱出する方法を探していくことになります。

 ゲームには制限時間があり、1時間以内に脱出方法を見つけることができなければ「脱出失敗」。ちなみに自称常連だという参加者から話を聞いてみると、謎解きの難易度はかなり高く、脱出できないまま終わってしまうことも珍しくないのだそう。うわー、なんだかだんだん緊張してきたぞ。


主催者の加藤氏からルールの説明が行われ、いよいよ謎解き開始

 開始時間になると、最初に主催者からの簡単な挨拶と説明があり、いよいよ「脱出ゲーム」がスタート。床に描かれた謎の文字列や、意味ありげなレコード盤の数々など、いたるところに配置されたヒントの山に軽くクラクラしていると、さっそく部屋中に散らばった参加者たちから、続々と手がかり発見の声があがってきました。ええと、ジグソーパズルのピースに、開かないボックス、バッテリーが抜かれたデジカメ、こっちの紙には鏡文字で「What time is it now?」――? ああもう、手がかりが多すぎて何から手を付けていいのやら。

 しかしそうこうしているうちに、さらなる手がかりが続々と集まり、最初はバラバラに見えたパズルのピースがやがて1本の線上につながり合っていきます。こうなるとやっぱり面白い。「もしかして、これはこれと組み合わせるんじゃない?」とか、「デジカメのバッテリー見つけた!」とか、参加者一同大盛り上がり。結局、筆者が参加したグループでは、なんと残り時間を大幅に残して、たったの40分で脱出することに成功したのでした(超重要なヒントをひとつすっ飛ばしたままクリアに辿り着いてしまい、主催者側は悔しがっていましたが、結果オーライ!)。

 面白かったのが、全員でDJに投げキッスをしたり、「ヤングマン」を踊ったりと、参加者全員が息をそろえないと進まない仕掛けの存在。さすがに「ヤングマン」はどうかと一瞬思ったりもしましたが、いざ実行! となると誰も恥ずかしがってなどおらず、それどころか自然と手拍子まで沸き起こるという盛り上がりよう。それだけみんな、ゲームに没入していたということでしょう。見事脱出した後は、全員でひとつのことを成し遂げた達成感からか、参加者同士すっかり打ち解けてしまい、互いにTwitterやmixiのアカウントを交換しあっていたのが印象的でした。

 参加費はひとりあたり2500円(前売り2000円)と、この手のイベントとしては意外と安め。後から聞いたところ、これは協賛してくれているメーカーのおかげだそうで、今回は富士フイルムより発売中の3Dカメラ「FinePix REAL 3D W1」のプロモーションも兼ねていたのだとか。言われてみれば、途中デジカメを使った仕掛けがいくつかありましたが、なるほどなーと今さら関心。「『リアル脱出ゲーム』自体、まだまだ生まれたばかりのもの。今は参加費を下げることで、より多くの人に体験してもらうことが第一と考えています」(SCRAP代表・加藤隆生氏)

 ちなみに今回のイベントは3日間、全5回にわたって行われましたが、別の日に参加していた筆者の知人はどうやら脱出に失敗した模様。後からTwitterで「きいいいいくやしいいいい」とつぶやいていたのを発見してしまい、思わずニヤリとしてしまったのでした。大の大人が本気で笑い、喜び、悔しがって楽しめる「リアル脱出ゲーム」、興味がある方はぜひ、参加してみてはいかがですか?


あやしすぎる床の文字。ミカンナラベテデンワバン……?

クッションカバーの中も目ざとくチェックする参加者たち

中には意味があるのかないのかよく分からないオブジェも

あちこちに散らばったジグソーパズルのピース。できあがると……?

DJが書いたと思われる日記帳。そこには恐るべき事実が!

筆者のグループが最後まで見つけられなかった巨大宝箱。なぜこれを見落とす……

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/14/news121.jpg 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  2. /nl/articles/2502/11/news012.jpg 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  3. /nl/articles/2502/14/news033.jpg コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  4. /nl/articles/2502/14/news188.jpg サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  5. /nl/articles/2502/14/news022.jpg 夜の漁港に現れた“大量のイワシ”で釣りをしたら…… 「デカすぎるでしょこれ!」ヤバい魚の連続に「すげっ」「気持ちいい」
  6. /nl/articles/2502/15/news012.jpg これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に「なんておしゃれ」の声 投稿者に聞くインテリアのポイント
  7. /nl/articles/2502/15/news032.jpg 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. /nl/articles/2502/15/news045.jpg 「あたし、天才?」餃子を手作りしたら…… “とんでもない展開”に興奮「全主婦が感動して泣いてる」「パーフェクト」
  9. /nl/articles/2502/15/news040.jpg 「何か野暮ったい……」 50代女性、似合う髪形が分からずプロにお任せ→“カットだけ”での大変貌に「とってもすてき!」
  10. /nl/articles/2502/15/news081.jpg 「絶対に欲しい」 ユニクロ新作の“2290円ウェア”に発売前から期待殺到 「シンプルでいいな」「これは激熱」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  3. 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
  4. リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  5. 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  6. “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  7. 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
  9. ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
  10. 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議