「丸の内タニタ食堂」には、200万円オーバーの最高グレード業務用体組成計があるガジェット視点の体験記(1/3 ページ)

オープン以来、「大盛況!」「整理券配布!」「キレーな管理栄養士さん常駐!」といった話題ばかりが先行しがちの「丸の内タニタ食堂」だが、実は様々なタニタ製ガジェットが活躍している。

» 2012年04月27日 09時10分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 タニタ製品といえば以前、体組成計インナースキャン活動量計カロリズムなどを紹介してきた。その2つもなかなかにこだわりのある製品だったが、今回取材する「丸の内タニタ食堂」でも、タニタ製品が大活躍しているとのことで、興味津々で取材することにしてみた。

画像 場所は、東京都千代田区丸の内3-1-1 丸ノ内国際ビルヂング地下1階。有楽町駅寄り帝国劇場隣のビルだ。営業時間は、平日の午前11時から午後3時までで土、日、祝祭日は休み。現在、入店には当日午前8時30分から配布される整理券が必要となっている

各テーブルにスケールとタイマーを常備

 タニタの社員食堂がのコンセプトがベースになっているだけあって、食券を買ってセルフサービスで食事するシステムなのだが、テーブルにつくとデジタルクッキングスケールとデジタルタイマーがある。

 食事というのは、おかずで栄養バランスをとって、ご飯で調整するのが摂取カロリーを管理しやすいのだそうで、デジタルスケールは「ご飯を計量して食事の総カロリー摂取量を調整する」ためのもの。

 タイマーは1食、「20分以上時間をかけて食べる」ということを徹底してもらうためのものです。これはゆっくり食べることでちゃんと咀嚼して消化に良いようにということもあるが、食事してから満腹中枢が刺激されるまで一般的に20分かかると言われているそうで、食べ過ぎを防ぐとういう意味も。スケールは、4月に発売されたKD-195に随時置き換える予定だ。

画像 折りたたんで置かれているタニタ製デジタルスケールとデジタルタイマー。スケールはご飯を計量して摂取カロリーを知るためのもので、タイマーは食事をする時間を計測するためのもの。「丸の内タニタ食堂」では、1食20分以上を推奨している

 メニューは、タニタの社員食堂の人気メニューから厳選された「日替わり」と「丸の内タニタ食堂」の完全オリジナルでレシピ本にも掲載されていない「週替わり」の2種類。2種類しかないのは、もちろん手抜きやコストダウンのためではなく、選択できるメニューを絞り込むことで栄養の偏りをなくすための手段。

 「まんべんなく選んでいただければ、栄養バランスがより良くなります」と担当者が言うように、多くのメニューを用意したとしても、毎食同じメニューを選ばれてしまっては意味がない。例えば、毎昼カレー、毎昼麺類になりがちな人でも、「丸の内タニタ食堂」に来れば自動的にご飯と野菜たっぷりの定食を食べることになる。メニュー2種には、ほかの日は偏りのある昼食になっていても、週3日でもタニタ食堂に来てもらうことで食生活を改善したいという「丸の内タニタ食堂」スタッフの願いが込められている。

画像 左が800円の「日替わり定食」で、右が900円の「週替わり定食」。それぞれご飯と汁物、おかず2品は共通で、中央のメインディッシュが異なる。どちらにも毎食10種類の野菜が使用されており、500キロカロリー前後、塩分3グラム前後だ。歯ごたえがあるように、素材が大きめに切られているのも特徴

気になるお味と量は?

 さて気になるお味だが、特に味気ないとは感じなかった。もちろん牛丼つゆだくとか、こってり濃厚ラーメンに比べたら、あっさりした味だろう。それでも、「あっさり目の味付けだな」というよりも「油がくどくない」といった印象のほうが強かった。汁物が軽く酸味のある味付けだと、煮物はうっすら醤油味、菜物には爽やかな辛みがあるというように、味が濃くなくてもいわゆる三角食べをしたときにそれぞれの味が際立つような、飽きさせない工夫があるのもうれしい配慮だと思った。

 味覚というのは個人個人のものがあるので、「そう感じないからおかしい」ということはないと思うのだが、あまりに「濃い口」に慣れてしまって、そういった食品ばかり口にしていると、塩分や糖分、脂肪の過剰摂取に陥りかねない。ここはひとつ、この定食を自身の味覚チェックに利用してみるのもいいかもしれない。

 次に量だが、「日替わり定食」を完食し「週替わり定食」のメインディッシュの鶏肉を一口、野菜を一口試食したみたが、「日替わり定食」だけでお腹いっぱいになりボリューム不足は感じなかった。おかずが3品あるので、視覚的にボリュームが感じられる点も影響しているかもしれない。

 ただ、筆者は自他ともに認める小食なので、ここいらはあまりアテにならないかも。しかし、「マラソンと長距離の自転車走行が趣味です」ということでもない限り、オフィスワークがメインのビジネスマンやOLの皆さんはおそらく通常の成人が必要とされるカロリー摂取量で十分なはず。そうなると、この「丸の内タニタ食堂」のカロリー計算された定食が昼食としてちょうど良いカロリー摂取量です。これで足りないと感じるということは、普段食べている食事の量が果たして適正なのか? という疑惑が生じる。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」