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» 2011年12月06日 12時19分 公開

日々是遊戯:制作費用は数百万円!? 完全自作の“フチコマっぽい乗り物”が楽しすぎる!

「Make: Tokyo Meeting 07」に出展されていた、歩行補助機「イヌコマ」に乗せてもらうことができました。これ、ハッキリ言って超楽しいです!

[池谷勇人,ITmedia]

「夢ってそういうものじゃないですか」

 週末、オライリージャパンが主催するものづくりイベント「Make: Tokyo Meeting 07」に参加してきました(リポートはこちら)。毎回様々なジャンルのMaker(自由な発想でテクノロジーを使いこなし、ものづくりを楽しむ人たちのこと)たちが集まり、自慢の工作物を持ち寄って披露しあう本イベントですが、中でも印象に残ったのが、体育館前で実演していた(架空会社)仁葉工芸さんの歩行補助機「イヌコマ」。実は昨年のイベントでも(それ以前もちょくちょく)見かけてはいたのですが、聞けばなんと実際に運転・試乗させてくれるとのこと。これは乗るしかない!

画像 タコ? それともフチコマ? 「乗ってもいいですか?」「どうぞどうぞ!」
画像 イヌコマを作った(架空会社)仁葉工芸さん。去年も確か見かけた記憶が

 ずんぐりとした丸っこいボディに4本足。全体はツヤのあるえんじ色で塗装されており、見た目は「攻殻機動隊」に出てくる多脚戦車「フチコマ」にそっくり(アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズではタチコマ)。足の裏には車輪がついていて、道路の上をすべるようにスーッと移動する。移動するたびに周りからは「おおーっ」「楽しそうー!」という声があがります。

 待っていると、順番が来たのでわくわくしつつ試乗。正面にステップがあるので、そこに足をかけて「よっこらしょ」と乗り込みます。コックピットはけっこう狭く、中では正座が基本。周りをすっぽりと機械に囲まれたドキドキ感は、小さい頃に作った秘密基地遊びにちょっと近いかもしれません。

画像 いよいよ試乗。よっこらしょっ、と、乗るのはちょっと大変
画像 ただいま操作のレクチャー中。と言っても、進みたい方向にレバーを倒すだけ

 操作はリモコンで行います。リモコンと言っても、ボタンが1つ、レバーが1本あるだけのごくシンプルなもの。操作も非常に簡単で、レバーを前後に倒せば前進・後退。左右に倒せばその方向に旋回します。まだ右スティックがなかったころの家庭用FPSが確かにこんな操作でしたね。ついでに「このボタンは何ですか?」と聞いてみると、「それは自爆ボタンなので押さないでください」だそう。お、押したい……!

 レバーはアナログなので、どれくらい倒すかによって速度が変わります。おそるおそる倒してみると……おおおお、動いた! スピードは歩くのと同じかちょっと早いくらいで、いつもより視点がちょっと高いのが妙に新鮮。ススーッと進んでいくと、周りからはやっぱり「楽しそう!」という声。はいっ、これ超楽しいです!

画像 「はい、レバーをゆっくり倒してくださいー」。おおおお動いた!
画像 イイイイイヤッホオオオオオオウ!

画像 ある程度進んだら方向転換。その場でクルッと回れます
画像 今度は来た道を逆戻り。イヤッホオオオオウ!

 ビックリしたのが方向転換のスムーズさ。車のようにカーブを描かなくとも、ほぼその場でクイッと後ろを向くことができます。これ、乗り物としてもかなり高性能なのでは……。ちなみに最高時速は6キロメートル以下とのことで、乗り物としてはシニアカーなどの「歩行補助車」に分類されるため、免許なしで誰でも公道を走ることができるのだそうです。

画像 夢のような試乗体験はアッと言う間に終了。仁葉工芸さん、ありがとうございました

 乗せてもらえたのはほんの2〜3分ほどでしたが、日常ではまず味わうことのできない不思議体験に、降りた後もしばらく興奮が収まらなかったほどでした。その後ちょっと話を聞いてみると、制作期間はだいたい2〜3年ほど、制作コストについては「普通のクルマが余裕で1台買えちゃうくらい」とのこと。それを聞いて、たぶん「うわぁ」という顔をしていたのか、すかさず筆者の質問を先読みしたかのように「夢ってそういうものじゃないですか(笑)」と答える仁葉工芸さんの笑顔に、あらためてものづくりの魅力と奥深さを痛感したのでした。お見事です!



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