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» 2016年05月01日 17時00分 UPDATE

“ウェアラブル”の今:「JINS MEME」の新たなアプリで体験するマインドフルネス (2/2)

[松村太郎,ITmedia]
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午前と午後で、仕事の仕方を変えようと思った

 まずは、朝起きてすぐにデスクに座り、25分の計測を行ってみた。結果はとても面白いものだった。筆者は6時半に起きて、かんたんな身仕度をして、デスクに座る。個人的には、朝一番の仕事は、アタマもスッキリしていて好きな部類だ。あくまで、筆者の感覚の話である。

 ところが、JINS MEMEは、その感覚とは全く異なる結果をもたらしてくれたのだ。朝一のデスクでの仕事を計測した25分間の結果を見ると、ココロ84ポイントの、カラダ91ポイントと高い結果だったが、筆者が「スッキリ」と感じていたアタマは18ポイントと低調な数字だった。結果、しっかりと集中できていたのは25分中、たった1分しかなかったというのだ。

JINS MEME OFFICEJINS MEME OFFICEJINS MEME OFFICE 朝一番にデスクで仕事をした際の結果。起きたばかりで、アタマが全く集中できていないことが非常によく分かる

 筆者は、午前中の原稿執筆では、アタマ・ココロ・カラダともに80ポイントを超えて、よく集中できていたが、午後になると、特にカラダのスコアからだんだんそのバランスが崩れてくることも分かってきた。

 朝一番は、無理してデスクに座らず、少し朝日を浴びたり、歩いたりした方がよいのだろう。結果的には、朝食前の仕事の時間はなくなるかもしれないが、その後のパフォーマンスが良くなるのなら、習慣を変えるべきかもしれない。また、Apple Watchに従って、1時間に1度は立ってリラックスした方が、カラダのバランスの崩れも軽減されそうだ。

 このように、自分が感じていた印象と、正反対の計測結果を見せられると、少しやり方を変えてみよう、というアイディアに至る。JINS MEMEに限らず、多くのウェアラブルデバイスで感じる共通の効果であるが、JINS MEMEは、仕事への集中力という新しい計測結果をもたらしてくれる。

改善提案も行ってくれる

 さて、朝一番のデスクでの仕事について、アタマが集中していないという結果が出た。恐らく、まだ寝ている、ということなのだろう。集中の妨げになっている原因が分かると、それを改善するためのアプリを提案してくれるのも、JINS MEME OFFICEアプリのよいところだ。

 OFFICEとともにリリースされたWALK、ZEN、TAIKANの3つのアプリは、前述の計測項目であるアタマ・ココロ・カラダのスコアに対応し、トレーニングを促してくれるのだ。

筆者は通常の仕事の日の2日間、いろいろ試してみた。使い始めということもあり、つい計測されているという意識が強くて、「真面目に」取り組みすぎてしまう気がする。それでも、午後のバランスの崩れが計測できたので、普段はもっとひどいんじゃないか、と予測している。

 ちなみに、カラダの集中については1点だけフォローしたいことがある。筆者は常に音楽を聴きながら仕事をしているのだが、2000年代のディープハウス(もしくはクラブジャズとも)を好んで聴いている。

 原稿がノってくると、ついその四つ打ちのリズムでカラダを動かしながら書き進める奇妙な癖がある。当然、カラダの集中度合いが低いと計測されるわけで、毎回TAIKANアプリでの安定した姿勢のトレーニングを提案されてしまうような気がする。

 いや、そういうノリのよい音楽を聴くよりは、流れるようなクラシックの方が集中を妨げない、ということであれば、取り入れてみるべきかもしれない。

正直に、面白い

 筆者の癖もあり、必ずしもあらゆる人々の「集中」について、JINS MEME OFFICEが完全に点数化できているわけではない。しかし、仕事や学習に重要といわれていながら、民間レベルでは、今まで「なんとなく」というフレーズがつきまとってきた集中について、手軽に点数化して評価できるようになった点は、面白い。

 筆者はまだ2日間のデータしか取っていないが、継続してデータを取っていくことで、仕事の種類や天候、場所(バークレーなのか東京なのか。デスクなのかカフェなのか)などによって、自分がどう変化するのかを比較し、自分にとって最適な仕事環境や種類を客観的に知る初めての材料になり得る。

 また、単純なポイントの集計であっても、人々がどこでどれだけ集中できているのか、オフィス内や街の中でのマッピングをしても面白いのではないか、と思う。

 自分の集中に興味がある人、あるいはマインドフルネスなどの効果をより具体的に図りたい人にとっては、ぜひ試してみてほしいし、企業などで集中しやすい環境を作りたいと考えているオフィス環境の担当者にとっても、良いデータ収集ツールとなるのではないだろうか。

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