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» 2015年11月07日 07時00分 公開

Apple Watchならではのアプリが登場 アクティブに時間を使える「PROPELa」“ウェアラブル”の今(1/2 ページ)

建築家の山中祐一郎氏が代表を務めるトフワンの「PROPELa」は、位置情報とスケジュールを元に、最適な移動のタイミングを知らせてくれる便利なアプリ。Apple Watchにも対応しており、時間を有効活用できる便利なツールだ。

[松村太郎,ITmedia]
PROPELa on Apple Watch Apple Watchへの、出発時間の通知例。仕事の予定だけでなく、プライベートの予定も進んで入力しておきたくなる機能は、自分の時間を網羅的に管理する上で重要な習慣となるだろう

 今回は、Apple Watchならではのアプリとして、「PROPELa」(12月15日まで無料)を紹介する。

 このアプリはiPhoneとApple Watchで利用できるスケジューラーだ。iPhoneアプリで情報を入力し、Apple Watchのグランスと通知を活用してその情報を使う、というエコシステムを持つ。入力に向かないApple Watchの活用方法として、特に通知で情報を利用する方法は、徹底的に研究されていくべきだろう。

 さて、このPROPELaは、移動時間にこだわることで、より時間を快適に活用できるようにするアプリだ。

 スケジュールは「Cal」や「Googleカレンダー」など、iPhoneの端末内にあるものが利用できる。これらの情報を使う場合でも、新規作成をする場合でも、必ず場所の情報を入力して使う“習慣"付けを行う。

 するとPROPELaは、移動時間を自動的に算出してくれて、次の予定にきちんと間に合うよう移動するための「出発時間」をApple Watchで知らせてくれるようになるのだ。その都度の経路検索の必要もないし、なにより、なんとなく「1時間」と確保している移動時間をより正確に把握できるため、時間を余らせたり、遅刻することがなくなっていくという。

 予定間の移動経路と時間を自動的に算出してくれるほか、自宅や職場などのよく行く場所を登録しておくことで、予定に向けた出発地を簡単に変更することができる仕組みもユニークだ。特にオフィスがある場合は、常にそこを起点に予定を組むことができるからだ。

 例えば、14時から15時までの打ち合わせの予定を組んでいて、16時に次の予定があるとする。なんとなく、移動に1時間確保していたが、実際の移動時間は20分だと分かっていれば、15時40分まではその場で打ち合わせを伸ばすことができる。あるいは、16時の予定の前にオフィスに戻ったら、オフィスを何時に出れば間に合うのかもすぐに分かる。

 ゆったりと話を深めることもできるし、慣れてくれば、例えば次の予定を15時30分に設定しておくこともできるようになる。今までなんとなくで済ませてきた移動時間がきちんと分かれば、時間活用が一段と深まる、ということだ。

建築家が時間をデザインしたアプリ

 PROPELaをリリースしたのは、トフワン。建築家の山中祐一郎氏が代表を務める企業だ。同社のCCO、掬矢𠮷水氏に話を聞いた。そもそもなぜ、建築家がApple Watchアプリをリリースしたのだろうか?

トフワンCCO 掬矢𠮷水氏 トフワンCCOの掬矢𠮷水氏

 「建築家の山中さんは、人々の生活の空間はデザインしていますが、もう1つの要素である時間については手がけてきませんでした。しかし、目に見えない時間をなんとかしたい、という思いもまた募っていました。時間を『作っていく』ための道具は既にポケットにある、ということで、アプリを作ることになりました。

 時間は意外にも、これまであまり大切にデザインされてきませんでした。多くの人にとって、時間は過ぎ去るもの、刹那でした。しかし時間が価値に変わるビジネスパーソンなど、時間を常に意識する人々は、時間は作るモノ、というアイディアに変わっていきます。

 デジタルツールが普及する過程で、自分や日常をいかに組み立てるかに、興味が集まりつつあります。感覚的に時間が分かる道具を作れれば、と考えました」(掬矢氏)

競合はGoogle以外、見当たらない

 掬矢氏によると、もともとはApple Watch向けのアプリを作るつもりはなかったという。そしてAndroid Wear向けにアプリを用意していない理由もまた存在していた。

 「新しい時間に関するアプリを作る際、時間の使い方を変えたい、と考えていました。スマートフォンにはカレンダーアプリは入っていますが、埋まった時間を眺めるのが主たる役割です。我々が必要なのはスケジューラーであり、いかに気持ちよく時間を使うかが重要になります。

 アプリについて考え始めてから、Google Nowが登場しました。我々が考えていたスケジューラーの考え方に最も近いのが、Google Nowなのです」(掬矢氏)

 Google Nowでは、Gmailの中身や前後のスケジュールから、最適な情報とみられる「カード」を提示してくれるサービスで、精度が高くなっていけば、必要なときに必要な情報が得られるようになるだけでなく、キーとなる予定の前後に何をすれば良いのか、というデザインがなされるようになる。

 こうした時間に対する賢い自動処理が、トフワンのアプリの真っ正面からの競合だという。Androidでは自然にGoogle Nowが利用できるが、コンペティターが出てきていないのも事実。そこでiPhone向けに、PROPELaを開発することになったという。

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