江戸に向かって舵をとれ!――拡張パック第3弾「大航海時代 Online 〜El Oriente〜」先行試遊会リポート

12月9日、コーエーが運営するオンライン海洋冒険RPG「大航海時代 Online」の拡張パック第3弾のサービス開始を前に、同社にてプレス向け体験会が開催された。今回の拡張パックのタイトルは「大航海時代 Online 〜El Oriente〜」となる。ユーザーからの期待も大きい最新仕様を一足早く体験してきたので、その内容を紹介しよう。

» 2009年12月11日 14時04分 公開
[長谷部善之,ITmedia]
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自信を持って送る拡張パック

 体験会は「大航海時代 Online」の運営プロデューサー・渥美貴史氏の挨拶から始まった。渥美氏は挨拶の中で「El Oriente特設サイトを開設し様々な発表を行ってきたが、そこで得られたお客様の声、反響は過去最大級のものと言っても過言ではない」と、今回のアップデートに対する自信を見せてくれた。またアップデートに伴い“ジパングを目指せ!キャンペーン 〜史上最大!7大キャンペーン〜”と題したキャンペーン展開も発表。内容は新規ユーザー、既存ユーザーに向けたものから、一度引退をしてしまったユーザーに向けたもの、更にはネットカフェやモバイルでの展開と、幅広いものになるようだ。

 続けて、「大航海時代 Online」開発プロデューサー・竹田智一氏から本作の新要素に関する説明が行われた。新要素に関しては、次項以降で感想を交えながら説明しよう。

コーエー「大航海時代 Online」運営プロデューサー・渥美貴史氏(左)、開発プロデューサー・竹田智一氏(右)

伊達政宗も屋敷を構える江戸の街へ

 同作のタイトルにある“El Oriente”とは、スペイン語で“東方”という意味。その名の通り、今回のアップデートでは東方、すなわち日本を初めとする東アジアのエリアが実装される。江戸の街では、日本らしい装備品や各種アイテム・交易品を手に入れることができ、貿易の幅も広がることだろう。また、新しくなった特殊造船システムも利用できる。これは造船の際、ただ船を発注するだけでなく、帆や砲台、船首など様々なパーツを自由に組み替えて造船できるシステム。これにより、最初から船の能力をある程度自分好みにカスタムできるようになった。体験会用のキャラクターだったせいか選べるパーツもまだ少なかったが、面白いシステムなのでこれからの発展に期待したい。

江戸で手に入れられるアイテム。今までにない日本色の強いアイテムばかりだ

期待の特殊造船システム。パーツをどう組み合わせるか悩みドコロ

伊達政宗と言えば仙台というイメージだが、江戸にも屋敷を構えていた史実がある

 新システム・南蛮貿易には、歴史背景もしっかりと反映されていた。異国を警戒し、自由な貿易を行っていなかった東アジア地域と交易関係を結ぶには、各地域の実力者との人脈を築かなければならないのだ。江戸の街では、伊達政宗に謁見することもできる。また、謁見することで各レベルの上限が70まで引き上げられるので、江戸に着いたら、まずは伊達政宗との謁見が最優先事項となるだろう。ただ、謁見にはある条件を満たす必要があるらしいのだが、今回のプレス体験会でその条件が明かされることはなかった。

南蛮貿易では、大きな利益を得られるらしい

洋上にも大きな進化が――副官船長、洋上戦のシステムをアップデート

副官の船と、自身の船を乗り換えることも可能

 今までの洋上戦は、艦砲射撃と自動で行われる白兵戦のみで展開されていたが、今回のアップデートでは、甲板戦というシステムが実装される。甲板戦は各艦隊の旗艦同士が接触することでスタートし、プレイヤーキャラクターが、実際に甲板上で敵プレイヤーと戦闘を繰り広げることになる。敵味方が相まみえ、直接雌雄を決する甲板戦は大きな盛り上がりを見せることだろう。

 また、プレイヤーが手塩にかけて成長させた副官を、船長に任命できるシステムも搭載。船長になった副官は戦闘に出撃して活躍したり、交易品を運んでくれたりと、今まで以上の活躍を見せてくれるようだ。

白熱の甲板戦。負けると資材や資金も奪われてしまう

暗く、深いダンジョンを探索せよ

 各地の遺跡内部には大規模な遺跡ダンジョンが登場する。ダンジョン内ではギミックや盗掘者など、様々な障害がプレイヤーを待ち受けている。今回探索したダンジョンはギザのピラミッドに隠されたダンジョン。マップはあまり広くないのだが、遺跡内部に照明がないため周囲は暗くなっており、隅々まで探索するにはある程度の時間を要する。竹田氏は遺跡ダンジョンに関して「奥底まで進んでいけば、究極の財宝を発見できるかもしれない。」と語っており、ダンジョンの奥深さを示唆していた。また、ダンジョン内には強力なボスキャラクターも存在しており、探索の他、戦闘も楽しめる作りになっていた。

ダンジョン内には宝箱も設置されているが、必ずしもアイテムが入っているとは限らない(中)。ボスキャラクターは2人がかりでも苦戦を強いられた(左)

 今回の体験会で最も印象に残ったものは、やはり江戸の街並と、そこに実装された数々のシステム。歴史の知識が貧困である私にも「江戸っぽい!」と思わせる街並には感動を、店で売られているユニークなアイテムには興奮を覚えた。拡張パック実装直後のバージョンということもあり、江戸で手に入れられるアイテムの種類には多少の物足りなさを感じたが、今後の展開を期待させる作りとなっていた。



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