どうしてもMMORPGに前向きになれない人へ――「FFXIV」田中弘道プロデューサーインタビュー(1/2 ページ)
PC版の発売日が9月30日に決定し、まもなくクローズドβテストが実施される「ファイナルファンタジーXIV」を控え、MMORPGに二の足を踏んでしまうという立場でインタビューしてみました。
筆者がゲームを紹介する仕事に関わって10ウン年。プライベートではほとんど遊ばないMMORPGの記事、それも、オンラインMMORPG期待の新作「ファイナルファンタジーXIV」のインタビューをする機会を得た。相手はそのプロデューサーを務める田中弘道氏。田中氏といえば、MMORPGをしない筆者ですら、すぐにそのちょっと強面の顔(失礼!)が思い浮かぶほどの「FF」界の重鎮じゃあないですか。
プレッシャーから正直オファーを断ろうかとも思ったが、こちらにもゲームライターとしての意地がある。そこで筆者は一計を案じた。「一夜漬けの上滑りの質問をするより、知らないことを正直に伝えて、素直に疑問をぶつけてみよう」と。ある意味開き直りとも取られかねないこの企画。題して「MMORPGを遊べないいわば素人が、田中Pにいろいろ聞いてみました」。さあ、どうなる!?
インタビューにお答えいただいた田中弘道氏。ファミコン時代から「FF」シリーズの開発に関わり、その後も数々のビッグタイトルを手掛ける。エグゼクティブ・プロデューサー ソフトウェア開発担当にしてコーポレイト・エグゼクティブ オンライン事業推進部と、肩書きの長さがゲームに関わってきた年輪の深さを感じさせる。現在は、「FF XIV」の開発で、休む間もない日々を過ごしているとのこと。
―― MMORPGに関しては実はちょっと抵抗があって、ヘンな質問をするかもしれませんがご容赦ください。先程開発中の「FFXIV」をプレイさせていただきまして、第一印象がグラフィックが非常にキレイで、以前プレイしたことのある「FFXI」からすると、隔絶の世があります。
田中氏 ふふふ。試遊していただいたのは、βテストの前段階のものですが、α版に比べてグラフィックはかなり向上しているはずです。それに、オンラインゲームですから、サービスインしてからもずっと手は入れていきますよ。

E3で公開されたトレーラー映像より。「FF」らしい高品位なグラフィックで描かれる新たな世界の映像には、多くの観客注目が足を止めて見入らされていた。ちなみにこれ、いわゆるムービーではなく、ゲーム中のイベントシーンで見られるリアルタイム生成画像―― MMORPGというジャンルは、時間の経過とともにプレイヤーが成長していくこともあり、ゲームの“寿命”があるのではないかと想像するのですが、そのあたりはいかがなのでしょう?
田中氏 そうですね。「FFXI」の稼働時は「4〜5年くらいかね?」なんて話をスタッフ間でしていたんですけど、「ウルティマオンライン」や「エバークエスト」といった、「FFXI」より先にサービスを開始したタイトルも現役ですからね。短期で終わってしまうタイトルもある中、幸いプレイヤーの方々の支持もあって、今日まできました。
―― なるほど、それだけユーザーが熱心にゲームを支えているということですね。ところで、「FFXI」のユーザーから「FFXIV」へのユーザーデータの引継ぎはできるのでしょうか?
田中氏 いいえ、引き継ぐことはできません。データやゲーム性がまったく別なので、新規のサービスとして遊んでいただければと。ただ、インタフェースやアバターに関してはあえて共通の部分を残しています。当然「FFXI」をずっとやってきてくれて思い入れのあるユーザーさんもいますから、その人達がいるかぎり「FFXI」のサービスは継続していきます。
―― では、「FFXIV」で新しい世界観を構築するにあたって、特に意識した点はどのあたりでしょう?
田中氏 「FFXI」から「FFXIV」に移るユーザーさんのことを考えて、やはりアバターの見た目を「FFXI」と同じにしたことですね。ユーザーさんが愛着を持っているのは自分のアバターですから、それをそのままに移行したいだろうと。姿形は同じだけど、まったく新しい冒険が楽しめるということで、これまでのユーザーさんにはフレッシュな気持ちで遊んでもらえると思います。
―― MMORPGというゲームに対して「時間がかかるんじゃないか」とか「敷居が高いんじゃないか」と構えている人たちもいるかと思うのですが、「FFXIV」ではそういった意識を取り除く仕掛けはありますか? あえてコアではない人への施策というか。
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