全通65年の大糸線! 「あずさ」と「しなの」が駆ける安曇野の風景を思い浮かべて駅弁旅:松本「安曇野釜めし」(700円)(2/3 ページ)
大糸線が走る安曇野は、信州有数の米どころにしてわさび田やりんご畑も広がるエリア。そんな安曇野の幸を詰め込んだ駅弁です!
【おしながき】
- 炊き込みご飯
- 合鴨
- 野沢菜炒め
- しめじ煮
- 椎茸煮
- いんげん
- 高野豆腐
- うずらの卵
- 山ごぼう
- 栗の甘露煮
釜めしのふたを開けると、信州の山の幸がいっぱい! 信州らしく野沢菜炒めをベースに、しめじや椎茸といったきのこもたっぷり入っていて、山ごぼうや高野豆腐といった具材は、“オトナの釜めし”といった雰囲気を感じさせます。派手さはあまりなくても、地元らしさを、大事にしている雰囲気が伝わってくる駅弁は、手に取るだけでホッとして、何となく心が温かい気持ちになるものです。
新宿や名古屋からの特急列車が乗り入れる大糸線ですが、南小谷から糸魚川までは、非電化区間で単行の気動車が1日7往復運行されるJR西日本の路線となっています。近年は厳しい状況が伝えられていますが、糸魚川では北陸新幹線と接続しており、東京~南小谷間は糸魚川回りのほうが速いこともあります。鉄道はたとえ本数は多くなくても、列車同士、列車・バスの乗り継ぎがいいことが利用される第一条件。鉄道と二次交通を含めた“トータルの使いやすさ”を考慮した地域の交通に関する議論をして欲しいものです。
(初出:2022年9月2日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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