Apple Watch 発売から2カ月 その便利な使い方とは“ウェアラブル”の今(1/2 ページ)

Apple Watchを使い始めてから2カ月が経過し、いろいろな使い方を試した結果、だいぶ自分の中でその位置付けがはっきりしてきた。その機能は着実に生活の中で役立つものになっている。

» 2015年07月06日 06時30分 公開
[松村太郎ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 前回、発売から2カ月が経過した「Apple Watch」が、今どんな状況にあるかを、販売台数の予測や人気のカラーなどを元に考察したが、今回はそのApple Watchが今自分の中でどういう位置付けになっているのかを紹介しよう。2カ月間使ってみて、これまでに試し、定着した使い方について振り返ってみたい。

Apple Watchの使い方 2カ月間で定着した使い方を振り返る

最大の懸案? 充電のタイミングは朝

 噂レベルではあるが、今秋にも発表されるとみられるApple Watchの次のモデルでは、バッテリーの持続時間が改善されることが期待されている。

 サイズや重さを変えずに容量を増やすことができるのかは分からないが、これまでのiPhoneやiPad、Macがそうであったように、より高速で電源効率の良いプロセッサを採用して、バッテリー持続時間を改善させるのではないか、と考えられる。

 もっとも、iPhoneやiPadは、高精細ディスプレイの搭載と薄型化という、より電力を使い、バッテリー搭載量を減らさなければならないハードウェア・デザイン上の厳しい条件下で、バッテリー持続時間を減らさないようにするために腐心してきたようではある。

 さて、現在のApple Watchのバッテリーは18時間の持続としているが、42ミリモデルであれば、例えば筆者の使い方では、朝7時30分に装着して23時間経過すると、だいたい10数%の残量になる。

 その感覚がつかめてきたため、Apple Watchを着けて寝て、手首の振動で静かに6時に起き、そこから充電を始めるというサイクルがちょうど良くなってきた。

時計としての機能をフル活用

 これは個人差もあるが、筆者にとっては音の目覚ましよりは(今のところ)手首の振動の方がすっきりと、確実に起きられる。もっとも、Jawbone UPの時もそうだったが、だんだんこの振動にも慣れてきてしまうんじゃないか、とも考えている。

 時計を再び日常的に身に着けるようになって、時間の確認に変化が生じた。時間を知るためにiPhoneを見なくなったこと、サンフランシスコにいながら時差がある東京と仕事やコミュニケーションを取るため、東京時間を瞬時に確認できるようになったことを、便利に感じている。

 それだけでなく、タイマーを頻繁に使うようになった。例えば洗濯機や乾燥機の時間、風呂にお湯を張る時間、うどんをゆでる時間など、主に家事方面で役に立っている。加えて、15分、もしくは25分集中して仕事をしたいときにも、利用している。

 タイマーのセットでホーム画面を使うことはなく、コンプリケーションズに配置したタイマーのモジュールをタップして、デジタルクラウンで時間を設定する。

 それ以上に、特に家事をしているときに便利なのが「Siri」だ。デジタルクラウンを長押ししてSiriを起動し「13分のタイマーをセット」と言うか、手首を返して文字盤を表示させて「ヘイSiri、13分のタイマーをセット」と言えばカウントダウンを始めてくれる。

通知のカスタマイズは必須

 Apple Watchを使い始めると、Apple Watchを装着している際には、iPhoneに届く通知をApple Watchで見ることができる。しかし使い始めてすぐに、すべての通知がApple Watchに送り込まれてくる必要はない、と理解できる。

 そこで、iPhoneのApple Watchアプリの「通知」の項目で、Apple Watchに送りこむ通知を選択する。メッセージ、メール、LINE、Facebookメッセージなど、コミュニケーション関連の通知はオンにしておいても良いだろう。

 しかし、現状Apple Watchでは返事をすることができないSNSアプリの通知や、Apple Watchでは視聴できないビデオアプリ、プレイできないゲームの新着通知などは、Apple Watchに届く必要はないはずだ。

 便利なのはニュースアプリの新着情報。例えばYahoo! ニュースやCNNなどのアプリがプッシュしてくる最新ニュースや速報、気象情報は、手首で知ることができ、便利だ。もちろんこれらのアプリにはApple Watch向けのアプリも用意されているが、実際時計で確認するのは通知程度の情報量で充分だ。

iMessageとFacebookメッセージの返信が便利

 Siriに加えて、音声入力を便利に使っているのはメッセージの返信だ。今のところ、メッセージアプリで利用するiMessageのやりとりは、特に手が離せないとき、歩いているときにはApple Watchでこなしている。

 Apple Watchのメッセージには、あらかじめ定型文をタップだけで返す機能があり、この定型文もカスタマイズ可能だ。例えば元の定型文に絵文字を追加したり、同じ「OK」という返事にいくつかのバリエーションを用意しておくと便利だ。

 また文字で返信したいときにも、音声入力のオプションを選択して返信できる。その際、認識した文字として返すか、吹き込んだ音声を返すかも選択できる。もし認識や変換がおかしかった場合、やり直すか、音声でメッセージを送信もできる。

 絵文字の返信機能や、Apple Watchならではの、デジタルクラウンで表情を変更できる大きめな顔文字のアニメーションの返信も使うことができ、始めは試していたが、だんだん定型文の返信もしくは音声認識での返信に落ち着いてきた。

 Facebookメッセージは、Siriのように音声認識でテキストを返信することは現状はできない。そのかわり、メッセージへのリアクションとして「いいね!アイコン」を手首から送ることはできる。

 ちなみに、Appleが用意したApple Watch同士のコミュニケーション手段である「Digital Touch」は全く使っていない。周りにはApple Watchユーザーが少なく、日常的に使うコミュニケーションにはなっていないのだ。

 また他のメッセージングよりも「距離が近い」ことから、もし周りにApple Watchを持っている人を見つけても、家族や恋人レベルの関係の近さでなければ、使うことはないだろう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/08/news177.jpg イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  2. /nl/articles/2411/06/news180.jpg 「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
  3. /nl/articles/2411/07/news182.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  4. /nl/articles/2411/07/news163.jpg 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  6. /nl/articles/2411/08/news132.jpg peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
  7. /nl/articles/2411/08/news143.jpg 高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
  8. /nl/articles/2411/07/news029.jpg 50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
  9. /nl/articles/2411/08/news025.jpg 「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
  10. /nl/articles/2411/08/news111.jpg 2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
先週の総合アクセスTOP10
  1. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  2. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  3. 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
  4. 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
  5. 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
  6. 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
  7. 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
  8. 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた