「プラレス3四郎」の神矢みのる先生とロボットプロレス主宰ミステル・タマオ総統の「プラレスvsロボレス対談」が実現!!(1/4 ページ)
「プラレス3四郎」作画担当、神矢先生とロボットプロレス主宰タマオ総統に、マンガとロボットプロレスの共通点、エンタテインメントとしての難しさ、マンガならではのロボットの表現方法、ロボットとAKB48の意外な共通点などなどを語っていただいた。人気プラレスラー「桜姫」の衝撃(?)の誕生秘話も。
ロボレスで思い出すのは、そうあのマンガ
二足歩行ロボットが殴る、蹴る、投げるのプロレスを繰り広げるという、ロボットプロレス「できんのか!」の紹介記事を読みながら、ある年代の読者諸兄姉ならば思い浮かべていたのではないでしょうか、あのマンガを……。筆者もご多分に漏れず思い浮かべていました。そのマンガのタイトルとは……そう、「プラレス3四郎」です!
(C)牛次郎/神矢みのる(秋田書店)
30年前に描かれたロボットプロレスの世界
先日、熱く語ってくれたロボットプロレス団体「できんのか!」主宰ミステル・タマオ総統でしたが、その際に「実はあの『プラレス3四郎』の神矢先生も観戦されたことがある」という情報を得ていました。それもあって、取材申し込みをしたところ「ロボットプロレスのためなら喜んで!」と神矢みのる氏に快諾していただけたので、今回の「プラレスvsロボレス対談」実現の運びとなりました。
念のため、マンガ「プラレス3四郎」で描かれた「プラレス」がどういうものかを解説しておくと、“マイコン”内蔵の格闘技用フィギュア「プラレスラー」を闘わせる競技で、操縦はパソコン(キーボード)で行います。誤解を恐れずにいうと、ロボットプロレスのような世界が30年前にすでに描かれていたわけです。残念ながらコミックは絶版となっていますが、電子書籍化されており1巻の一部を試し読みすることもできます。
対談は3月11日、秋葉原(東京都千代田区)にあるロボットを遊んで学ぶことができる体験型のショップスペース、ROBOSPOTで行われました。実はこの日、同所でロボットプロレスが海外のテレビ番組から取材を受け、その闘いの収録がありました。神矢氏も、収録を観戦した後での対談となりました。
マンガとロボットプロレスに共通点あり
―― まずは本日の闘いをミステル・タマオ総統に振り返っていただきたいのですが……。
タマオ総統 今回は英国からの刺客ロボレスラー、ブルドック・ニンジャの訪日を受け「できんのか!」の勇士たちを急遽結集した。ブルドック・ニンジャは、日本製のパーツが多く使用されていたこともあって、ロボットのポテンシャルは高いものがあったが、いかんせん制御ソフトウェアの荒さが目立っていたな。歩行時の不安定さ、武器を振った際に転倒していたところを見ると、モーションの作り込みが甘かったようだ。聞いたところでは、英国からの遠征スケジュールがハードだったために十分に調整時間が取れなかったそうだ。せっかく忍者装束などの衣装、刀や楯などの小物が良く作り込まれていたので、ベストコンディションでなかったのは惜しまれるな。
―― なるほどそういう経緯があったのですね。経緯といえば神矢さんが「ロボットプロレス」を観戦するようになったきっかけはどんなものだったのでしょうか?
神矢氏 最初はロボットプロレスではなく、二足歩行ロボットによる格闘競技大会、ROBO-ONEの審査員として呼んでいただいたんですね。それから、マンガの取材も兼ねてほかのロボットイベントにも足を運ぶようになって、ロボットプロレスも観戦したりするようになったんです。ほかのロボット競技会にも見どころはいろいろありますが、エンタテインメント性ということではロボットプロレスは演出面など、マンガに通じるところがあっておもしろいですね。
―― いま演出というお話が出ましたが、ロボットが登場するマンガの演出面でいちばん気をつけている点はどこなのでしょうか?
神矢氏 それはもうエンタテインメントを追求することで、「いかに嘘をリアルにおもしろく見せるか」に尽きます。まあ、ロボットものがというよりマンガすべてにいえることですが、いかに自分の都合の良い設定だけ見せつつ、読者を説得していくかですね。
―― そのあたり、ロボットプロレスも同じエンタテインメントとして、演出面での共通点はあるのでしょうか?
タマオ総統 ロボットプロレスにも神矢先生がおっしゃったように、嘘というか虚構のストーリーをうまく見せるという要素はある。映画やドラマに比べたら茶番といわれてしまいそうなことでも、しっかり配役して撮影し、ちゃんと手間暇かけて編集して見せる。何度も繰り返される引退試合や北京から謎のレスラーが挑戦など、三流芝居かもしれないが、それを個々のレスラーのキャラクターを作って大まじめにシナリオを書き、真剣にやって、いかに一流に見せるかどうかだと思っている。
「できんのか! 10」では、生中継という設定で撮影した映像を上映し実況するという試みをしてみたのだが、これが思った以上に好評だった。映像を仕込むほかにも、実況をプロのリングアナであるスペル松田氏にお願いしたり、実際にプロレスで使用されるのと同じゴングを使っているのも、カタチとして一流のエンタテインメントショーとして見せるためだ。作り手の一生懸命さ、真剣さというものは観客に伝わるものだと私は思っている。
神矢氏 そこはマンガにも似たところがありますね。雰囲気作りというか、設定をしっかりしてキャラクターの背景までを描くことで、オモチャみたいなものがやっていることでも感情移入してもらってリアルに見せる。プロレスだけでなく、ほかの格闘技でもそうですが試合だけポンと見せられても、感動できないのと同じです。選手が今まで歩んできた道のり、人生のようなもの知ったとき、観客は初めて一緒になって感動できるんですね。
ロボットということでは、無機物同士の闘いですから、そのままでは感情移入が難しい。だから、ストーリー性、キャラクターの背景が必要になってくる。闘いの前の一見どうでもいいようなエピソードも必要不可欠で、そのロボットを一瞬で好きになれるような逸話、感情移入できる設定を作るというのは重要なことです。マンガでもロボットプロレスでもそうですが、観客はどちらかの味方になって応援して観戦するとき感情移入できて、あたかもロボットに生命があるかのように感じるんですね。ロボットプロレスの試合を見ている子供の反応を見て、マンガのストーリーのインスピレーションが得られることもありますよ。「ああ、子供はこういうシーンで喜ぶんだ」というのがリアルに分かるんです。
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