「レイトン教授」がMobageでソーシャルゲームに DeNAとレベルファイブが業務提携
レイトン教授がソーシャルゲームに! DeNAとレベルファイブが共同開発し、Mobageを通じて世界展開する。
ディー・エヌ・エー(DeNA)とレベルファイブは6月21日、包括的な業務提携を結ぶと発表した。レベルファイブのタイトルを両社でソーシャルゲーム化し、「Mobage」を通じて世界展開していく。第1弾として、「レイトン教授」シリーズとMobageの「ロワイヤル」シリーズがコラボした「レイトン教授ロワイヤル」を国内向けに今秋から配信する。
「我々(DeNA)のソーシャルゲームのノウハウやプラットフォームとしての強みと、レベルファイブのコンソールゲームの開発力や企画力、海外での圧倒的な存在感――お互いの強みを持ち寄って共同で新しい市場を開拓していく」と、DeNA南場智子社長は意気込みを語る。
「ソーシャルゲームの中では未知の領域」 レイトン教授ロワイヤルとは
「君はレイトンの世界に入る 君が演じるのは誰か? 犯人はあなたかもしれない」――レイトン教授ロワイヤルは「推理RPG」だ。プレイヤーは「刑事」「市民」「犯人」になりきり、ほかのプレイヤーとかけひきしながら、相手の正体を推理して楽しむ。まずはフィーチャーフォン向けにスタートし、その後スマートフォンにも対応。世界でも展開していく。
「第1弾はお互いの1番大きなブランドを使ってやっていこう」(レベルファイブ日野晃博社長)という思いから、レイトン教授とロワイヤルという人気シリーズをコラボさせた。内容はこれまでのロワイヤルシリーズとは異なる「全く新しいものになっている」と日野社長は自信を見せる。「ソーシャルゲームの中では未知の領域。まったく新しいことをやろうというプロジェクト」(レベルファイブ小倉健プロデューサー)という。
両社の課題とは
Mobageは「国内最大級のゲームプラットフォーム」(DeNA守安功COO)だ。ソーシャルゲームを約1000タイトルそろえ、アイテム課金の流通額は月間100億円に上る。一方で、フィーチャーフォンは操作法や画面サイズといった制約があるため「なかなか新しいジャンルのソーシャルゲームが生まれにくくなっている」という課題もあったと、守安COOは明かす。
提携によって、レベルファイブはグラフィック面を、DeNAはシステム構築や運用を――という風に役割分担しながら、ソーシャルゲームの作り込みをスマートフォン展開を見据えた上で「両社でがっちりやっていく」(守安COO)計画。「レベルファイブのクリエイティビティーを生かし、新しいジャンルのソーシャルゲームを共同で産み出していきたい」と、守安COOは期待を寄せる。
レベルファイブ日野社長は「レベルファイブとしてはソーシャルゲームのインパクトは非常に大きくとらえている」が「スキルとしてはどうしてもそこに弱い部分がある」とコメント。DeNAと組むことで「利益面でもブランドイメージでも(ソーシャルゲームで)大きな結果を出すことを最終目標にしていきたい」と話した。
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