ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」は今回が最終回です!:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(4/5 ページ)
そのほか、取り上げたかったゲームいろいろ
「シャイニング&ザ・ダクネス」(セガ)も、わたしが好きだったゲームのひとつ。「ウィザードリィ」(サーテック/アスキーほか)に代表される3D視点のRPG……といっても立体的に表示されるという意味の「3D」ではなくて、グラフィックが今で言う一人称視点で描かれているという意味だ。3DSなど立体視できるゲームが身近になった今では、こういう説明が必要だからややこしい。
で、その3D視点のRPGには、「ウィザードリィ」をはじめ、「デジタルデビル物語 女神転生」(アトラス/ナムコ)や「スーパーブラックオニキス」(BPS)など、難度の高いものが多かった。「シャイニング&ザ・ダクネス」は、3D視点でありながら、難易度を「ドラゴンクエスト」並みに抑えており、この手のゲームに慣れていないプレイヤーにも取っつきやすかった。
シリーズ作品の「シャイニングフォース 神々の遺産」(セガ)も、「ファイアーエムブレム」(任天堂)より難易度をやや低めに抑えた、シミュレーションRPGといえる。
……あ、こうして書いてみると、けっこう書くことあったなあ。「セレクション」や「シャイニング&ザ・ダクネス」をこの連載で取り上げてなかったのは、単に“ゆかりの場所”が思いつかなかったからか。
RPGでは「ミネルバトンサーガ」(タイトー)や、「ゴッドスレイヤー はるか天空のソナタ」(SNK)も、連載のかなり初期からリストに入っていた。特に「ミネルバトンサーガ」は、地味ながらも完成度の高いRPGで、独特の戦闘システム、バッテリーバックアップ、傭兵を雇えるなど、数多くの特徴を備えていた。
「ときめきメモリアル」(コナミ)も好きだったけど、発売当時にプレイして、わたしが感じたこととほぼ同じことを、既に知人がサイトに書いていて、しかもわたしより深い考察をされていた。なのでそれ以降、このゲームについて書けなくなった。ちなみにその知人は今、新聞記者になっているらしい。
最後は秋田の刈和野へ
ほかにも取り上げたかったゲームはいろいろある。バンゲリングベイ、ボンバーマン、つっぱり大相撲、刻命館、スーパーマリオUSA、スーパーマリオカート、カエルの為に鐘は鳴る、ミスタードリラー、サルゲッチュ、闘神伝、ラリーX、ボスコニアン、ロードランナー、倉庫番、Mr.DO!、テクモボウル、おたくの星座、ツインゴッデス、餓狼伝説、パラッパラッパー、ファミリージョッキー、マリオとワリオ、せがれいじり、麻雀、4人打ち麻雀、アイスクライマー、バルーンファイト、バブルボブル、F1サーカス、Dの食卓、メタルギア、メトロイド、メトロクロス、スカイキッド、アレックスキッド、ダンジョンキッド、そしてファイナルファンタジー……。
きりがないからこのへんにするが、最後に1つだけ。実はもし去年の震災がなかったら、「フロッガー」(コナミ/セガ)を取り上げる予定だった。
ITmediaガジェットに変わると聞き、てっきり編集長も変わるものだと思いこみ、「お疲れ様でした」という意味を込めて、編集長の地元の秋田県に行こうと思った。だから「フロッガー」を取り上げようと考えたのだ。
なぜ秋田でフロッガーかといえば、25年ほど前にミニ独立国として活動していた「秋田カエル村」が、秋田県西仙北町(現・大仙市)刈和野にあったから。カエルの出てくるゲームはいくつかあるが、やはり原点はフロッガーかなあと。
「ミニ独立国」というのは、自治体や観光協会、あるいは民間団体が、観光PRなどの目的で作った架空の独立国。国旗や国歌が制定され、その土地の歴史や特産品にちなんだコンセプトがあった。井上ひさし氏の小説「吉里吉里人」に触発され、1980年代を中心に全国各地で建国された。
吉里吉里国(岩手県大槌町)、ニコニコ共和国(福島県二本松市岳温泉)、いずもオロチ王国(島根県出雲市)、新邪馬台国(大分県宇佐市)、ヨロンパナウル王国(鹿児島県与論町)などが有名どころか。
1986年の夏と1987年の冬に、「ミニ独立国オリンピック」が開催されている。夏の開催地は銀杏連邦(東京都八王子市)。そして冬の開催地が、秋田カエル村だった。
実はわたしも「明るくやろうよ共和国」なるミニ独立国を作っていた。八王子の夏季大会には出場したが、冬季大会には行けなかった。当時は中学生だったので、秋田まで行くのはさすがに無理だった。
だから刈和野に来たのは今回が初めて。レセプション会場となった公民館を見る。その後、競技会場となった小学校まで歩いてみた。凍りかけた雪道で2度ほど転ぶ。校庭を見て満足して引き返したが、実は冬季大会が行なわれた後、小学校は一度移転していたらしい。後から知った。結局わたしは、何度も転んだり足を滑らしたりした末に、全く関係ない場所に行っていたのだ。
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