ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」は今回が最終回です!:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(1/5 ページ)
前回に引き続き、6年間の連載の中で、候補に挙がりながら取り上げられなかったゲームについて。今回は、取り上げられなかった理由がこの連載ならではというゲームが中心。連載最終回は第97回です。
12都市全部行ったことはあるんだよ。行ったことは
前回は、「時間がかかるし時間が読めないし、時間をかけても結局クリアできないものもあるから、ゲームの記事を書くのは大変だなあ」的なことを書いたけど、今回はまず、この連載ならではの理由で取り上げることができなかったレトロゲームについて書くことにしよう。
第1回から、「取り上げるゲームにゆかりのある土地へ行って写真を撮る」ことが、この連載の恒例となっていた。もともとは「ゆかりのある土地や、似た景色の場所でゲームをプレイしたら、より臨場感が得られるのではないだろうか?」という実験から始まったもので、「ディグダグ」(ナムコ)や「ファミスタ」(ナムコ)、「F-ZERO」(任天堂)などの記事では、実際にこれを検証している。
とはいっても、特定の土地にゆかりのあるゲームばかりじゃないので、かなりのこじつけで、ゆかりの土地をでっち上げることも多かった。「超兄貴」(メサイヤ)の、“マッチョな兄貴が出てくるからハママッチョ(浜松町)”はその最たるケースといえる。
一方で、実在する土地にゆかりのあるゲームでありながら、“その場所に行くのが難しい”という理由から、当連載で取り上げられなかったゲームもかなりある。ゲームそのものには関係のない理由なので、我ながらはなはだ理不尽だとは思うが。
「センチメンタルグラフティ」(NECインターチャネル)などはその代表格だろう。ゲームの舞台は、札幌、青森、仙台、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、高松、広島、福岡、長崎。全国12の都市に、12人のヒロインが暮らしているのだ。全都市回るのはえらい時間とお金がかかるだろう。まあ、ストックしてある写真を使えば、どこへも行かずに書くことも不可能ではないが。
日本のかなり広い範囲が舞台となるゲームは、ほかにも「桃太郎電鉄」シリーズ(ハドソン)や、「信長の野望」シリーズ(コーエー)がある。「スーパー桃太郎電鉄」をプレイして、ゲーム内で回ったルートを後日実際に回る、という企画を思いついたのだが、何日かかるか分からないので実行できなかった。
「電車でGO!」もシリーズ各作品を合わせれば、全国かなりの場所が舞台となっている。第1作に出てくる山陰本線は、現在の嵯峨野観光鉄道のルート。紅葉の時期に行きたかったなあ。個人的には、難易度設定を変えて景色を見ながらだらだらプレイできる「電車でGO! 旅情編」が好きだった。観光案内も充実していたし。
北海道と沖縄は遠い……
全国を網羅してなくても、舞台が広範囲にわたっているゲームは取り上げづらかった。例えば、東北地方全域を舞台とした、「独眼竜政宗」(ナムコ)や、「美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語」(フォグ)。「独眼竜政宗」に出てくる全部の城を巡ろうと思ってたけど、大変すぎるので断念した。「太閤立志伝」(コーエー)の舞台探訪をやったことならあるけど、あれもけっこう時間がかかった。
北海道を舞台とした、「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」(アスキー)、「北へ。」(ハドソン)、「風雨来記」(フォグ)も取り上げられず。なにせ北海道は、日本の面積の20%以上あるだけに、道内の多くの場所で物語が展開するこれらのゲームを、舞台探訪しようとするとえらいことになる。車が運転できればまだいいのだが。運転免許は持っているけど、もう少なくとも15年は運転していない。
車といえば、全国の高速道路が舞台となる「爆走デコトラ伝説」(ヒューマン)も、舞台となった現地に行きづらい。ゲームシステムもシナリオも雰囲気も独特なゲームなので、取り上げたかったのだが。
「源平討魔伝」(ナムコ)の舞台も、九州から鎌倉までに及ぶ。まあそれ以前に、わたしはアクションが苦手で、このゲームもほとんど進めなかった。ただ、ファミコン版はRPG風ボードゲームだったので、あれなら何とかなったかもしれない。
あと、ゲームそのものの舞台ではないが、もし「ドラゴンクエストII」(エニックス)を取り上げることがあったら、沖縄に行きたかった。イメージソング「Love Song 探して」を歌っていた牧野アンナさんが、沖縄アクターズスクールの出身で、後に同スクールのチーフインストラクターを務めておられたからだ。
あ、でも「Love Song 探して」は、千葉ロッテマリーンズの応援歌に使われていたから、わざわざ沖縄に行かなくても、幕張で良かったのか……。
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