「カロリズム エキスパート」で、デスクワークからジョギングまで活動量を計ろう:散歩するガジェット
7月に発売されたタニタの活動量計「カロリズム エキスパート」。「カロリズム」に新開発のカロリズムエンジンPROを搭載した、よりスポーティなモデルということなので、1週間データを計測してみました。
「安静」「生活」「歩行」「走行」を自動判別
「売れるのには理由がある:商品がマネされるぐらいでないと――タニタの活動量計『カロリズム』」でも取り上げた、活動量計「カロリズム」に新開発のカロリズムエンジンPROを搭載した、よりスポーティなモデル「カロリズム エキスパート」が7月に発売されました。「カロリズム DIET」を試用した際には座り仕事による運動不足が浮き彫りとなった筆者ですが、「カロリズム エキスパート」ではいったいどうなるのか興味津々です。
活動量計は、日々の行動でどれぐらいカロリーが消費されているかの目安を視覚化してくれるというもので、万歩計とは違い、洗濯物の取り込みなど歩行が伴わないその場でする家事も計測してくれます。「カロリズム エキスパート」のカロリズムエンジンPROは、従来のカロリズムに比べて計算処理能力が2倍となり、6秒ごとに「安静」「生活」「歩行」「走行」の4つの行動判別ができるということなのですが、そもそもほとんど走らない生活を送っている筆者の場合はどうなるのでありましょうか?
初期設定は簡単
「エキスパート」といえども、使用方法は従来機と同じくいたって簡単です。ボタン電池を入れたら、年月日、時刻と使用者の生年月日、性別、身長、体重、体脂肪率などを入力し、付属のクリップで胸のあたりに固定するだけ。表示は「表示」ボタンを押すことで、「総消費エネルギー量」「脂肪燃焼量」「活動時間」「距離」「歩数」の順番で切り替わり、「メモリ」ボタンを押せば過去14日分さかのぼることもできる、というのが大雑把なところです。そのほか詳細は「カロリズム エキスパート」のホームージをご覧ください。
実際の行動分析グラフ、7日間分
さて、それでは実際に記録した筆者のデータを見てみましょう。「カロリズム エキスパート」にはパソコンにデータを転送する機能などはないので、デジカメで液晶表示を直撮りして画像編集ソフトで並べています。日付が8月といささか古いのは、撮影は終わっていたものの、なかなか画像編集に取りかかれなかったためで筆者の不徳の致すところです。
「歩数」が33歩、111歩と明らかに数値が少ない28日と25日はカゼを引いて寝込んでおり、寝たり起きたりだったためです。26日は「キャラホビ2012」取材で幕張メッセを半日歩き回り、30日はとある企業への取材で駅からの往復をバスを使わず歩いたため「歩数」が1万歩を越えています。相変わらずといいますかなんといいますか、自宅で作業していた日と取材に行った日とで、極端な結果となりました。
「走り」の判別は正確なのか?
さて自分の活動傾向が見えてきたところで、「カロリズム エキスパート」ならではの部分を見てましょう。「走り」の判別はどこまで正確なのでしょうか? とはいえ、「特に走った記憶もないからなあ……」とデータを確認していたところ、「走り」が1目盛りだけあるグラフを発見しました。「え?」と思ってよくよく考えてみたらば、26日は取材の帰り、機材を買いに行った秋葉原の中央通りの横断歩道の信号が変わりかけたとき「走った」ということに思い当たりました。タニタの3軸加速度センサー恐るべし、カロリズムエンジンPRO恐るべし、筆者の記憶よりよっぽど信用できるということが判明しました。せっかくなので、近所を軽く走っての計測もしてみたのですが、もちろんちゃんと「走り」として計測されていました。
運動不足解消のきっかけに!
筆者は、このところランニングコンピュータや自転車対応GPSなどを使う機会に恵まれました。それらのどれも精度など問題ないと感じたのですが、やはりネックは価格だと思います。マラソンや自転車レース、トライアスロンに参加するというような明確な目的があれば、相応の投資も良い結果に結びつくでしょうし、そういった本格的な機器をおすすめします。しかし、「運動不足を解消したい」という場合に、何万円するガジェットをいきなり用意するのはどうなんだろうかと。その点、この「カロリズム エキスパート」ならば比較的リーズナブルです。
ただし、個人的にはやはりパソコンへのデータ転送機能はあってもよいと思ってしまいました。ランニングコンピュータを使用したときにも、パソコンにデータを転送して走行距離など確認できるのは良いと思いました。アスリートでもない、ただのオジサンが健康のために走ったとしても、誰もほめてくれないわけですが、「これだけ走ったか!」というのが視覚化されると「明日もやろう!」とモチベーションも上がるというものです。リーズナブルな価格維持とのトレードオフになるので要検討ということなのでしょうが、
「スリープスキャン」をはじめタニタ製品でパソコンにデータ転送されるものはすでにありますから、「カロリズムシリーズ」の今後の展開にも期待したいところです。
それから単体で見ると小さく、軽量な「カロリズム エキスパート」ですが、実はほかの「カロリズム」シリーズの機種はもっと小さく、軽量です。「カロリズム エキスパート」発売以降も併売されていますので、購入の際にはサンプルを手にしてみることをおすすめします。スマートフォンに比べれば小型で軽量なのですが、胸の位置に1日中装着することになりますので、気になるシーンもあるかもしれません。とりあえずジョギングはする予定はなく、あくまでも日常生活においての消費カロリーが知りたいという場合や、ダイエットに使いたいという場合ははほかの「カロリズム」を検討してみるのも良いでしょう。
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「口から入るカロリーのことをすごく気にするのに、消費したカロリーを気にしないのはおかしいのでは?」 そんな疑問から新カテゴリー製品、活動量計「カロリズム」が誕生した。
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