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» 2011年09月05日 10時32分 公開

「ICO」&「ワンダと巨像」ファンのための超ディープな裏話満載――「Great Scene Sharing」キャンペーンプレミアムイベント(3/3 ページ)

[蒼之スギウラ,ITmedia]
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トークは更なる深みへ。クリエイターとしてのふたりの“個性”に迫る!

 最後は、ひとつの作品にはこだわらず、クリエイターとしての個性や、作品を創作するにあたってのこだわり、ふたりの今後などについて話していただいた。

 2人のパーソナリティや、メンタル面を知れる、非常に珍しい機会なので、作品を追いかけているファンには、意外な発見があるかもしれない。

―― クリエイターとしての特性や、タイプについて。

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外山氏 上田さんは、持っている世界観が鮮烈なので、イマジネーションでゲームを作っていると見られがちなのですが、実は違うんです。本当はロジックが最初にあって、ゲームを作られる方ですよね。

上田氏 強烈なビジュアルイメージというものは当然あります。少年が背の高めな少女の手を引いているとか、広い草原に馬に乗った若者が佇んでいるとか。でも、それと同時にゲームのロジックも組み上がって行きます。世界の広さやキャラクター個々の目的は、後にゲームデザインの整合性、機能性を考えて作っていくようにしてあります。

外山氏 元々、上田さんはメディアアートをやっていたり、テクノロジー(ロジック)が考えの根っこありますよね。

上田氏 でも、僕たちの世代はだいたいそうなんじゃないかな。ビデオゲームからロジックというものを学びながら生きてきたので、僕らの世代の人間が、その大本から大きく外れるのは、むしろ珍しんじゃないかな。外山さんはいかがですか?

外山 近いところはあると思います。まずビジュアルイメージがあって、それをギミックに結びつけていく、という基本構造は変わりありません。印象深かったのは、当時僕がサイレントヒルを制作して、それについて飲みで上田さんとお話したときの話です。

上田氏 懐かしいですね。

外山氏 「サイレントヒル」を制作した当時は、当然遠景を描くようなマシンパワーはありません。「懐中電灯で照らしている場所しか見えません」という設定で、怖さをあおって、かつマシンパワーをごまかしていたんです。

上田氏 ICOも同じで、霧を濃くしたり、遺跡の周囲を海で覆ってしまったりして、同じ事をしていました。つまり、今ある技術を使って、最大限の表現をするにはどうすれば良いか……。と考えている、という点ではかなり似ていますね。

―― 制作におけるこだわりについて。

外山氏 ICOの、ヨルダのAIなんかは、そうとう頑張って作ったんじゃないですか?

上田氏 そこは僕の“一点豪華主義”が出てるんだと思います。スタッフが少なかったのもありますが、どこに力を入れるか、という点をしっかり決めて、そこに向けて全力を投入していましたから。……ところで、サイレントヒルで思い出したんですが、ICOの製作で、サイレントヒルの名前が出たことがあるんですよ。

外山氏 そうなんですか?

上田氏 ICOのゲームBGMは、いわゆるゲームのBGMというよりも、ポピュラーミュージックに近いものにしようと思っていました。ですが、それをどうスタッフに伝えていいのか分からない、というタイミングがありまして、その時にサイレントヒルを持ちだして「こんな感じだよ!」って聴かせました。

外山氏 それは嬉しいですね(笑)。一点豪華主義でも、今のBGMでもそうなんですが、なんとかして他と違うことをやろう、というのは、いつも考えていますよね。

上田氏 そうですね。そういう点でもやっぱり僕とは似てると思います。自分が作りたいもので、ビジネス的に成功させなければならないものを作りたいんですよね。自分の好きなものを作りたいから作っている人もいますし、逆にビジネスが先に立っている人もいます。

外山氏 僕たちの世代はちょうど、(開発者として)ゲームでできることが一気に広がった時代ですので、新しい作品を作れる環境にあったわけです。そういう意味ではすこし難しいですけどね。

―― 今後の活動について。

上田氏 「人喰い大鷲のトリコ」を、満足のいく形で完成させなければなりません。僕の信念として娯楽商品である以上、他の商品より優れたものだ、と感じてもらえるものにしたいです。仕事としてやっている以上、それがまっとうできないこともありますが、立場がある以上、それをまっとうできるようにしたいです。

外山氏 現在、PlayStation Vitaで「GravityDaze」を制作しています。苦労は多かったですが、かなり完成に近づいてきていますので、Vita共々よろしくお願い致します。

上田氏 9月22日に「ICO」と「ワンダと巨像」のHDリマスターが発売されます。これは、ファンである皆様が応援していただいたからにほかなりません。ですが、いつでも“最新作が代表作”となるように活動を続けてゆきたいと考えています。ぜひよろしければ、今後も応援していただけたらと思います。

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 ファンにはたまらないであろうこの対談、いかがだっただろうか。ちなみに、このイベントのきっかけとなったキャンペーン「Great Scene Sharing」は現在もまだ公式ホームページで期間は続いている。

 抽選で特別なグッズも入手できるとのことなので、もしまだ登録していないようなら、ぜひやってみるといいだろう。twitterやFacebook、mixiで、意外なところから同じ趣味の人が見つかるかもしれない?

(C)Sony Computer Entertainment Inc.


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