「人間にはクリア不可能」と言われたシューティングゲーム、7年5カ月目にしてついに突破される:日々是遊戯
PS2版「怒首領蜂大往生」で新要素として追加されるも、あまりの難しさに「人間にはクリア不可能」と呼ばれた「デスレーベルモード」がとうとうクリアされたとのこと。
人類が弾幕に勝った瞬間
史上もっとも難しいシューティングゲームとして、シューティングゲームファンの間では長らく「人間にはクリア不可能」と言われ続けてきたプレイステーション 2版「怒首領蜂大往生」のデスレーベルモードが先日、発売から7年5カ月目にしてついに攻略されたそうです。
デスレーベルモードとは、PS2版「怒首領蜂大往生」で新しく追加された新要素のひとつで、他のゲームで言うところのいわゆる「ボスラッシュ」に相当するもの。アーケードモード同様、全5ステージ×2周で完全クリアとなるのですが、1周目に比べて2周目の難易度が異常なまでに高く、発売から7年以上が経っているにもかかわらず、これまでただ一人としてクリアできた人がいなかったのだそう。その難しさについては、以下の写真を見れば少しは感じていただけることと思います。
今回、そんな長すぎる戦いに終止符を打ったのは、ブログ「ひとりよがり日記」のMON氏でした。MON氏は9月23日のエントリ「神の不在証明」で、証拠のハイスコア写真とともにデスレーベルモードの「陥落」を読者に報告。ブログの説明によれば、クリアしたのは2010年9月18日の17時50分、PS2版発売から実に2718日(7年5カ月と1週間)目の出来事でした。
「人間には不可能」とまで言われていたデスレーベルモードを、まさか本当にクリアしてしまうとは……。この報告がきっかけで、MON氏は一躍ゲームファンの間で「時の人」に。クリア報告時のブログアクセスは普段の160倍にも増え、一時「軽度のネット恐怖症」に陥ったほどだそうです。
MON氏にメールで問い合わせてみたところ、クリアまでの最終的な試行回数は、2009年3月からの1年半だけでも軽く1800回以上、プレイ時間にして約500時間とのこと(それ以前については、散発的に挑戦しては挫折するというループの繰り返しで、細かいプレイ時間や試行回数については記録していなかったそう)。また、そもそも本編のクリアに丸2年、その後スコア的なやり込みでさらに丸2年くらいを費やしているそうで、これらの時間も考慮に入れれば「トータルで数千時間はかかっているのでは」(MON氏)とのことでした。
また、デスレーベルモードクリアまでの道のりについては、始めたその日に2周目には到達したものの、その後3面ボス「厳武(2周目)」ボスの異常な強さに一旦は挫折。ようやく突破口が見えたのは、なんと6年後の2009年3月のことだそうです(この間、ずっとデスレーベルモードに取り組んでいたわけではなく、本編の攻略などを並行して進めていた)。
さらにそこからの道のりも半端ではなく、真の最終ボス「緋蜂改」との初対面が2009年5月、「発狂」と呼ばれる最終段階まで「緋蜂改」を追い詰めることに成功したのが2010年の3月。クリアしたのが2010年9月18日ですから、「緋蜂改」の攻略だけでも1年4カ月以上を要した計算になります。並みのプレイヤーなら途中で諦めてしまいそうですが、「継続は力なり」とはよく言ったものです……。
クリアした瞬間の感想を尋ねると、「うれしいという感情よりも、ついに達成してしまったという驚きの方が大きかったです。とりあえず、ガッツポーズ後に涙が出ました(笑)」とMON氏。クリア動画については今のところ公開されていませんが、「近いうちに公開する予定ではいます」とのことなので、今後の公開を楽しみに待ちたいところです。
参考までに、MON氏が過去「ニコニコ動画」に投稿した、「緋蜂改」最終段階までのプレイ動画(※クリア動画ではないので注意)を貼っておきます。興味がある方はぜひ、「人類にはクリア不可能」と呼ばれる弾幕を、その目で実際に確かめてみてください。
DEVELOPMENT AND DISTRIBUTION BY ARIKA CO.,LTD.
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