特集
» 2015年12月27日 09時00分 UPDATE

何を買うべき? 活動量計選びのポイント (2/2)

[すずまり,ITmedia]
前のページへ 1|2       

活動量計のタイプと特徴

 ここからは活動量計のタイプ別の特徴をご紹介しよう。活動量計には、装着方法に応じて、リストバンド、クリップ、ペンダントなどのタイプがある。

リストバンドタイプ

 主にエラストマー素材が使われており、手首に巻いて利用するもの。主な活動量計のほとんどが、このリストバンドを中心に展開されている。表示部を持つものもあれば、LEDやアイコンで時間やモード、達成率を表示するものなどがある。基本的には黒が多いが、複数の色展開を行っているメーカーもあるほか、バンド部分だけ交換できる製品もある。ディスプレイを持つタイプは通常時間を表示し、腕時計の代わりになるものがほとんどだが、Withingsの「Activite」のように完全に腕時計の形をしたものもある。

 手首に巻くだけなので手軽に導入できる反面、ディスプレイを持つものや、光学式の心拍センサーを内蔵したタイプは、本体の厚さ、バンドのサイズともに大ぶりになる傾向があるため、サイズや形状(デザイン)によっては、腕時計やスマートウォッチとの併用が難しいのはデメリットといえるだろう。

活動量計 時計型のもの、有機ELディスプレイを備えるもの、LEDで通知をするものなど、さまざまな形がある

 最近はさまざまなタイプの留め具が登場しているが、これも使用感を大きく左右するためよくチェックしたほうがいい。中には装着中にはずれて落下、紛失してしまうものもあるからだ。フックでひっかけるタイプや、ワンボタンタイプは、装着しやすい分、ちょっと引っかけただけで外れてしまうことも。従来の腕時計のようなバンドは、少々手間がかかるが、その分確実だ。リストバンド型の製品は2万円前後するものもある。そんな製品が知らぬまに紛失というのは悲しすぎる。確実に装着できる製品を選んだほうがいいだろう。

活動量計 留め具の形状は製品によってさまざま。使い勝手はそれぞれだが、腕時計のバンドに近いものの方が安心感は高い

 なお、バッテリーの持ちはディスプレイや心拍センサーの有無などで変わる。心拍センサーのないものは1〜2週間程度、光学式の心拍センサーを搭載したものは2〜5日といったところ。

 充電方法には、多くの場合専用のUSB充電ケーブルを使う。ソニーの「SmartBand Talk」やポラールの「A360」など、Micro USBケーブルのみで充電可能なものも多いが、多くの製品は専用のため、どこかに置き忘れたり紛失すると充電不能になる。特に旅行時は注意したいところだ。

クリップタイプ

 シャツやパンツのポケット、インナーウェア、靴などに挟んで利用できる。クリップ専用のものもあるが、本体部分を外すことで、リストバンドにもクリップにもなるものもある。

 活動量計を手首に付けたくない人には便利な反面、アウターに付ける場合は紛失、インナーに付ける場合は洗濯、脱衣したまま置き忘れるなどのデメリットも。脱衣後のつけ直しが習慣化できると便利に使える。装着場所によっては本体で活動量を確認できないが、その分、安価な製品が多いのもこのタイプ。また、ボタン電池を使用するものも多く、概してバッテリー持ちは数カ月と長いので、頻繁な充電が発生しないという特徴がある。

ペンダンドタイプ

 リストバンドやクリップとしてつかえるものの派生形で、オプションでペンダントにもできるというパターン。MISFIT「SHINE」などがこのタイプ。アクセサリー化して身につけるため運動時にはむかないが、ファッションに合わせて身に着けられるというメリットがある。

 このほか、本体だけをポケットに入れるというスタイルも紹介されていることが多い。しかし紛失しやすいだけでなく、女性の場合はポケットのない服も多いため、実用的とはいいがたい。

活動量計を使うとどんなメリットがある?

 どうしても高齢者に人気の「歩数計」と混同されがちだが、歩数の測定だけでなく、寝ているときや座った状態などの安静時から、起き上がって活動している間すべて、24時間の動きを測定できるのが活動量計というのがお分かりいただけただろうか。

 ここで大切になるのが、活動量を知る価値を把握しておくことである。

 「歩数を知ってどうなる?」という疑問を持つかもしれない。歩数が少ないということは、日中の活動量が少ないということだ。簡単にいえば運動不足だが、活動量と睡眠の質には密接な関係があるため、もしかしたら良質な睡眠がとれていないかもしれないとも推測できる。運動不足でしかもよく眠れていないとなると、偏食気味で太りやすいのではないか、いつも日中に眠気に襲われていないか、仕事ではちゃんとパフォーマンスは出ているか、などいろんなことが考えられるわけだ。

 そこで睡眠状態を見てみると、中途覚醒(途中で目覚めること)が多かった、眠りが常に浅かった、いつも寝る時間や長さがバラバラだった、といったように、不調の原因が判明することもある。もちろん何もないこともあるが、それは今の話。これからどうなるかは分からないし、不調にならないためにも、運動量や睡眠の管理が大切というわけだ(もちろん食事も)。

 こうした現状が数値として可視化されると、意外とモチベーションにつなげやすいというのもメリットの1つだ。今日1000歩なら、明日はそれ以上にしてみたいという気持ちになるはず。5000歩なら6000歩へ、どうせなら1日1万歩目指そうなどとステップアップさせやすい。友達とデータを共有すれば、相手よりも多くと考えることで切磋琢磨もできる。気がつくと楽しみながらライフスタイルが改善できていたりする。活動量計はそういう存在だ。

FitbitのiOSアプリ。さまざまな情報が1画面に表示される
エプソンのiOSアプリ。画面を左右にフリックして歩数や睡眠などを大きめのグラフで確認できる

JawboneのiOSアプリ。活動量と睡眠の状態をまとめて確認できる
MISFITのiOSアプリ。画面を切り替えながら数値が確認できる

 ここで、そんなことスマートフォンでもできるよね、と思った人がいるはずだ。例えばiPhoneなどは歩数や消費カロリーなら標準機能で測定されている。専用アプリを起動して枕元に置けば、睡眠も測定できる。だが、身に着けていない分、24時間連続して活動を測定することは難しい。もちろん水泳時の運動量も測定できないし、睡眠も自動ではとれない。

 スマートフォンでヨシとするか、あえて活動量計を導入するかは、どこまで細かく知りたいかによるかもしれない。

選ぶときはここに注目!

 以上を踏まえると、必要な製品は絞られてくるはずだ。活動量計を選ぶときは、以下のポイントに注意してみるといい。

  • 目的、何を知りたいかを明確にする
  • 運動時だけ?それとも24時間?
  • 装着方法は? 腕時計と併用したい?
  • 防水性能は(水泳時も測定したいか?)
  • 睡眠の測定は自動か?
  • デザイン(色展開)は好みか?
  • 留め具の形状
  • データはサーバに保存されるか?
  • アプリのデータの見せ方は自分の好みか?
  • 予算

 活動量計は紛失や破損が案外起こりやすいことも覚えておきたい。そのため、実際購入するときは、正規代理店の製品がおすすめ。トラブルが発生したときサポートしてもらいやすいからだ。

 データの見せ方といったアプリの問題は、あとからアップデートで変わる可能性がある。しかし、デザインやセンサーの有無などは購入後にアップデートすることはできないので、よく確認してほしい。装着感、留め具の扱いやすさなどは、実際に使ってみるまでわからないのも事実。量販店の店頭などにサンプルがあれば、実際に触ってみることをお薦めする。

 自分に合った活動量計で、次の1年をアクティブな年にしてみよう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.