「丸の内タニタ食堂」には、200万円オーバーの最高グレード業務用体組成計がある:ガジェット視点の体験記(1/3 ページ)
オープン以来、「大盛況!」「整理券配布!」「キレーな管理栄養士さん常駐!」といった話題ばかりが先行しがちの「丸の内タニタ食堂」だが、実は様々なタニタ製ガジェットが活躍している。
タニタ製品といえば以前、体組成計インナースキャンや活動量計カロリズムなどを紹介してきた。その2つもなかなかにこだわりのある製品だったが、今回取材する「丸の内タニタ食堂」でも、タニタ製品が大活躍しているとのことで、興味津々で取材することにしてみた。

各テーブルにスケールとタイマーを常備
タニタの社員食堂がのコンセプトがベースになっているだけあって、食券を買ってセルフサービスで食事するシステムなのだが、テーブルにつくとデジタルクッキングスケールとデジタルタイマーがある。
食事というのは、おかずで栄養バランスをとって、ご飯で調整するのが摂取カロリーを管理しやすいのだそうで、デジタルスケールは「ご飯を計量して食事の総カロリー摂取量を調整する」ためのもの。
タイマーは1食、「20分以上時間をかけて食べる」ということを徹底してもらうためのものです。これはゆっくり食べることでちゃんと咀嚼して消化に良いようにということもあるが、食事してから満腹中枢が刺激されるまで一般的に20分かかると言われているそうで、食べ過ぎを防ぐとういう意味も。スケールは、4月に発売されたKD-195に随時置き換える予定だ。

メニューは、タニタの社員食堂の人気メニューから厳選された「日替わり」と「丸の内タニタ食堂」の完全オリジナルでレシピ本にも掲載されていない「週替わり」の2種類。2種類しかないのは、もちろん手抜きやコストダウンのためではなく、選択できるメニューを絞り込むことで栄養の偏りをなくすための手段。
「まんべんなく選んでいただければ、栄養バランスがより良くなります」と担当者が言うように、多くのメニューを用意したとしても、毎食同じメニューを選ばれてしまっては意味がない。例えば、毎昼カレー、毎昼麺類になりがちな人でも、「丸の内タニタ食堂」に来れば自動的にご飯と野菜たっぷりの定食を食べることになる。メニュー2種には、ほかの日は偏りのある昼食になっていても、週3日でもタニタ食堂に来てもらうことで食生活を改善したいという「丸の内タニタ食堂」スタッフの願いが込められている。

気になるお味と量は?
さて気になるお味だが、特に味気ないとは感じなかった。もちろん牛丼つゆだくとか、こってり濃厚ラーメンに比べたら、あっさりした味だろう。それでも、「あっさり目の味付けだな」というよりも「油がくどくない」といった印象のほうが強かった。汁物が軽く酸味のある味付けだと、煮物はうっすら醤油味、菜物には爽やかな辛みがあるというように、味が濃くなくてもいわゆる三角食べをしたときにそれぞれの味が際立つような、飽きさせない工夫があるのもうれしい配慮だと思った。
味覚というのは個人個人のものがあるので、「そう感じないからおかしい」ということはないと思うのだが、あまりに「濃い口」に慣れてしまって、そういった食品ばかり口にしていると、塩分や糖分、脂肪の過剰摂取に陥りかねない。ここはひとつ、この定食を自身の味覚チェックに利用してみるのもいいかもしれない。
次に量だが、「日替わり定食」を完食し「週替わり定食」のメインディッシュの鶏肉を一口、野菜を一口試食したみたが、「日替わり定食」だけでお腹いっぱいになりボリューム不足は感じなかった。おかずが3品あるので、視覚的にボリュームが感じられる点も影響しているかもしれない。
ただ、筆者は自他ともに認める小食なので、ここいらはあまりアテにならないかも。しかし、「マラソンと長距離の自転車走行が趣味です」ということでもない限り、オフィスワークがメインのビジネスマンやOLの皆さんはおそらく通常の成人が必要とされるカロリー摂取量で十分なはず。そうなると、この「丸の内タニタ食堂」のカロリー計算された定食が昼食としてちょうど良いカロリー摂取量です。これで足りないと感じるということは、普段食べている食事の量が果たして適正なのか? という疑惑が生じる。
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